シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

電車の吊り広告の顔にゲ!・・「コワイ女」

2006-11-30 17:30:00 | Weblog
これはこれから封切られる作品、日本のホラー「コワイ女」

3つのオムニバスになっていて、監修が清水崇(1本監督もしてます)。

これね、電車の吊り広告にものごっつ不気味な女の顔があって、見た瞬間「ゲ」

長い髪の隙間から見える大きく裂けた口、その中からのぞく奇妙な歯並びと一部むき出しになっている歯茎、目がほんの少し見えるが、この世のものではありません。

笑っているように見えるのが、ますます「ゲ」です。

調べると偶然というか運命のいたずらで「コワイ女」に関わってしまった人々(男だけではないようです)のお話しのようですね。

体験型ホラーとしているが、どういう意味じゃろ?
映画見ること自体、体験じゃおまへんか?

それにしても、以前も書いたが、恐怖を与える側の女は必ず「ロングヘアー」だ。
ショートカットのお化けは見たことないですね。

それに、女は何もしなくても、ただただ怖い、不気味な存在として描くことが可能だけど、男の場合は、恐い=危害を加える、襲い掛かるってなアクションがないと恐くなれないですね。

柳の下にただただうらめしそうに立っているおっさんがいても絵になりません。
財布を落としたのか、腹が減っているとしか思えないかも。

私が一番恐かった心霊写真は、正面から仏壇を写したものですが、ちょっと見ただけでは「へ?」としか思えないのですが、よ~~く見ると、全体に巨大な女の顔が・・

口はなく、目と日本髪のみがはっきりわかるのだが、その目が福笑いのおたふくのような笑った目なの~~~こえ~~~~妹と見て、それからしばらくトラウマになったのを覚えていますだ。











まだあったぞ!

2006-11-29 23:26:40 | Weblog
先日まだ見ていない名作のリストを書いたけど、まだあった、あった・・
ありました。

「汚れなき悪戯」

「雨の訪問者」

「ぐうたらバンザイ」

「砲艦サンパウロ」

「M★A★S★H」

「ロシュフォールの恋人たち」

「バーバレラ」

「草原の輝き」

うっひょ~~まだまだ死ねませんね、心残りがありすぎて。

映画の神様、待っててね~~

あ、それから名作となるかは別として「キル・ビル」も見なきゃリストの1本ですね。


ポール・ベタニーがすごい!・・「ダ・ヴィンチ・コード」

2006-11-27 22:43:37 | Weblog
本日レンタルにて鑑賞、ロン・ハワード監督作「ダ・ヴィンチ・コード」

150分と尺が長いが、あまり長いとは感じませんでしたね。

でも、映画館で見なくてよかったかも。

決してつまらないわけではないですが、無宗教の自分にとっていささか物語の背景がわかりにくく、何回か見ないと理解できないから・・

何回か見ると伏線がもっと鮮やかに浮かび上がってくるんだろうと思う。
一度だけでは、ストーリーを追うのにせいいっぱい、ひ~こら

ある部分では字幕のみ読んでいて、画面を見れないの~~ひ~こら

ざっくり言うと

ジーザスはマグダラのマリアと夫婦であり、ジーザスが磔になったころ、彼女は妊娠していた。なんとか逃げのびた彼女は女の子を産む。
その後、ひっそりとこの血族は受け継がれていく・・

しか~~し、一方で

こんなこと許すまじ!とする教会側と血族を守る側との戦いの話・・

ですね。

無宗教の私にとっては、キリストは人間で、従って人間の嫁がいるのが「何か?」って感じだが、これはキリスト教徒の方にとっては、とんでもハップン、歩いてジュップンなのでしょう。

神話的な部分と殺人の謎解きがいっしょになっていて、それなり・・ですが、「すごい面白いよ」とまでは言えないかな~~

でも、厳格なキリスト教徒であり、自称「神の子」として、次々とマリアにつながる人間を抹殺していくシラス役、ポール・ベタニーの存在感が圧倒的!!

神よ、私の罪を清めたまえ・・とつぶやき、まっぱだかの肌にムチをうち、強烈な痛みに顔をゆがめる。

M男?

