シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

地獄でも天国でもいい、未知の世界が見たいの!「小さな悪の華」

2005-11-12 19:50:33 | Weblog
70年フランスのジョエル・セリア監督作「小さな悪の華」

実は見ていないんです!公開当時あまり話題にならず、見ている方もとても少ないと思う。ビデオ化もされていないので、今のところ鑑賞できる可能性はゼロに近い。

でも自分にとっては、結構印象的なストーリーだ。そして、最近起こったタリウムの事件で、またこの映画のことを思い出した。

女子校の寄宿舎が舞台。15歳の女の子で親友同士のふたりが主人公。

閉ざされた世界ゆえ、多少同性愛っぽい感じの描写もあったようですな。

このふたりは悪魔崇拝に興味をもち、小鳥を殺したり、みょうちくりんな儀式を行ったりする。(らしい)

10代のころって、健康的に運動ガンガンの子供もいるけど、こういう風にアブノーマルなことに興味をもつ子供もいる。

アブノーマルなこと、不健康なことに興味をもつ方が「オ・ト・ナ」みたいな・・
そんな感覚があるのかもね。

ふたりはどんどんエスカレート、最後には学芸会のような場で舞台の上でふたりで詩を朗読している最中、自らに火を放ち、焼身自殺をしてしまう。

結構ラストはショッキングだったようだ。きっと今見ると、「なんだかな~」みたいな「トホホ」な映像なんだろうけどね。

母親にタリウムを飲ませた(らしい)少女も、きっと「あぶないことに興味をもったほうが、かっこいい!」と思い、それからどんどんのめりこんでいったんだろうな。のめりこむほどに、周囲の友人は子供に見え、自分は「選ばれたエリート」のように感じていったのかもしれない。

この映画、見たことのある方、ぜひコメントしてくださいね~可能性は極めて低そうだけど、待ってま~す!!