シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

悪ノリの始まり・・「ビバリーヒルズ・コップ2」

2006-01-31 20:43:43 | Weblog
87年トニー・スコット監督作「ビバリーヒルズ・コップ2」

主演はエディ・マーフィ。共演にスタローンの奥様だったこともあるブリジット・ニールセン。

「ビバリーヒルズ・コップ」は割りとまっとうな刑事ものだったと記憶しているが、その作品も含めエディの映画がバンバンヒットしたので、悪ノリを始めたころのパート2だ。

悪くないですよ、好きなシーンもあります。

エディが初めてシューティング・クラブでブリジットに会うシーンで「足長いね~(彼女はエディよりでかい)無駄毛シェイビング大変でしょ、手伝おうか」

ビバリーヒルズの改装中のとある豪邸(その家の持ち主は旅行中で不在)を見つけ、職人に「この家は改装計画が変わっちまった!すまね~が、みんな自宅待機してくれ!」と大嘘をかまし、まんまとその家に居座るシーンとか・・

捜査中にプレイボーイ誌のヒュー・へフナーのパーティー会場にまぎれこんでしまい、きれいな姉ちゃんが水着で戯れているのを見て「おい!(自らの息子に)起きろ!こんな場面、二度と見れないかもしれないぜ!」

でもね、やっぱり監督と製作(ブラッカイマー)のせいか、大味で、推理ものとしての緊迫感はあまり楽しめません。

娯楽作品として否定はしないが、おおざっぱな作りですね。

エディのキャラ頼みのみ・・

今や声優としても復活したエディだけど、この作品の数年後くらいから低迷しましたね。

この作品で共演したブリジットは当時スタローンと新婚、でもエディは盛んに誘っていたようで、スタローンはぴりぴり・・だったようだ。

「イタリアの種馬」対「ハリウッドの種馬」・・ですな


こんな顔だっけかな?「マイティ・ハーキュリー」

2006-01-30 21:26:21 | Weblog
今日は昔のヒーローシリーズ。

テレビで毎日10分とかやっていた「マイティ・ハーキュリー」

画像を検索したら、こんな奇妙なものしかなくてね~

ほんとにこんな顔してたっけ?

オリンピアの力持ちですな。あれ、この人、人間だっけ?半人半馬でしたっけ?

私が好きだったのは、「ハ~~キュリー~~力は強く~~ハ~~キュリ~~正義の味方~悪いやつをこらしめて~~世界中を○○にする~~~」という主題歌。
でも、○○の部分を忘れちゃった。

明るくする~~だったかしら。

ハーキュリーは確か中指にヤンキー系あるいはカレッジリング系のような指輪をしていて、ピンチになるとその指輪に天からのエネルギーをチャージ!!

悪者をやっつけます。

そして、そして確かグ○コがスポンサーだったので、瓶の牛乳の一気飲み。

これがね~~何か子供から見ると「かっちょええ~~」

真似しては腹がゴロゴロ。

昔のテレビ番組、「鉄人」にしても「ジャングル大帝」などなど、主題歌のお尻にスポンサー名が堂々つくんですよね。

なんででしょ?

他にも大好きな番組はたくさんありました。「ジャングル大帝」はこの前「かたすみの映画小屋」さんが書いておられたな~大好きでした、しゃべるライオン、ありえね~~ですが、何の抵抗もなく見てました。

「ワンダースリー」や「アニマル1」「悟空の冒険」・・この「悟空の・・」のおもちゃのニョイ棒、欲しかったな~~誰か当たった方いますか?