いや、キリストと同じ肉体の苦しみを引き受けることで、信仰を深めているのだ。

このポールさん、金髪ブルーの眼。

眉毛も金髪なので、その顔の表情が人間ばなれしているの。

でもね、画像をご覧あれ、普通のイケ面よ。今後楽しみな役者のひとりです。


今年も見逃すかも・・名作ランキング

2006-11-26 17:38:22 | Weblog
早いもんで今年も残りあとわずか・・

街には「ジング~~ベ~~ジング~~べ~~」と西洋の年中行事につられちゃった人たちに向けてのテーマソングが。

でもさ~~全然実感わかないぜ!

ほんっとに、ほんとっに、年末?
だれか大ボラふいているんじゃないの?

ああ、それなのに、今年もどうやら見ることなく越年しそうな名作の数々が・・

こんな名作見てないのに「映画が好きです」なんて恥ずかしいね~~

ま、許しを乞う意味でも、未見の名作ランキングだす

「アラビアのロレンス」

「ジーザス・クライスト・スーパースター」

「ブレイド・ランナー」

「ロスト・ハイウェイ」

「ハリーとトント」

「アリスの恋」

「ドクトル・ジバコ」

「ティファニーで朝食を」

「ライアンの娘」

許してください~~映画の神様

それに「サンダ対ガイラ」・・ボロボロになっているレンタル屋のビデオ、今だに恐くて手にとれません。その内容とボロさが恐いアホひとり。




ちょっとマニアックすぎ・・「デリカテッセン」

2006-11-25 22:12:06 | Weblog
91年ジャン・ピエール・ジュネとマルク・キャロ共同監督作「デリカテッセン」

喰わずぎらいだった「アメリ」がとってもツボにはまったので、時間をさかのぼってジュネ監督の前作を見てみようとレンタルにて鑑賞。

未来の地球、何か荒涼として生物もいないような世界なのに、なぜかポツンとある「肉屋」

肉食と菜食・・

ダークな映像と世界観は面白かったけど、「アメリ」ほどの「オイシサ」は感じられませんでした。

「アメリ」のときはキャロとのコンビは解消後で、それでかなり作風に変化があったようです。

本作で一番印象的なのは、アパートの1室で「行為」が行われるとベッドが「ギッギッギッギッ」とリズミカルにきしむ音がする。そして、それがアパートのいろんな部屋に伝わり、部屋にいる他の住人たちも、この「ギッギッギッギッギッギッ」に合わせて体を揺らすの。

「アメリ」のときもカフェのトイレでふたりが行為中、その動きでカウンター内のグラスなどが「ガッガッガッガッ」と小刻みに振動するシーンがあったのですが、どうやら、こういった描写が大好きなようですね、この監督は。

これは、私のツボにもはまりましたです。

でも、ちょっち暗すぎて・・もう一度見たいとまではいかない作品なのでした。





映画館の看板が印象的!・・「パパ/ずれてるゥ!」

2006-11-24 20:24:39 | Weblog
今日は71年、ミロス・フォアマン監督作「パパ/ずれてるゥ!」

これは未見なのですが、渋谷の映画館(東急文化会館)の東急レックスあたりで封切られたので、看板を見る機会があり、強い印象が残っています。

看板には、この画像にもあるように若い女の子が目をまん丸に見張っており、パパがなぜか、マッパで・・イチモツをおさえ・・

(まあ、イチモツをおさえていない場合には公の場で絵として公開されることはありませんが)

これはヒッピー世代が出てきたころだな。娘とのジェネレーション・ギャップに「どしたらいいんだ??」とオロオロするパパやママを描いているそうですが、いつの時代にも親の世代と子供の世代には隔たりがあり、それはそれで自然だしね。

そんな親子間のギャップを描きつつ、ミロス・フォアマン監督自身の体験も反映されているようで・・

チェコから亡命、アメリカ社会に感じたギャップ「どっしぇ~~~な気持ち」を描いているとも言われています。

そんな気持ちもこもっているこの作品。

監督が監督だけにかなり面白いのかも・・

それにしても30年以上も看板の絵が脳裏に焼きついているって・・ビジュアルの持っている力を再認識しますね。
以前アップした「セメントの女」もそう。

宣伝用看板の海中に沈んでいる上半身マッパのお姉ちゃんの死体の絵が強烈でね。

・・ってことは・・

私が覚えているのってマッパがらみじゃん!と自分でつっこみを入れたので、コメントには書かなくていいですよ、みなさん!





