シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

ラストぶっとびのハシリ・・「キャリー」

2006-10-31 23:47:54 | Weblog
映画ファンのくせに「キャリー」を見ていない私をお許しください。

76年ブライアン・デ・パルマ監督作「キャリー」

主演は27才くらいで17才を演じて全然おかしくなかったシシー・スペイセク、狂信的な母親にパイパー・ローリー。

淀長さんが当時、注目すべきは母親を演じたパイパーさん・・と話していた記憶あり。この方、いわゆるお姫様女優さんだったらしいね。

画像がこのママなんだけど、「こえ~~」

クラスメートからは嫌われ、母親からも疎まれるキャリー(シシー)は大人しく陰気なキャラだが、実は怒りを破壊のエネルギーに変える、とてつもない超能力を発揮できる女の子。

冴えない彼女がプラムの女王に選ばれ壇上に上がるシーンがすごいらしい。
幸せでキラキラと輝くキャリーが一転、いたずらによって豚の血を浴びさせられ・・

今、学校で陰湿ないじめのニュースが多いのはとってもつらいね。

キャリーのように怒り、怨念をエネルギーに変えて、破壊王になりたいくらいの気持ちの子も多いのかも・・
とってもデリケートで難しい問題だけど、あえてanupamは言うよ「死んだらアカン!」
どんなことも「すべて過ぎ行くこと」なんだよ。

本作はラストでイスから飛び上がるオチをつけたハシリの作品ですね。

Allcinemaで感想をチェックしたら、「卒業」のリバイバルと2本立てで見た方がいたらしい・・しかし~~いくらなんでも作風が全然ちゃうやろ・・何か皆さん、ずっこけたらしいが、そりゃそうでしょ!

ジョン・トラボルタやナンシー・アレンも出ているそうで、いつか見たい作品ですね!







サントラだけで涙・・「イルカの日」

2006-10-30 23:43:51 | Weblog
73年マイク・二コルズ監督作「イルカの日」

名優ジョージC・スコットと当時の奥方トリッシュ・ヴァン・ディーヴァーが主演。

未見なのですが、なぜか持っていたサントラ盤(ドーナツ盤)が好きで・・

切々としたメロディラインで、中にイルカがしゃべったらしい音声(もちろんフェイク)が入っていて「パー」「マー」とか言っています。

パーはパパでスコット博士、マーはママでトリッシュ博士です。

彼らはイルカが人間の言葉を話せるよう研究をした学者、でも彼らの成果は恐ろしい陰謀の道具として使われる・・

イルカを戦闘の道具、魚雷のように使うというのは実際の話として聞いたことがあります。

イルカを使うなんてひどい、野蛮だと言いますが、生き物が平等なら、何を使っても残酷なことには違いありません。イルカはたまたま顔が愛くるしいので、「ひど~~~い」と同情されるけど・・

「イルカは私たちの仲間、高等な哺乳類なのよ」と言われても「でも食べたい人は食べるんじゃない?」と思います。クジラも同じさ・・

一方で、イルカが人とコミュニケーションできるのは、人間の言葉が理解できるからではなく、人間の感覚や感情を感じ取ることができるからだという説もあります。私たち人間よりも、はるかにソフィスティケートされた方法で気持ちのやりとりをしているらしいんだって・・

この映画は最後、スコット博士たちが陰謀に巻き込まれないようイルカを海に返すシーンで終わっているらしい。

イルカたちは「パー!」(パパ)「マー!」(ママ)と呼ぶが、博士たちは心を鬼にして・・

うるうる・・子供のように育てた存在を戦争兵器として使われることのないよう去っていくふたり。

ジョージCスコットには珍しくウェットな作品だね。

レンタル(DVD)であるのかな?見たい作品です。




映画館でがっかし・・「死亡遊戯」

2006-10-29 21:14:21 | Weblog
78年ブルース・リーの「死亡遊戯」
ロバート・クローズ監督作。

これは劇場公開時に観ました。

もうブリース・リーは亡くなっており、彼で撮影できた部分と代役で撮影した部分を編集して作っています。

何かな~~すご~~くチープな作りだった記憶があり、劇場でマジがっかりだったな~~

だって合成丸出しなんだもん。

こうまでしてやる必要があったんすかね。

それにしてもブルース・リーの死は今だもって「?」な部分も多く、その上、息子であるブランドン・リーも撮影中の事故で亡くなっているなんて、何ともおかしいと思わない?

