シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

ただ乗り常習犯のばあちゃん・・「大空港」

2005-11-02 20:20:25 | Weblog
70年ジョージ・シートン監督作「大空港」

グランドホテル形式のオールスターキャストの大作だ。

旅客機に爆弾をもった男が乗ってしまう。スチュワーデスのジェクリーン・ビセット(かわいかったね)とパイロットだか男性乗務員のディーン・マーチンが、男から爆弾を奪い取ろうとするが、男は自殺(確かトイレに立てこもって自爆したんだと思う)、機体も大きく破損し、トイレのドアを必死に開けようとしたジャックリーンも目に傷を負う。

ぶっこわれた機体で何とかケネディ空港に着陸しようとするパイロット、空港側の人間の緊迫したシーンがあった・・

でも、印象に残っているのは、ヘレン・ヘイズ演じるばあちゃん、このばあちゃん、飛行機にただ乗りしちゃう常習犯なのだ。

飄々と嘘をついて、まんまと飛行機にただ乗り。太って貫禄のあるばあちゃんだと、図々しいオバタリアンって感じだが、ヘレン・ヘイズはひょろっとしていて、そんな感じがまったくしない「曲者」

最後に事件解決に貢献したとして、招待され飛行機に乗るシーンで「何かいつものほうが楽しいわね・・」なんて言うせりふがあったのが、映画ファンのサイトにあって、「そうだ、そうだ、そんなこと言ってたな」

ジャクリーンは妻子あるディーン・マーチンと不倫中。事件が解決して、無事着陸した後、目に傷を負った彼女に付き添って行ってしまう夫を唖然と見送る彼の妻も印象的だった。

当時、ジャクリーンはとても人気があった。あの瞳が美しく、ある映画評論家のおっちゃんがジャクリーンの大ファンで映画の役とは言え、彼女が目に傷を負ったことに「胸が張り裂けそうになった」と書いていた。

そんな彼女も還暦過ぎ・・だもんな・・

「大空港」は、人間模様に様々な見せ場を作り、なおかつアクションも緊迫感をもったものに作っていて、なかなかよかったです!