シンディは美しい!「フェア・ゲーム」

2006-01-29 22:13:33 | Weblog
95年、御大ジョエル・シルバーが製作、アンドリュー・サイプス監督作「フェア・ゲーム」

主演はウィリアム・ボールドウィン、シンディ・クロフォード。

シンディは元祖スーパーモデル、ゴージャス系美人だ。

徹底した自己管理のもと、美しさを保っています。大したもんですな。
元々アメリカ人ゆえ、太りやすいようで、「何もしていないの~~」とおっしゃるモデルと比べると涙ぐましい努力を積んでいらっしゃるようです。

モデルさんは人気が出ると大抵女優への転身を望む。女優の方が「格上」って認識なんすかね。実際モデル出身の女優は多い。

でも、成功するとも限りません。

シンディはこの映画で女弁護士を演じてる。何やら陰謀に巻き込まれ、ウィリアムと一緒に逃げる、逃げる・・

まあ、悪くないです、テレビ画面でレンタルで見る分には十分。映画館でお金を払ってっていうのは別ですけど・・

この映画の演出でシンディが我慢ならなかったのは意味のないシャワー・シーンだったらしい。結局使われなかったと思うけど、こういうシーンは「サービスよ!」ってな意味合いが強いので、プライドのある人にとっては勘弁ならないだろうな~~

それまでの写真でも手ブラなど結構ヌードすれすれな露出はしているシンディだけど、納得の上なのか、そうではないのかがポイントなんでしょうね。

昔スーパー・モデルのブームのころ、たくさんのモデルさんがキャットウォークで美を披露していました。

クラゥディア・シファー、ナオミ・キャンベル、カレン・マルダー、ケイト・モス、クリスティ・ターリントンなどなど・・

その後の人生も様々で今もスキャンダラスな人生を歩んでいる人、少し精神を病んでしまった人、堅実に大学院などで勉強し、なおかつモデルとしても今だ活躍している人・・

人間の栄光はわからないものです、「人間万事塞翁が馬」ですな~~

すべてが素晴しい!「ロッキー」

2006-01-28 23:51:01 | Weblog
76年ジョン・G・アヴィルドセン監督作「ロッキー」

この映画くらいパロディや物まねの対象になった作品もないと思う。
それだけ印象的でインパクトの強いシーンが多かったからだ。

主演はもちろんシルヴェスター・スタローン、彼は脚本も書いてます。
恋人役はタリア・シャイア。

才能はあるが芽の出ないボクサー、ロッキー(スタローン)がヘビー級チャンピオンの対戦相手に選ばれる。アメリカン・ドリームを演出するのが意図でチャンピオンは彼など簡単に倒せると読んでいたのだが・・

脚本は書いたもののスタローンは当初主演などの予定はなかったようだ。いざ、主演もかねることになると体を作らなきゃ!!

大変なトレーニングをしてヘビー級ボクサーの肉体へと変貌したらしい。

早朝ランニングの前にロッキーが生卵を何個も何個も割って、ぐいぐい飲むシーン

ランニングを始めて最初は「ヒ~コラ」だったのが、最後はぐいぐい走るシーン

恋するエイドリアンとの初めての夜のシーン

もちょろんラストも素晴しい!

チャンピオン戦が決り、トレーニングが始まったロッキーはエイドリアンとのセックスは禁じられる。トレーナーが「女はご法度」と厳しく言うからだ。

これって面白いもので、F1レーサーも意見が2つにぱっきり分かれるらしい。

レース前夜は絶対禁欲派⇒プロフェッサー・プロスト
レース前夜は恋人とセックスしたほうがリラックスできて良い⇒セナ

とにかく禁欲を命じられたロッキー、恋に落ちたばかりのエイドリアンがもたれかかっても「だめなんだ」

エイドリアンが哀しそうにするとロッキーは彼女をブランケットで包むようにして抱きしめる。

このシーンは本当に優しくて、いいな~~

私としてはスタローンはこれに始まり、これで完結って感じですな

今日はいただき画像です!

2006-01-27 21:09:19 | Weblog
今日は忙しくて疲れましたがな~~

ってなわけで、いただき画像でございます!
わかるかな?3匹のリスが公園でライトセーバーをもって「チャリン!チャリン!」と戦っています。

「お前は選ばれし者だったのに~~!!!」

「うるせ~~好きでジェダイになったんちゃうわ!給料も悪いしよ~~!!」

チャリン!チャリン!

題して

「スターウォーズ リスの復讐」

でした

画像を大きく見るには左側のタイトルのところをクリックしてね
はっきり見えますよ!!