まるでブルースの血統は残したくない・・てな意思がどこかで働いているかのようだ。

彼のような存在は二度と現われない。どんなにすごいアクション俳優が出ようが、カンフースターが出ようが、「だからナニ?」

彼と比較できる存在は現われない。

生きているときに、会ってみたかったな~~

はじめまして・・Lです・・「デス・ノート 前編」

2006-10-28 20:04:14 | Weblog
昨晩テレビ放映を鑑賞「DEATH NOTE/デス・ノート前編」

今年公開されたばかりで、もうすぐ公開の後編の宣伝ってことで・・監督は金子修介、主演は藤原竜也、松山ケンイチ。

原作コミックがすごく面白そうであることは想像できますね。

なので映画も何とか持ちこたえているって感じかな。

この雰囲気は嫌いじゃありません。

或る日、落ちていた黒いノートを拾う藤原君扮する夜神月(ライトと読む)、そのノートは死神の落し物。触れたものには死神が見える。

このノートに名前を書かれたものは「死ぬ」

「死」をコントロールする力をもらう代償は?死神は「特にね~よ」

ライトは世にはびこる許しがたい犯罪者たち、法で裁ききれない犯罪者たちの名前をデス・ノートに書き、次々と死に追いやる。

原因不明の心臓発作で死ぬ犯罪者の多さに、さすがの警察も動き出す。

そのとき、現われるのが天才的頭脳をもち、数々の難事件を解決してきたL(エル)。

ライトも頭が切れるやつで、天才という設定、そしてこのエルも天才。

天才対天才の対決!ってのがメインの見所・・なんだけど、ちょっと残念なのは、このお二人が天才にはあまり見えないってこと。

原作はそのあたりが面白いんだって。映画版では、そこそこ頭のいい、おたく系の兄ちゃん。

でもね~私はこのエル役の松山君が気に入りました。
終わってから、しばし、片方の足でもう片方をかきながら、「初めましてAです」とか言うのがはやりました。

このエルは主食おかし、副食おかし、デザートおかし・・ってやつで、撮影中太らなかったかな?

狂気の天才って演じるのがおいしい役柄なんだけど、かなり難しい。

あと死神リュークのCGがね~~ちょっと苦しいかな。声優は酒癖の悪い中村獅童。声は悪くないんですが、これが死神ってくらい温和なキャラで。まあ、後編で正体がわかるようにできているんでしょう。

もう一歩、丁寧に作っていれば、かなり面白かっただろうに。
藤村俊二などエルの執事役であまり面白さを発揮できていないしね~~

後編はどうなるんでしょ~~レンタルになったら見たいと思います




ティラノ、都会に行く・・「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」

2006-10-26 22:40:35 | Weblog
97年スピルバーグ監督作「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」

「ジュラシック・パーク」の続編で、イアン・マルカム博士役のジェフ・ゴールドブラム、ジョン・ハモンド役のリチャード・アッテンボローが続投。

ジェフは原作のマルカム博士とイメージぴったり。

この続編でまたも悪夢のような恐竜の島に行くはめに。

1に比べると、恐竜の数、種類が増え、技術的にできなかったこともできるようになっていて、まあ、いいんですけど・・

なんでしょ~~かね~~

あんまり面白いとは言えないかな。

ティラノザウルスの夫婦、親子関係が描かれていて、そのあたりが1にはない新味、しかも「ベイブ都会に行く」じゃないけど、「ティラノ都会に行く」そして「人をいっぱい食べる」となり、そのあたりも新味に感じさせるための工夫と言いましょうか~~

なのに、なぜか爽快感もあまりなく、かと言って、緊迫感もなく・・

ジェフ扮するマルカム博士が黒人の女の子を養女にしているという設定も・・なんだか唐突に感じたな。

よく出来ているCGもなんだかね~~何がテンションを落としているのかな?

