シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

海は恐いな、大きいな~~「守護神」

2007-02-28 23:32:54 | Weblog
現在公開中の「守護神」
アンドリュー・ディヴィス監督作。

主演はケビン・コスナーとアシュトン・カッチャー。

命を張った任務についている沿岸警備隊を描いている。

かなり期待して「これはやっぱり映画館のでかい画面で見るしかないでしょ!」といそいそとレイトにて鑑賞。

確かに~~しょっぱなの30分くらいはすさまじく、「もう結構です」と言いたくなりました。

荒れ狂う夜の海、その現場のすごさ、救援のヘリコプターさえ、命がけだぜ。

波の描写もすごくて、もうあたいは船酔いさ!

でも、ケビンがある事故をきっかけに現場からしばし距離をおき、訓練生の面倒を見るあたりから、かなり「ありきたり」な展開になってきます。

あまり新味がなくてね~~

でも訓練そのものはすごいよ~~ほんと、なんであのような厳しい職業を選ばれるのだろう??と考えさせられました。

でも、映画そのものは、あまり脚本が良くないのか・・鑑賞後、余韻を残しません。

ケビンは年取ったな~~
アシュトン君と並ぶと肌の老化が目立ちますな~~

アシュトン君はスクリーンで初お目見えですが、なかなかのヨカ男ですたい。

なぜゆえ、あんな年上のおばちゃんと結婚したのか、あまりよくわかりませんが・・
まあ、数年後には、なんだかの結論が出るのでしょうね・・




だれか~~教えてくださ~~い

2007-02-26 21:53:39 | Weblog
昨日レイト・ショーで「守護神」を見に行った。

シネコンの結構でかい劇場にななななななんと、観客は6人である。
いくら日曜のレイトとは言え、これでは興行成績が思いやられるというものだ。

この「守護神」については、また明日以降書くとして・・

それよりさ、皆さんに教えていただきたい。

映画には様々なジャンルがあって、人生いろいろ好みもいろいろなのはわかっているつもりです。例えば、私はホラーは見るが、スプラッターは見ない、でもスプラッターが無類に好きな方もいる、私はミュージカルはダメだが、好きな方はたくさんいる。

でも、昨日の予告編で見た「蒼き狼、地果て海尽きるまで」はいったいどういう方が見るのか・・

いかにも・・な大作だが、チンギス・ハーン役に反町君、「へえ、モンゴルの言葉はどうすんのか」と思ったら、なんと日本語でしゃべっている!!日本語だぞ、モンゴルの英雄を日本語で演じてんだぞ。

どう考えてもおかしいっす

戦闘シーンの前に、味方の軍の面々が映ったが、女の子が軍人として加わっているようで・・でも彼女の顔のきれいなこと、いい意味じゃないよ、乾燥して泥まみれなはずなのに、メイクしてるみたいにキレイなんだよね。

これは
「ベルサイユのバラ」実写版でフランス革命時の貴族のオスカルはじめ全員が英語で演じていたのと同じランクです。

昔の少女マンガ「アタックNO1」などで、世界選手権でソ連の選手などが平気で日本語で主人公と話すのと同じランクです。(こういう場合は、日本語を全部カタカナで表記していました)

言葉の問題だけでなく、予告編だけで「マジつまらなそう」と思った久しぶりぶりの作品。

これは誰が見るの?

反町ファン?
松山ケンイチ君のファン?

私も松山君はいいと思うが、これは・・

絶句した予告編でした



そうくるか!・・「アイデンティティー」

2007-02-24 21:33:27 | Weblog
03年ジェームズ・マンゴールド監督作「アイデンティティー」

おとといテレビ放映で鑑賞。

なかなかのクセ者俳優が出ています。ジョン・キューザック、伊良部に似ているレイ・リオッタなど・・

激しい雨が降る嵐の夜、人里離れたモーテルに閉じこめられる数人の男女、身動きのとれない状況で起こる連続殺人・・

もうお約束の展開で、殺人シーンの音楽ののっけかたなども、「あ~~でるんでしょね~~ここでね~~」と読めるというか、「読んでもいいんだよ」って言ってるみたいな・・

だからさ~途中まで「なんか、これB級じゃね~~のか」という相方の言葉に頭を縦にブンブンふっていたわけだが・・

ここでやめちゃダメですね、この作品は。

10時半くらいから、にわかに感じが変わってきました。

え??なんすか、こりは?