斧をぐるんぐるんまわす少年・・「ワタリ」

2006-11-22 23:12:17 | Weblog
白土三平原作の忍者漫画「ワタリ」

確か少年マガジンに連載されていたような・・間違っていたらすんまそん。

忍者漫画では「風の忍者フジ丸」がごひいきでしたが、この「ワタリ」は主人公の少年の髪型がクールでした。ブワッと風に吹かれたの?って感じで。

そして、武器が斧。

斧に鎖のようなものをつけて、ブンブンまわすの。

か・な・り、危険でしょ。
「テキサス・チェーンソー」よか危ないかもよ。

「ワタリ」は66年に船木定男監督によって映画化されているが、ワタリ役の少年を選ぶのに結構オーデションしたようです。

そして斧をブンブン・・のシーンが大変だったんだって・・

何か子供のころ、忍者もの・・好きでしたね。
「赤影」
「忍法十番勝負」
「フジ丸」

ねえ~~みんな好きだよね。

どなたか、この「ワタリ」映画化をご覧になった方いますか?

いたら感想、お願いしますぬぇ

ちょっちつらい・・「007/カジノロワイヤル」

2006-11-20 23:17:28 | Weblog
お正月映画・・です。

何か一抹のさみしさを感じるのは間違っている?

ジェームズ・ボンドが007を名乗る前の物語を描いているそうですが・・

問題は主演のダニエル・クレイグでしょうね。ブスではないが・・華がありません。

この方「トゥーム・レイダー」の1でララの元恋人を演じましたが、「なんでこんな男がララの恋人だったの?」と納得いきませんでした。

そのくらい魅力がありません。

顔だけではなく、全身から発するものを感じることができなかった・・ね。

でも意外なことに本作は評判がいいようなので、見てみれば「いいとこ、あるね」と言えるのかもしれません。

ちなみに彼は初めてのブロンドのボンドなのだそうです。
次回作も主演で決定しているようなので、素人が見るよりも結構いい結果を残しているのかも・・です。

昔の007役のロジャー・ムーアなど、身長があまりなかったので、ボンドガールとのシーンには工夫が必要だったらしい。

高校生のときの修学旅行での移動中、「歌を歌いたいかた~~」とかガイドのお姉さんが・・

ひとりの男の子(当時16歳)が手を上げて

「はい!『007/死ぬのはやつらだ』のテーマ曲を歌います!」

と張り切って立ち上がった。

このサントラ盤をもっていた私は「え~~~ぜってえ、無理」と思った。

その数分後、この『死ぬのはやつらだ』が破綻した楽曲になったことは想像に難くないのであった



ハリソン対トミー・・「逃亡者」

2006-11-18 21:40:05 | Weblog
93年アンドリュー・ディヴィス監督作「逃亡者」

これは劇場公開時に鑑賞、その後も数回テレビ放映などで見ています。

あの有名なテレビドラマ「逃亡者」の映画版ですね。美しい嫁を殺害され、本来なら被害者になるはずの夫、キンブル医師(ハリソン・フォード)なのだが、妻殺しで逮捕、有罪になる。冤罪です。

そんな彼が、護送中に脱走だっちゃん。

真犯人をつきとめるためにも、逃げて逃げて逃げまくります。

テレビ版では確か片腕のない男・・ってのが犯人じゃなかったでしたっけ。
そしてドクター・キンブルはデビット・ジャンセン。

見てましたよ、家族みんなで。

当時はアメリカのテレビドラマはエキサイティングなものが多く、「ベン・ケーシー」などもよく見てました。ベン・ケーシー役の男優さんの腕の毛がすげえと思って「きっと病気」と思ってたな。
うちでは父が極端に毛が薄いタイプだったので、母方の叔父が泊まった翌朝、男のすね毛ってものを初めて見て「きっと病気」と思ったんですから。

人間見慣れるってのは、ある意味恐ろしいもんですね。

なんて話はどうでもよく、この「逃亡者」はエンターテイメントとしてもとってもいい味付けで、面白かったです!