これくらい○○だと・・「ラスト・アクション・ヒーロー」

2006-01-26 21:00:33 | Weblog
93年ジョン・マクティアナン監督作「ラスト・アクション・ヒーロー」

かなり宣伝もたっぷりしたけど、興行的にはこけた作品。
主演はアーノルド・シュワルツネッガー。アンソニー・クインが出ていたり、カメオ出演でシャロン・ストーンが出ていたりと派手な顔ぶれ。

これは確かテレビで見たかな。

尺が長いので、カットもされているんだろうが・・そこを情状の考慮に入れても・・

感想はただこれのみ「つまらん!」

これだけつまらないのは、ギャグが滑るのは「わざと?」なのか??

キンチョーのCMじゃないが、「つまらん、お前の話はつまらん」状態です。

一生懸命なのはよくわかる。物語も映画のアクション・ヒーロー、ジャック・スレイター(シュワちゃん)にあこがれる少年が映画の世界に入ってしまい、大騒動ってな展開で、悪くないのよ。

あ~~それなのに、ことごとく滑る、こける、これだけこれるとプロの「コケ師」です。

誰が犯人?監督?シュワちゃん?きっと何かの化学的作用でしょうな。
監督は「ダイ・ハード」もやっているし、決してアクションの中にお笑いを盛り込むのが下手な人ではないのにね。

私としてはシュワちゃんはあまりお笑いのセンスがないように思えます。
「ツインズ」くらいかな、ちょっとくすっとなれたのは・・

映画会社の人に言わせると、新作のプロモーションのたびに必ず来日するのは「やめてほしい」らしい。

でも本人が来たがるので・・
迎える方も大変なんすけどね。

やはりシュワちゃんはサイボーグが一番似合っています。「ターミネーター」を寅さんのようにいつまでも続けるのが一番いいのでは・・「ターミネーター 夕焼け小焼け」「ターミネーター 一番星」とかさ。






最近で一番笑えた!「ディボース・ショウ」

2006-01-25 23:26:41 | Weblog
03年コーエン兄弟監督作「ディボース・ショウ」

主演はどこか目が笑っているジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼダ・ジョーンズ、ジェフリー・ラッシュ、笑えるちょい役でボビー・リー・ソーントン

いやいや~~~笑えました!相方も私もずっと笑いっぱなし!

でもきっと「なんや、こりゃ?」って方もいたと思う。

このセリフの応酬、ほとんどカメラのアングルは固定してAさん、Bさんを交互に撮り、会話のやりとりをテンポよくポンポンと進めていく。

会話劇なので、スタイルとしてキライな方もいるだろうね。

ジョージはいつも目が笑っていて、いい男なだけに普通の2枚目役では、かえってイヤミ。このくらい極端な役の方がいいですね。

離婚裁判にかけては、どんな不利な状況であれ、絶対に依頼人の勝利を勝ち取る超やり手の弁護士をジョージが演じます。

彼はある離婚裁判がきっかけで、キャサリンと出会う。あれだけの美女なので、強烈に印象的。くらくらきちゃいます。

キャサリンは実に野心的な女性、下心満点で金持ちの男と結婚しては、さっさと離婚、財産分与で離婚太りしようとしている。

このふたりの駆け引き勝負!

何度も「ア~~~~!!!!」っていう叫びがあがる逆転が!!

「ゼーゼーのジョー」ってキャラが最高で、プロの殺し屋なんだけど、重度の喘息患者で、殺しの依頼の打ち合わせ中に何度も気管支拡張剤(スプレーになっていて吸入タイプ)を使う。

自分も喘息なので、この拡張剤のお世話になっているが、ジョーは吸入して数分後にはまた呼吸が「ゼーゼー~~~」

こんなに吸入してたら死んじゃいまっせ~~でもブラックで大笑いできました~~

キャリゼダは本当にかわいくスタイルも抜群でした!!

またジョージのビジネスパートナーの弁護士のキャラは優しく泣き虫で、頭髪の感じが「古畑任三郎」の西村さんそのものだった!