娯楽作品としては「ジュラシック・パークⅢ」がかなり面白いんですよね。恐竜を題材にしているけど、徹底的なアクション・パニック映画にしているから、ドキドキできる。

この「ロスト・ワールド/~」はどこかが中途半端なんでしょうね。

これなら「恐竜100万年」の方が面白い。たとえ、ただの亀やクモを大写しにしているだけでも・・少なくともラクェル・ウェルチ姉さんのビキニが見えたほうが遊びがあって楽しめました








何だかな~~の大作・・「吉原炎上」

2006-10-24 20:42:39 | Weblog
87年五社英雄監督作「吉原炎上」

吉原に売られ女郎となった名取祐子が主人公。他に西川峰子、根津甚八などが出演。

何度もテレビ放映されて鑑賞しています。

何かね~~邦画の大作っていうと、この五社監督の作品が出てきますが、あまり感心したことがないんですよね。

絢爛豪華なんだけど、何か空ろな感じがしてね。

う~~ん、どこかガチャガチャした感触が残るんですよね。

同じ女郎ものだと「越前竹人形」とか「五番町夕霧楼」の方がオモムキがあって好きだったかな

でも、この映画で一番印象が濃いのが西川峰子かな。先輩の女郎で、その時代にはよくあったことだと思うけど、胸を患い、布団部屋に入れられる。客を取れず、血を吐き、苦しむ彼女。「ここ噛んで~~」と叫びながら、胸をはだけ身もだえて息絶える。

下手なホラーよりもこえ~~~でした。

女郎さんたちにとって最も晴れがましいシーンは花魁道中。

いい旦那がつけば、花魁道中のための費用を出してもらえる。

名取祐子は典型的な日本人の体型なので、こういう和服ものが似合います。花魁道中のシーンはなかなかきれいでした。
顔も日本的だしね。

でも、昔の遊郭って、お客をとっても、その後、シャワーを浴びるわけでもないし、一回一回お風呂に入るわけでもない。

いや~~不衛生だよね、これじゃ、女郎さんもお客も病気になっちゃうよね。
たくさんの女の人が命を落した場所と思うと、何とも切ない想いになりますね











しびれたもんです・・「さようならをもう一度」

2006-10-23 22:55:47 | Weblog
フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」の映画化、61年の「さようならをもう一度」はアナトール・リトヴァク監督作。

見ていないのですが、調べるとキャストがすごいの、イングリット・バーグマン、イブ・モンタン、アンソニー・パーキンス!

高校生のころ、サガンの小説にはまり次々読んだが、「ブラームスはお好き」は好きな作品のひとつですね。

キャリアのある女性(30代後半かな、イングリット・バーグマン)は中年のやり手経営者の彼氏がいて、もう数年のつきあいなんだけど、とにかくこのおっさん(イブ・モンタン)もてもてで、彼女以外にもパートタイム・ラバーに不自由しない。

彼は、彼女のことが一番好きなんだけど、つまみ食いが止まらないタイプ。

それに対し、彼女は聡明でものわかりがいいので、束縛もしないし、嫉妬も見せない。

でも、なんだかな~~と思って、さめざめと泣くこともある日・・

そんなときに彼女の前に現われるのが、若い男(アンソニー・パーキンス)

若い男ってさ、しばしば年上の女に憧れたりするのよね。

かなり年下という設定だったと思うけど、彼女は圧倒的な情熱をもって迫ってくる若い彼に負け、彼との同居を始めるが・・。

サガンのお約束の文体・・退廃的でシニカル、今となっては読む気はしないサガンだけど、当時10代の私は体育会系では決してなく、「かったり~~~」という人生を送るタイプだったので、「真からシニックであること」に命をかけていた。

原作では、若い彼が彼女のためにすごく派手なドレスを買ってきて、夜の街にいっしょに繰り出すところがある。彼女は若い彼の情熱がうれしいんだけど、やはり長いつきあいの彼を切ることができない。浮かれて楽しんでも、その後の何とも言えない空しさに彼女は呆然とする。

今はスノッブ、退廃的のかけらもない私だが、こういった世界に憧れていた時代もあったんだな~~としみじみである。





既婚男と恋をするなら・・「個人生活」

2006-10-22 20:49:16 | Weblog
未見ですが、74年ピエール・グラニエ・ドフェール監督作「個人生活」

確かお正月映画で、かなりヒット。主演のアラン・ドロンが人気際絶頂のころで、相手役のシドニー・ロームも人気投票でも1位になっていました。

何かやたら口のでかいお姉ちゃんだな~という印象。

この後は、まあ、ぽちぽちと出演作があるけど、大した活躍にはならなかった。
人気者でいることは難しいの~~

妻子ある若き政治家、アランはモデルのシドニーと恋におちる。

仕事は当然忙しいし、家庭モチなんだから、自由はきかない。
でも彼女に惚れてよく家にいったりしていたようだ。

シドニーさん、いかんですな~妻子モチに惚れたら覚悟しなきゃ。

プラス地位も名誉も野心もおもちの男に惚れたら、なおのこと覚悟しなきゃ。

男も絶対に口にしちゃいかんよ
「妻とはうまくいってない」
「形だけの夫婦なんだ」
「あなたといると心が安らぐ」

本作は悲劇的な最後らしい。「今、会いに来て。来てくれないのなら死ぬわ」という世にも恐ろしい賭けに出たシドニー。アランは行きたい気持ちはやまやまだが、会いに行くことができず、結局・・彼女は自らの命を絶ってしまう。