特に素晴らしかったのは、ハリソンを追う側、刑事のトミー・リー・ジョーンズ。
今や缶コーヒーを飲みながら矢代亜紀の曲に涙を流すCMのイメージが強烈ですが、この方、本当になんでもやるよね。

私にとって「恐るべし」と実感したのは「JFK」のクレイ・ショー役。
経済界の大物でゲイ、ケネディ暗殺に関係した人物という難しい役どころ。

何か林家三平のような髪型で・・

トミー以外には、殺害されてしまうキンブル夫人役のセーラ・ウォードが美しく、フランス人女優、アヌーク・エーメのような大人の女の魅力で、印象を残しました。





最高に美しかったブラピ・・「リバー・ランズ・スルー・イット」

2006-11-17 20:19:18 | Weblog
92年ロバート・レッドフォード監督作「リバー・ランズ・スルー・イット」

父を牧師にもつ兄弟の物語。
弟を演じるのがブラピで、私は彼のことをこの映画で初めて知った。

なんつ~~かわいいの~~~とビックリ。
それにレッドフォードの若いころにそっくりで、二度ビックリ。

今となっては、ふたりの顔は個性の違いがはっきりとあらわれてきたが、この当時は本当によく似ていました。

本作の目玉はフライ・フィッシングのシーンでしょう。

ふたりの兄弟が川で釣りをするのですが、フライ・フィッシングというやり方で、ひっじょ~~に優雅で美しく見えます。

釣竿を大きく回し、釣り糸もぐる~~~んとムチのようにしなり・・

私は釣りはしませんが、妹の旦那が釣りバカ。

聞いた話によると・・
友人と夜釣りに出かけ、ひととおり終わったところで、その日の収穫を確認しようとバケツの中を見ていたら、すぐ隣で一緒にバケツの中を覗き込んでいる「人」の気配を感じたんだって・・

あ、友達がいっしょにのぞいているんだな~と思って顔を上げたら、だれもいな~~い~~~

え?

友達は少し離れたところで釣りを続けていたらしく・・

え?

じゃ、さっきの気配はなに?だれ?ぜったいにいたぞ、ぜったいに感じたぞ

とたんに彼は「ぞわわわ・・・・」

美しいブラピで始まったのに、こんな話で失礼しました。
でも夜の海はちょっと恐いよね






昨日に続いて・・「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」

2006-11-16 21:29:02 | Weblog
74年ジョン・ハフ監督作「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」

主演はピーター・フォンダ、スーザン・ジョージ。

スーザンとジョン監督は「小さな目撃者」でも組んでいますね。あのマーク・レスター主演のアクション映画です。(過去ログにあるので興味のある方は読んでみてね~~)

この画像見てちょ~~若くてかっこいいな~~

ジーンズがすごく似合っている!!

ただ、この映画未見なんです。映画雑誌で写真のみ見て、いつか見てみたいと思いつつ今日まで来てしまったす。

無軌道な若者のクレイジーな行動、そしてあっけないショッキングな幕切れ・・

何となくピーターの映画にありがちなパターンってか?

「悪魔の追跡」もいやな後味の残るショッキングな幕切れだったしね。昨日の「イージー・ライダー」もそう・・

彼にとってどこか人生は「ブツ」っと終わってしまってもいいもの・・だったような・・そんな気さえしますな。

今はピーターのお子様、ブリジット・フォンダが大人の女優になって活躍している時代、無軌道な若者、ピーターもリッパなおっちゃんです。

体型は変わっていないようですが、お顔のシワは深く・・
髪もちびっと減ったかな。

スーザンも56歳・・その昔「わらの犬」でイッキに人気が出たときは超セクシーで期待大でしたが、最近はどうしているの?