ネオの転職先は・・「コンスタンティン」

2006-01-24 18:36:30 | Weblog
05年フランシス・ローレンス監督作「コンスタンティン」

大人向けアメリカンコミック「ヘルブレイザー」の映画化。
主演はキアヌ・リーブス。

この世があって、天国と地獄がある。悪魔も天使も人間界にはおいそれと侵入できないらしい。でも半分悪魔、半分人間みたいなやつや半分天使、半分人間みたいなやつはこの世にいて、私たちにささやきかけたりしているらしい。

侵入した悪魔っぽいやつを追っ払う力をもつキアヌはいわゆる「エクソシスト」

生まれつき与えられているこの特殊な力のため、彼の人生はダークで幸せ感からはほど遠いものだ。

そのせいかヘビースモーカーで肺がんを患ってもいる。

彼は自殺未遂の経験がある。自殺した人間は間違いなく地獄に行くし、自殺未遂でもそうなんだって・・

キアヌが終始黒服で「マトリックス」のエージェントかい?って感じの役ですな。

何かね~~「マトリックス」のネオをひきずって、そこから転職してきました、今度は救世主じゃなく、悪魔払い師なんすけどね~~って感じの映画です。

面白いじゃんと思えるシーンもあったけど、全部見終わってみると「う~~ん、まあ一度見ればいいかな」

何か盛り上げるか、盛り上がるかって思っているうちに「終了~~~」
やっぱりキリスト教ベースの話は体に伝わってくるものが希薄になりますね。

子供のころ、確か「少年マガジン」か「サンデー」に地獄はこんなところだっていう特集(もちろん想像)があって、超びびりました。

だって、その中にね「かまぼこ地獄」ってのがあって、人がウスの中にいて、キネをもった鬼に「モチつき」のようにつかれているんだもの~~

だんだん、キネでつかれているうちに「かまぼこ」になっちゃうんだって~~
「なんて、おとろしい!!」

死んだあと、かまぼこになるなんて絶対にいやだ!かまぼこキライだし。
どうしてもならなきゃいけないならチーズを選びたいと思います。

今思うとすごいキャスト・・「カサンドラ・クロス」

2006-01-23 00:22:52 | Weblog
76年ジュルジ・バン・コスマトス監督作「カサンドラ・クロス」

これは2番館で2本立てで鑑賞しました。確かもう1本が本命だったのに、こっちの方が面白くて「へ~~~!!」

細菌に感染した(何か細菌兵器みたいなものの標的になったと記憶している)ヨーロッパ大陸横断列車が舞台で、みんなどんどん感染していく様が怖かったっす。

列車だから密室なわけで、逃げ場のない迫力があって!!

わかりやすいアクション&サスペンス作品になっていたと思います。

すごいキャストでね~

リチャード・ハリス、バート・ランカスター、ソフィア・ローレン・・
端役で当時アイドルとして人気のあったレイモンド・ラブロックとかも出ていますね。

リチャード・ハリスは晩年「ハリポタ」の校長先生役で若い映画ファンにもおなじみになっているけど、昔は「元祖ちょい悪オヤジ」って感じで、かっこよかったな!

「オルカ」も劇場で見ましたよ、暗い映画で悲惨だけど、リチャード・ハリスはいい味出してました。

この「カサンドラ・クロス」の頃も元モデルの若いアン・ターケルとラブラブで本作で共演しています。

プロフィールを見ると元妻とか妻のところにアン・ターケルの名前はないので、たぶん恋人関係のまま終了したんだろうな。

まあ、こういう芸能人の方はいろいろな魅力のある人と出会うチャンスが次々とあるわけですから、結婚自体無理とも言えます。

多くの人から見て圧倒的に魅力的な女性といても、しばらくすると他のお姉ちゃんとの酒池肉林状態なわけだから、いた仕方ありません。

ナオミ・キャンベルと婚約していたU2のメンバーも彼女の留守中、何人かのお姉ちゃんと楽しい時を過ごしていたとき(正確には何をしていたかは知らない)ナオミが帰ってきてしまい地獄になったそうだ。

「カサンドラ・クロス」のような細菌兵器も怖いけど、彼女にばれる浮気のほうがもっと怖いかもね。

ちなみに超プレイボーイのエディ・マーフィが本命に他の女性とのベッド・シーンを見られたら・・

「そうだ!そう!ぼくは彼女とファックしたよ、そうともファックしたんだ、でも君とは違う、ファックじゃない、君とはメイク・ラブだ!」

どうだ!この野郎って感じの名セリフですな!!皆さんも応用してみてね







今日は音楽のお話

2006-01-20 21:50:41 | Weblog
愛するパット・メセニーが今年も来日するかもしれない!!
大きなライブではなくブルーノート東京あたりでのセッションかも・・だけど、絶対に行きます!!