う~~ん、もうちょっとだけ我慢しよ~よ。
もう少したてば、恋のマジックも冷めただろうに。

誰かが言っていた
「本当の愛は苦しい」

私は添削する
「めちゃ惚れた相手を思い通りにできないのは大いなる苦痛である」

相手は人間、思い通りになんて決してできない。望みどおりになんて決してできない。だからこそ、愛することは多くのことを学ばせてくれる。・・といつになくカッコつけるのであった






お正月映画???

2006-10-21 20:23:04 | Weblog
どなかたご存知の方、教えてください。

今年から来年にかけてのお正月映画、いったい何が予定されているの?

もう10月も下旬、騒ぎ出してもいいころでしょ?

全然噂を聞かないんですが・・。

allcinemaを見るかぎり「スパイダーマン3」とかありますが、これは来年封切りってことでしょうね、お正月ではなく・・

前にちょこっと記事に書いた「守護神」だって、正月第2弾・・第1弾じゃないんだよね・・この作品、結構いけると思うけど。

何だかね~~今はお正月が映画産業にとってのカキイレドキではなくなったってことなんでしょうかね~~

レンタルもできるし、たまったシリーズものとかを見る時間に使われているのかしら?他の娯楽もいっぱいあるしな。

昔は盆暮れは寅さんでしたね。劇場では一度も見たことがなかったけど、風物詩っぽくて、「あ~~今年もそんな時期か」と思ったもんです。

そそ、近日公開の「スネーク・フライト」って作品。テレビCMがあまりにもひどいんだけど、実はB級本格パニック映画のようです。
どなたか~~、見てきたら感想書いてね。

私はああいうウジャウジャしたものは苦手なので、大画面では勘弁な・・です。






ラストは爽快・・「ペーパー・チェイス」

2006-10-20 20:02:58 | Weblog
73年ジェームズ・ブリッジス監督作「ペーパー・チェイス」

ティモシー・ボトムズとリンゼイ・ワグナーが主演。

もうひとり重要な役にジョン・ハウスマン。本作でオスカーを受賞してます。

ハーバード大学で法律を学ぶ学生がティモシー。鬼教授がジョン・ハウスマン。

この教授は、学生の顔や名前を覚える気はさらさらない。学生を教え導くという愛情や熱意は感じられず、権威の固まりっていう存在かな。

それにしてもハーバードの学生たちの勉強ぶりがすごい。恋愛なんてとんでもない。少しでも時間があれば勉強、勉強。

ところが、ティモシーは恋に落ちる。リンゼイ・ワグナーと。

しかも、この彼女はあの鉄面皮の教授の娘。

勉強に打ち込みながらも、ひょっとして違う生き方があるんじゃないか・・と思い始めるティモシー。

あんなに一生懸命勉強して、あの鬼教授だって、せめて顔くらい覚えてくれただろうというティモシーの想いを打ち砕く出来事が起こるし・・

ラストはなかなかいいよ!気持ちの良い終わり方。

強烈なインパクトをもっている作品ではないけど、ちょっとオイシイおやつのような存在ですね。

ティモシーは「ジョニーは戦場に行った」での素朴な田舎の青年役とはまた全然違った雰囲気。うまい役者さんだと思いますが、この方、最近の活躍は聞きませんね、どうしているんでしょ~

リンゼイにとって本作は「バイオミック・ジェミー」でブレイクするちょい前の作品。画像も彼女。知的な美しさで人気絶大でした。






人の家にズカズカ入り込んで・・「裸足の1500マイル」

2006-10-19 21:07:52 | Weblog
02年フィリップ・ノイス監督作「裸足の1500マイル」

本日レンタルにて鑑賞。

40年代オーストラリアではアボリジニをより白人に近い存在にしようという試みがなされていて、特に白人とアボリジニの混血は絶対にアボリジニとは結婚させず、白人と結婚させ、次の世代も絶対に白人と結婚させ、その先住民族としての特色を抹消させる計画が実行に移されていた。