ニックニックニック!!!「イージー・ライダー」

2006-11-15 22:56:56 | Weblog
「イージー・ライダー」はシビレル作品。

69年デニス・ホッパー監督、ピーター・フォンダ製作による「イージー・ライダー」は、それまでハリウッドで幅をきかせていたお金をかけた大作をけちらかし、ニューシネマ時代の幕を切って落す記念碑的作品となった。

最初のシーンがしびれるね~~「ボ~~ン・トゥ・ビ~~・ワ~~イルド」

腕時計を投げ捨て旅に出るピーター・フォンダとデニス・ホッパー。

チョッパー型のバイクに乗って・・

印象に強烈に残るのは、ジャック・ニコルソンとピーター、デニスがキャンプみたいなことをして、らりりながら話すシーン。

ジャックの奇声「ニックニックニック!」

このシーンでは全員が実際に「いっちゃってた」らしいです。

後に映画の歴史をドキュメンタリー風にまとめた「イージー・ライダー★レイジング・ブル セックス、ドラッグ、ロックンロール世代がいかにハリウッドを救ったか」(これは原題)にこのシーンのことが出ています。ロケハンの様子も収められているけど、やはり全員いっちゃっているらしくかなり不安定な様子。

ここまでいくと体もしんどいだろ~な~

アメリカって自由の国とされているけど、どの国でもそうであるように田舎はとっても保守的だもんね。

当時こんな長髪の男は容認されなかったでしょ。

ラスト、あてもない旅を続けるピーターとデニスはあっけなく射殺されてしまいます。

撃たれて宙を飛ぶバイク・・
感傷もなく、バキっと、映画は終わってしまう。

初めて見たのは中学生くらい、テレビ放映でしたが、あまりの衝撃に唖然。
その夜、ずっと頭がぐわんぐわんしたのを覚えている。

興味のある方はぜひ「イージー・ライダー★レイジング・ブル」を見てみてね、レンタルで出てるよ~









近藤芳正の汗がすごい・・「笑の大学」

2006-11-14 22:45:12 | Weblog
「笑の大学」・・映画版ではなくパルコ劇場での舞台を収録したDVDを鑑賞。

西村雅彦と近藤芳正のふたり芝居で、2時間近くダレルことがありません。

原作、脚本が三谷幸喜、時局は太平洋戦争になだれこみそうな時代、思想統制がまかりとおり、人の目に触れるあらゆるものが検閲を受けていた時代です。

喜劇舞台作家の近藤芳正(たぶん三谷さん自身のパロディでしょ)は自作を検閲官に厳しくチェックされます。

この検閲官が西村雅彦、彼は笑いの必要性を認めず、最初からこの芝居をつぶしにかかろうとしています。

芝居が展開するのは検閲が行われる取調べ室みたいな部屋のみ。

ふたりの攻防戦がずっと展開する。

でも次第に状況が変わっていき、ふたりには奇妙な友情が芽生えていく・・

冷徹な西村雅彦がいいです。

冷たいかと思えば、怪我をしたカラスを飼ってやったり、もらったジュウシマツのヒナに喜んだりする・・

そして、喜劇作家の近藤芳正はほぼ全編絶叫しているので、汗がすごい。
きっちりスーツを着て蝶ネクタイなので、暑い、暑い。

汗が顔からほとばしり出ます。でも、ポケットから出したハンカチで顔をぬぐうあたりもきちんと芝居になっている点がすごいです。

でもこれって映画版では検閲官を役所さん、喜劇作家を稲垣吾郎君でしょ。
役所さんは大丈夫だろうけど、稲垣君じゃまずいでしょ。

それにこれだけ密閉された部屋でのふたり芝居を何でわざわざ映画化する必要があったのかな?