去年は国際フォーラムで素晴しいライブがあり、いっしょに行った若手の2人のアマチュア・ミュージシャン(相方の後輩)は終わった直後、完全に目がぶっとんでいました!

「俺たち、飲んで帰りましゅから~~」とか言って、明け方まで飲んだらしい。

パットのライブはパーフェクト、パーフェクトっていう以外にはぴったりの表現は存在しない。

今来日したら、絶対に行きたいミュージシャンって誰かな?すでに解散しているバンドや亡くなっている人も入れていいとしたら・・

レッド・ツェッペリン、ボブ・マーレー&ウェイラーズ、ピンク・フロイド、ビル・エヴァンズ、ミッシェル・ぺトルチアーニ、サイモン&ガーファンクル、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング、ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブの皆さん・・

ちょっとマイナーなところでは

カーズ、ヒューイ・ルイス&ニュース・・

きっともっとあるんだろうけど、今はこんなところを思いつきますね。

ジャズ・ピアニストのミッシェル・ぺトリチアーニは生まれつきの難病で身長が低く、体がガラスのようにもろい。「アメリ」に出ていたガラス男みたい・・

若くして亡くなってしまったけど、彼のブルーノートでのライブのアルバムは最高に美しい。スティーブ・ガット、アンソニー・ジャクソンとの共演のこのアルバム、まだ聞いたことのない方すべてにお奨めする名盤です。

新しいミュージシャンのことって、ほとんど知らない私。好きな人たちは10年くらい変わっていない。

何か最近映画にも同じようなことが言えるような・・そんな気がしていますね、絶頂に好きな作品って結構古いものが多いってね







予告編でローレンス・フィッシュバーンを見たとき悪役と思った人、手を挙げて!「マトリックス」

2006-01-19 20:41:16 | Weblog
99年ウォシャンスキー兄弟監督の「マトリックス」

主演はキアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス。

タイトルにも書いたけど、予告編を映画館で見たとき「すげ~~~!!面白そう~~~!!」

そして思った「ローレンス・フィッシュバーンは悪役だな」

人間の顔の印象って影響が大きいね。

この「マトリックス」は3部作になっていて、私個人はこの第1作目にしか価値は見出していない。

1作目を劇場で見終わったとき、ひとりだけ「パチパチ・・」と拍手して恥ずかしい思いをしたものだが、それだけ、革命的な作品に出会った感覚があった。

この作品でフィッシュバーンの大ファンになりました~救世主ネオを求め、ネオを信じ、ネオを守る信念のオトコ、モーフィアス。いい男だな~~

ラスト、自らの宿命、能力に覚醒したネオ・・かっこよかったですな。

2作目公開前に登場人物ひとりひとりのポスターが発表され、そのあまりのかっこよさに「おおおおおお!!」と期待大だったが、実際に見て「ほへ?」

ウォシャンスキー兄弟はこの1作目を作るにあたって映画会社幹部にストーリーを説明したが、あまりにややこしくて判ってもらえず、全編をコンテにおこすように言われたんだと。

15センチ近い厚みのコンテを作って、ようやく「ゴー」していいってことに。

プロデューサーはやり手のジョエル・シルバー、「物語は難解だったけど、わかったよ」

ジョエルってあんまり頭が良さそうには見えないが、「ヒット」の匂いがプンプンしたんだろう。

ウォシャンスキー兄弟って、一見全然似ていない。漫才の「中川家」のようだ。
3部作の最後がいささか腰くだけ状態になり、これからの身の振り方が気になります。でも傑作「バウンド」を作った才能の持ち主である彼らなので、長い目で見ていてあげましょう。







映画に「なんで?」と聞かないで・・「バガーヴァンスの伝説」

2006-01-18 22:38:39 | Weblog
2000年ロバート・レッドフォード監督作「バガーヴァンスの伝説」

スピルバーグが製作総指揮なんだって。

主演はマット・デイモン、ウィル・スミス、ジャーリーズ・セロン。

シャーリーズはこの役を演じるにあたって、かなり体重を増やして臨んでいます。
時代設定が第一次世界大戦をはさんだ何年間かの間なので、そんな細いとリアルな美人って感じにならないのかもね・・

ふっくらしたシャーリーズもまたかわいい!