そうきましたか~~それはちょっと読めませんでした・・

「13日の金曜日」だった展開が「羊たちの沈黙」っぽいものに変わってきます。

ラストを「えええええ!!!」と驚愕できれば、この作品にしてやられたってことになります。

私は、「いいけど、ちょっと作りすぎのような・・まあ、苦労しているんじゃろな」と思いました。苦労が見えてしまうと、何かね・・

驚愕は「安々」と見せてほしいものです。






どうかな?どうかな?・・「さくらん」

2007-02-20 20:51:37 | Weblog
新作邦画「さくらん」

蜷川みかさんが監督で、花魁の世界を描いています。

もちろんまだ見ていません。

蜷川みかはパパにくりそつ(そっくり)でビックリ!

主演が大のごひいきの土屋アンナ、彼女が気の強い花魁を演じると聞いて、少なくともレンタルでは絶対に見ようと思っています。

映像も衣装もかなり美しそうです。

土屋アンナはものすごくお行儀が悪く、言葉も悪く、教育上よろしくない娘ですが、正直そうで大変よろしい!
学生時代なら「あの子とはつきあっちゃダメ!」と親にくぎをさされるタイプだね、それでいて魅力的だったりして・・

昔の遊郭の世界では、太夫と呼ばれる超一流の花魁は教養もあり、習い事も身につけ、話も達者・・どんな世界でも一流はさすがです。

でもさ、昔ってシャワーとかないでしょ?

じゃ、こういうお体を張って商売されている方って、接触後はどうやって次の方のために準備を整えたのでしょうか?
毎回風呂に入るとは思えない・・
じゃ、拭くだけ?体をぬぐうだけ?

いや~~そう考えると・・











笑えて切ないベッドシーン・・「バッファロー66」

2007-02-18 22:34:32 | Weblog
98年ヴィンセント・ギャロ監督主演の「バッファロー66」

数年前、友人のすすめで見たときは「正直しんどい」と思ったが、今回再見して、自分たちが年をとったせいか、なぜか脳の扁桃体は「快」にふりわけた。

親に愛されず、チンケな人生を送るついていない男、ギャロが出所。刑務所を出てすぐ、どうも尿意をもよおしたようなんだが、どうにも放尿できる場所を見つけられず・・立ションしようと空き地に停めてある車の裏に行くと、その車が動き出したりとか・・

このしょっぱなのシーンで、主人公の徹底的についていない人生がバッチリ鮮やかになるのよね。

両親を訪ねなくてはいけないのだが、嘘いっぱいの彼は、そのへんで見かけた女、クリスティナ・リッチをつかまえ、自分の女房になりすませと命令。

オイオイ!だが、彼女は何となく言いなり。

このリッチちゃんの体型がいいですね。ムチムチっていうのか、ブテブテ一歩手前。

でもね、この役は痩せている女にはできないのよ。だって、母性っていうか、男にとって安らぎそのものみたい役だもの。

ふたりはギクシャクしながら、心が通い合っていく。

後半モーテルでのベッドシーンが思い切り受ける!ギャロの身の置き方ったら!

万人受けするとは思わないが、変な映画が妙に好きな方は見てもいいかもよ。

リッチちゃんが灯りが暗くなったボーリング場でいきなり踊りだすシーン。
かかる音楽はクリムゾン。相方は大感激。
でも、踊ったあとで、ギャロが冷めた顔で「踊んじゃねえよ」

幻想シーンじゃなかったんだね。

その他、ギャロが弟分グーンとの電話のやりとりするシーンのカメラ、だらしない体型のグーンの醜い腹ばかり映すの。素人のムービーのようで、私は好きでしたね。

ギャロ作品はこれ以外見ていませんが、どなたかおすすめがあります!という方はコメントプリーズです。






なぜかレンタル屋にありません・・「デュラス 愛の最終章」

2007-02-15 17:42:30 | Weblog
ジャンヌ・モロー主演の「デュラス 愛の最終章」を見たいのに、レンタル屋で見つからない・・

そんなにマイナーかね?