見た方、いらしたら、ぜひコメントプリーズです





今日はちょっと脱線

2006-11-13 21:19:45 | Weblog
みなさま、お元気ですか?土曜・日曜のイベントが無事終了。
特に土曜はとても素晴らしい雰囲気を作れて、参加された方、後援してくださった方たちから、お褒めの言葉をいただき「やれやれ」である。

イベントの開始直前になると何回トイレに行くかわかりません。緊張でのどもかわくので、「飲む」「出す」「飲む」「出す」

でも一度始まると、ぴたっと止まるので不思議だ。

さて、お話しかわって・・

以前書いたように私はテレビの通販番組を見るのが大好きだ。

特に外国もの、吹き替え版はツボにはまることが多い。

今、最もはまるのが「ビリー・ブロンクスのビリー・ザ・ブートキャンプ」っていうフィットネスDVDの宣伝。

ビリーってのは軍隊のエリート養成コースで肉体強化のトレーナーをしてきた人らしく・・

売りの言葉が「最強の51才、ビリー・ブロンクス。アメリカ、フィットネス界のカリスマ」

7日間で脂肪を燃焼しつくしましょう~~~と言ってる。

最初のMCの姉さんのセリフが
「ハ~~イ!ここはカルフォルニアです!ここでは、ルックスがすべてよ!」と明るく話す。

「私たちってアホなの」と言っているように聞こえるが、どう?

だいたい吹き替え版で「ハ~~イ!」という挨拶をさせるのってどうよ?

そして「初心者にも簡単にできるよ」とビリーが言うが、動きを見る限り軍隊のメニューなので、か・な・りきつい。これ、できないでしょ、初心者は。

そして「このエクササイズの火付け役はハリウッドスターたち!」と言って「キル・ビル」のシーンがでる。へえ~~と思って、ユマさんとかもやっているんかなと思うと、ユマと戦うシーンに出てくる端役の姉ちゃんが出てきて「映画によっては1週間で5キロ落さなきゃいけないの、そういうときはブートキャンプをやるの・・」とか。

なんだ、そりゃ、一応有名な映画には出てるけど、主演級じゃないじゃん、この人。

そして、そして、ヘンなテレビタレントの姉ちゃんと夫でモデルの兄ちゃん(全然知らないが)が夫婦で出演。「このブートキャンプをやっている人は女優、モデル、そして私たちのようなセレブ・・」と言う。自分のこと「セレブ」っていうやつ、信じられるか?

いやいや、DVDの効果とは別につっこみどころ満点のCMです。

見たことがある方、感想教えてね


ナターシャ登場のシーン!・・「戦争と平和」

2006-11-12 23:37:12 | Weblog
ソ連時代に国力をかけて製作された424分の「戦争と平和」

劇場で見たのも3時間くらいありました。セルゲイ・ボンダルチェク監督作、リュドミラ・サベリーエワがトルストイ永遠のヒロインといわれるナターシャを演じています。

原作はたぶん小学校高学年、ジュニア版で読みましたが、正直さっぱりわからず・・

前も書いたが、あまりにも重厚な名作をちっこいころに読むのは考えものである。
ブタに真珠ってんですか?

小学生のころ、音楽の教室に歴代の楽聖の肖像画が年表に書いてあってね~単純に思いました「なんで昔の人は髪型がウンコのようなのか?」と。

まあ、かなり装飾っぽくネジネジした髪型のカツラをかぶっていただけなんですが。

価値のわからないものにとっては、ただネジリが入ったウンコにしか見えず・・

この「戦争と平和」は有楽座あたりで見たかね~~

もう長い、長い

物量作戦による戦争シーンはすごくて、スクリーンを前にただ呆然。

でもね、素晴らしいのはヒロイン役のナターシャが登場するシーン。かなり鮮明に印象に残っています。まだ10代前半の彼女が生命力いっぱいでばっと扉を開け、入ってくるシーン。

このナターシャ演じるリュドミラもこのシーンでは実年齢の10代前半、そして後の数年後のシーンを撮るため、彼女の成長を待ったのだそうで、いやはやすごい。

その間、他のシーンを撮っていたんだろうが、少なくとも4~5年は待ったんじゃない?その思い入れはすごい。

この登場シーンで観客全員がナターシャに恋をする。

でもね、人間、ただの出会いがしらの鮮烈な印象で恋したりするのはいかがなもんかね~恋をして一緒に時間を過ごして・・ひょっとしたら知らない方がよかったのかも・・って思えるところも見えたりして。

そんなことがあるからこそ、この「戦争と平和」のナターシャ登場のシーンは永遠に美しいシーンになっているとも言えるのかもしれません