舞台はジョージア州、ゴルフの腕で名をはせた若者、マットは人生順調。美人の恋人、シャーリーズともうまくいっているし・・

しかし彼は徴兵され、戦地でたくさんの「死」と出会い、すっかり人間が変わってしまいます。

帰国後、彼は世捨て人のようになり、恋人とも接触せず、酒に溺れる。

そんな彼に再びゴルフのクラブを握るときがやってきた!というか町のためにやらなくてはいけなくなってしまったのだ。

何年もゴルフから離れていた彼が試合に臨むのですが、そこへ急に現われるのがウィル扮する謎のキャディー。

不思議なことばかり口にするウィルだけど、何となく彼と組むことになります。

そして町の未来をかけたマッチが始まり、始まり~~~

ファンサイトのコメントに「なんでバガーヴァンス(ウィル・スミス)が現われたのか意味がわからない」とあったが、私からすれば、このコメントのほうが「意味不明」だよ。

だって映画の登場人物にいちいち「なんでこんな人が現われたの?」とか思っていたら、きりないでしょ~がね~~

映画は「作り話」だし「嘘話」だし、だからこそ自由にいくらでも想像を広げていくことができるわけで・・

この「バガーヴァンス~」ははっきりと「嘘話」系列。

バガーヴァンスはまるで「スターウォーズ」のマスター・ヨーダのような存在です。技術をアドバイスではなく心をアドバイスするんだから。ブルース・リーが「考えるな、感じろ!」と言ったようなアドバイスをガンガンしていく。

私は好きですが、このへんが「承服できん」方もいたのでしょうね。
好みですから・・

昔の時代設定なのでウィルのヘアスタイルが昔の黒人のアフロスタイルなのは、リアルでよかったです。

軽い作品なのでスナック感覚で見ると良いのかも・・

何とも後味の悪い・・「誘う女」

2006-01-17 20:59:05 | Weblog
95年ガス・ヴァン・サント監督作「誘う女」

主演は二コール・キッドマン、共演にマット・ディロン、ホアキン・フェニックス。

二コールは田舎町に住む上昇志向の超強い女。

彼女の望み、それは大都市に行って「テレビに出ること」

それも歌手とか女優ではなくニュース・キャスター志望、とっても有名になりたがっている。

美しく、十分な教育も受けている(と言っても田舎では・・という程度だけど)彼女は親の甘やかしもあって、高慢ちきでしょうもない自信家。

同性から見たら鼻持ちならないが、男から見れば超美女なので、純情なマット・ディロンも惚れこんでしまう。

彼らは結婚するが、とにかく二コールのテレビ熱はまったくおさまらない。

子供を作る気もなく、夫にとってはさびしいかぎり・・でも彼女は、夫なんていずれ置いていくわ・・くらいの気持ちなので彼を思いやったりする気持ちなんざ~~毛頭ありません。

そんな中、町の小さな放送局で張り切ってお天気お姉さんをやっていた彼女が高校生のドキュメンタリー番組を制作することになり、学生であるホアキンに出会う。

その頃、夫がうざったくなった二コールは「殺しちゃおうかな~~」

でも自分で手は下したくない。じゃあ~~あの高校生の坊やを使っちゃおうかな~彼、私にメロメロだし、甘えればきっとやってくれるわ

これは実在のお話しを元にした映画。

作りもまるでドキュメンタリーのよう、時折関係者がカメラ目線で話をする。

しかし~~何ともいやな映画、不愉快になる映画だ。
良くできているだけにね~~いや~~な感じ!