本作は実話。

この時代、混血児として生まれたがゆえに、母親から隔離され、矯正施設で白人教育をされようとしていた姉妹が脱走、はるかかなた、砂漠の民である自分の生まれ育った家へと帰ろうと1500マイル(2400キロ)を90日かけて帰る。

ただひたすら歩いて・・

単純計算しても1日30キロ以上を歩き続けたことになるんだよね。

当然おなかも減る、足も痛い。

でも捕まったら、頭を丸刈りにされ、小屋に監禁される、ぜってえに帰る!姉は強いリーダーシップと野生の直感で危機また危機を乗り切っていく。

これはね、あえてドラマチックな盛り上げをやめ、まさに乾いた大地のように、ドライに描いています。

3人の少女のロードムービーっぽい要素もあるけど、とにかく淡々と記録映画のようで・・私は好きでしたね。

こうした作品は実話ってだけで、十分に迫力があるので、あえて感情を抑制するように描いてちょうどいい。

少女たちの瞳が強くて、かっこいいんだよね。

それにしても、白人てのはいったい何なんだ????いつだってそうだ、人様の家にズカズカと入り込み、文明化させてあげる、野蛮人を更正させてあげるという大儀名分のもと、前から住んでいらした皆様を動物のように扱う。



マジむかつく!動物でも「白い」やつは虚弱なんだぞ!

ケネス・ブラナーが保護官役として冷徹でぴったりでした。薄い唇がこういう役をやるのにぴったり。たまにはほめてあげなきゃね





かわいいけどさ~~「ジャイアント・ピーチ」

2006-10-18 21:09:56 | Weblog
96年ヘンリー・セリック監督、ティム・バートン製作によるストップモーション・アニメ(実写もまじっている)「ジャイアント・ピーチ」

ティムによる同系統の前作が「ナイト・メア・ビフォー・クリスマス」でしょ。あなた、そりゃもう期待ギンギンで鑑賞しましたよ。(レンタルで)

「ナイト~」は映画史に残る名作で、何度見ても感動するし、とにかく定期的に見たくなるアトヒキ・ムービーです。

今だに多くのキャラクターグッズが出ており、売れているのだから、すごいもんです。

本作「ジャイアント・ピーチ」もかわいいです。
少し対象年齢が低いというか、子供が見ても大丈夫そう。

そう、かわいいんですけど、全然印象に残りませんでした。

ごひいきのティム・バートンでも、やっぱり「?」なものは「?」

「プラネット・オブ・ジ・エイプ」も「?」

仕方ありませんね。

本作でガッカリだったので、「コープス・ブライド」でのリベンジを期待したけど、やっぱり「ナイト~」越えは難しいようだ。

奇跡のような作品は、そうそう生まれるものではない・・ってことですね




ちょっとずっこける・・「ボーン・コレクター」

2006-10-17 21:38:36 | Weblog
99年フィリップ・ノイス監督作「ボーン・コレクター」

主演はデンゼル・ワシントンと本作がブレイクのきっかけになったアンジェリーナ・ジョリー。

デンゼルは体の自由のきかない刑事役。ベッドで寝たきり、付き添いの看護婦さんにしっかり面倒を見てもらい(この人いい役でした)難事件の解決のお手伝いをしています。

アンジーはパパも刑事だったけど・・

とちょっと訳ありのふたり。

猟奇的殺人事件が起こり、ふたりはタッグを組むことに。

これはね~何ていうんでしょうか~「あ~、もうちょっとでいけそう」なのに、「いききらない」ところで終了したって感じ?

事件自体はかなりえぐい殺人事件で、骨に異常に執着した野郎による犯行?「羊たちの沈黙」路線?って思ったのに、犯人は・・

それがさ、少し唐突すぎっていうんでしょうか。

あまり伏線がないんすよ。それが少し残念な感じがしました。

この手の作品は「よく見ているとヒントがチラっと見えるんだよね~」ってのが醍醐味かと思うんだですが、それがほとんどないので・・

でも役者さんふたりは良かったです。

デンゼルは体を動かせない役です。なので、ベッドに横たわった姿で、ブランケット越しに腹筋の動きを感じ取れないように工夫したんだそうです。
役者さんは大変ですね。

デンゼルは二枚目で、「ペリカン文書」で共演したジュリア・ロバーツが脚本家に「頼むからキスシーンを書いて~~お願い~~」と懇願したんだそうな。

そそそそそ、あなただったら、誰とキスシーンやってみたい?大募集です!