「ラマン」などの原作者、デュラスの晩年を描いていて、激しく年下のお兄ちゃんとの愛の(ってか呪縛)日々を描いているらしく、興味シンシン漬けなのですが・・

っていっても、私はファザコンなので、年下には興味ゼロですが、デュラスに興味アリなのと、ジャンヌが好きなので・・

見た方、いますか~~??いたら、コメントプリーズです。

男はだまって・・「ブリット」

2007-02-12 17:15:04 | Weblog
68年ピーター・イエーツ監督作「ブリット」

昨日初めて鑑賞。主演は大大大好きなスティーブ・マックィーン、恋人役にジャクリーン・ビセット。

「荒野の七人」で共演したロバート・ヴォーンも出ています。この方、こういう冷淡な上昇志向人間をやると見事はまりますね。

マックィーン演じるのはサンフランシスコの職人型の警部補ブリット。

ある人物の護衛を頼まれるのだが・・

音楽がラロ・シフリンなので、何だか「燃えよ ドラゴン」を見ている気分。

まずね~~アクション映画を期待するとはずします。有名らしい坂でのカー・チェイス・・当時はすごかったと思いますが、今となってはいささか古いし。

それに殴り合いがありません。

そして、不思議なことにアクションシーンにありがちな音楽がかかりません。

かえって新鮮でしたけど、カーチェイスのシーンも「ぐお~~が~~~」っていうムスタング(みたいな車)のエンジン音のみでさ。

物語がいささか「???ん???」ですが、圧倒的に魅力をかますマックィーンにひたすらうっとり。さらに彼が好きになりました!

静かな展開もいいじゃないすかね~
小銭をもっていないマックィーンが、新聞スタンドからこっそり新聞を抜き取るシーンや、グローサリーストアでごっそり冷凍食品を買ったりするシーンがさりげないリアリティをいい感じで作り出しています。

セリフに語らせるより、こうしたシーンで人物を語らせるのは個人的に好きです。

そして男子諸君にとってはジャッキーが男物のYシャツをパジャマがわりに着ているシーンが汁ダクものではないでしょ~か。

実はこの「ブリット」を見る前にテレビドラマ「華麗なる一族」を見ていたのだが、相方が「ねえ、これ面白いの?」
私「今、日本で一番視聴率がいいんだよ(答えになっていないが)」

しばらくして相方が「ねえ、この人、演技下手なんじゃない?(北大路さんに対して)」

「ブリット」を見ながらさらに言う
「な!やっぱさっきの人、下手でしょ?全然リアリティ感じないじゃん。これ見てるとはっきりわかるでしょ」

う~~~ん、演技っちゅうか、演出力も関係すると思うが・・





こんな画像をお楽しみください

2007-02-10 11:28:46 | Weblog
「バッファロー66」を鑑賞。

漫画で言うところの「ウマ下手」の世界で、何かすごくツボにはまる面白さでしたが、感想を書いている時間がとれずにいます。

なので~~今しばらく本日アップした画像でも愛でててね~~

かわいいな~~ふかふかしてて。抱っこしたい。
でもパンダってクマなのに、なんで凶暴じゃないんでしょ?


ゴダールに「勝手にしやがれ!」と言われそうなふたり

2007-02-05 20:29:44 | Weblog
59年ゴダール監督作「勝手にしやがれ」

革新的、画期的、冒険的、実験的など様々な形容詞でもって評価されている名作ですね。

先日再見しました。

出だし・・20分くらいまで「すごいな~~」

どうしようもないゴロツキを演じるジャン・ポール・ベルモンド。足、なっげ~~~、ほっせ~~~

彼のクセで、自分の唇を親指です~~っとなでる仕草がやったらセクシー。
唇が厚い男が好きな私としては
「う~~ん、いいすね」
(厚いのが好きと言ってもボビー・オロゴンまでは必要ない)

アメリカから留学してきているジーン・セバーグの素晴らしい魅力!

彼女が新聞を売るシーンは特にオサレで素晴らしい!!

シーンの中のカットをつまむ独特の編集が、前につんのめったような人生の時間を感じさせる。

しかし~~例によって酒飲みのふたり(相方と私)のこと、ジャンがジーンのホテルの部屋に忍び込んで、ふたりが会話を始めるシーンあたりから、何か集中力が途切れてきちゃって・・

そこへ、電話があり・・結構シリアスな内容だったこともあり、当然中断。

電話が終わった後
相方「何かオイラ、この前もこのあたりまで見て挫折したような気が・・」

次に見るときはどこまで見れるかね~~

ゴダールから「勝手にしやがれ!」って教育的指導を受けちゃいそうだわ