二コールが冷たい悪女を悠々と演じていて、お上手だが、一度見たら「もういいっす」という感じでしたね、私は。

リメイクすりゃいいってもんじゃないやろ!!あの「明日に向かって撃て」をリメイクするんですとさ

2006-01-16 18:02:52 | Weblog
69年ジョージ・ロイ・ヒル監督作「明日に向かって撃て」

リバイバルで見ました。実在の列車強盗、サンダンス・キッドとブッチ・キャンディのふたり組を描いています。

音楽良し、役者良し、カメラ良し。実在の話なのに、どこか童話っぽいっていうか、ロマンスっぽい感じもしてね~ラストもよかったですな~~

しかすぃ~~~!!あなた!この「明日に向かって撃て」をリメイクするっていう噂があるんですと。

ハリウッドってもう本当に手詰まりなのね。

しかも~~~!!あなた!ちょっとそこのあなた!配役が!!

ポール・ニューマン演じたブッチ・キャンディをベン・アフレック、ロバート・レッドフォード演じたサンダンス・キッドをマット・デイモン!!!

なんですと!!と私はこめかみに大きな十字路が!!

ベンもマットも良い役者とは思いますよ。特にマットは出てきたころ、ジミーちゃん?と思ったのが、今はアップに耐える顔になって、なかなか・・とは感じていましたよ。

ベンは頭の悪い田舎のアンちゃんみたい・・

それが、よりによって!!

みんな~~~ハリウッドに嘆願書を出しましょう!

このままでいくと、昔の素晴しかった作品をジャンジャンバリバリ、リメイクされ台無し、ぶち壊しです。

「大脱走」「慕情」「旅情」「哀愁」「荒野の7人」などなど・・

ひょっとして狙われている作品は多いかもしれません。

え~~ん、勘弁してくれ~~夢を壊さないでね~~熱帯雨林の破壊と同じくらいの痛手だよ~~もうそんなにネタがないなら、映画作るのやめちゃえよ!


トム・ハンクスの彼はアントニオ・バンデラス!「フィラデルフィア」

2006-01-15 22:07:37 | Weblog
93年ジョナサン・デミ監督作「フィラデルフィア」

トム・ハンクスとデンゼル・ワシントン共演で、トムは2度目のオスカーを受賞している。

ゲイで男性の恋人と同棲しているトムは有能な弁護士なのだが、HIVつまりエイズに感染していることが事務所に知れてしまい、解雇される。

不当解雇だとして裁判を起こすトム。その弁護を引き受けることになるのが、トムのライバルでもあったデンゼル。

最初はエイズに感染しているトムにびびるのだが、少しづつ共感を覚え共に法廷で戦うことになる。

見たとき全然わからなかったんだけど、トムの恋人(当然オトコ)がアントニオ・バンデラスなんだって~~~あの「シュレック2」で私を射止めた長靴をはいたネコの声担当のあのアントニオ!!

もう1回見なきゃ!!

これは偏見に関する映画だが、テーマがダブル。同性愛と病気(しかも伝染性のほとんど不治の病)というふたつのことにからむ偏見だ。

トムが以前「アクターズ・スタジオ」というインタビュー番組で話していたけど、この映画には実際のエイズ患者が出演していたらしい。

その中の何人かが亡くなっていく様子を語りながら、トムはあふれる涙を我慢していた。「彼は工場で働いていてね。最後はとっても痩せてきた。しみがたくさん出てね。そして・・でも彼は確かに存在していたんだよ・・」

ここで私は思わずもらい泣き・・

大昔20代のころ、仕事でアメリカに行ったとき、あるイギリス人の男性と話す機会があった。とってもステキな人で(30代)美しく優しく身のこなしも優美だった。相方にもとてもよくしてくれた。

当時から噂で彼がゲイであることは知っていたので、自分としては安心して話せる「女友達」みたいな感覚だったと思う。

会わなくなって数年後、風の噂に彼がエイズに感染したことを聞いた。

あの美しく優雅な彼が・・何とも言えない気持ちだったな~。

この「フィラデルフィア」でトムは極限まで体重を落として本当に死ぬんじゃないかっていう鬼気迫るものを感じさせてくれる。

あんなに痩せられるのに・・なぜオフであそこまで体重が増加するの??トム!