私?私はね~「パイレーツ~」のジャック・スパロウ船長か、「インディ・ジョーンズ」のインディアナ・・かな

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まさにバッタモン!?・・「ポセイドン 史上最悪の大転覆」

2006-10-16 21:50:18 | Weblog
05年ジョン・パッチ監督作「ポセイドン」

昨日テレビ放映にて鑑賞。
新聞に「早くもテレビ登場!」って書いてあったから、カート・ラッセルなどが出演した今年の劇場公開版をやるのか、と思ったら、あなた、全然違うじゃん。

本作は、名作「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイクだけど、今年鳴り物入りで公開され大コケした劇場版(未見)のさらに下を行くトホホな出来。

結構いい役者が出てるのよ、ルドガー・ハウアー、スティーブ・グッテンバーグ、ピーター・ウィアーなどなど。でも、この映画、誰が主人公なの?

この魅力ゼロの警察関係の方?それとも司教を演じたルドガー?(オシムに似てます)

オリジナルの「ポセイドン~」はオスカー俳優をずらっと揃え、演技の火花をバチバチさせて、なおかつ、ジーン・ハックマンが主役として圧倒的な魅力を放っていましたよね。

それにしてもバッタモンだよ、この作品は。

リメイクじゃないよね、ただのニセモノ。

テンポはモタモタ、ストーリーはめちゃくちゃ、都合よく人が死に、CGもチンケで今頃こんな合成丸出しなんて、学生の文化祭なみだ。

大好きな「下妻物語」で、父ちゃんのバッタモン、ベルサーチのコピー商品を売りとばそうとする深キョン。買いにきたのはヤンキーの土屋アンナ、ジャケットを試着して「これ、いくら?」
深キョンに指を2本立てられ、「2でいいのか?」と2万円を渡すと深キョンは「2000円」と言う。「どこの世界にベルサーチの新品ジャケットが2000円で買えるんだよ」とかみつくアンナ。

「でもバッタモンだから~~」とべそをかく深キョンに「バッタモンでもベルサーチはベルサーチだろがよ~~!!」とさらにかみつくアンナ。

そう、バッタモンでもオリジナルは「ポセイドン・アドベンチャー」だよ、いくらなんでも、ひどすぎるよ。

スティーブ・グッテンバーグのしょぼい老け方にもびっくり。老け方で魅力がわかるな~人間50歳以降が勝負です!

お、画像は劇場公開版です、本作の画像は見つからなかったので、あしからず

はるか昔、銀河系のかなたで・・「スター・ウォーズ」

2006-10-14 16:56:12 | Weblog
77年「惑星大戦争」なんていうタイトルで封切られるところだった「スター・ウォーズ」記念すべき第1作。

やっぱね~~~この1、2、3に尽きるでしょ~~SWは。

新しい3部作もいいんですが、このアナログっぽい感じ、そして何よりもハン・ソロが大好きキャラなので、断然旧3作に軍配が上がります。

ジョージ・ルーカスは大分太っちゃいましたね。顔の輪郭のまわりに、もうひとつ輪郭が出来てます。
昔はかわいかったんだけどな。

この「スター・ウォーズ」を撮るにあたっては、古今東西の映画の戦闘シーンを分析、研究し、そのエッセンスをてんこ盛りにしているのだそうです。

しょっぱなのシーンから、ワクワクは盛り上がるよね~~
でも字幕追ってても、「意味わかんね~~」と思ったかな。

この字幕に続いて、背後からどでかい戦艦がゴ~~~グオ~~~~
音も後ろからゴ~~~~ってやってきて、当時すごくびっくりしたのを覚えています。

いいよね、いいよね。映画にしかできない世界。

ロボットもかわいく、R2-D2の「ぴこぽこぽこ」っていう音声には萌えました。

ライトサーバーのブオン、ブオンっていう音を出しながら、ちゃんばらの真似事をした方も多いでしょう。

マーク・ハミルはなぜか1作目の後、急速に老けて、2作目ではお肌の荒れが目立ったな。そして今はリーブ21の助けが必要な状態です。

キャリー・フィッシャーは随分とブスな姫だった。でも髪型が面白かったね。あの髪型をするのに朝何時に起きなきゃいかんのかね?耳は聞こえるの?電話の時、邪魔じゃないすか?

ハン・ソロはならず者、西部劇のはぐれヒーロー系、女はこういうタイプに弱いんだよね~~

とにもかくにも永遠にワクワクさせてくれるSW第一作なのでした。