シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

人の栄光ってわかりませんね・・

2005-08-31 23:27:54 | Weblog
俳優さんも監督さんも人気商売。当ればでかいが、何本かはずれれば、あっという間に転落だ。

だから人間の栄光ってのは、短期的に結論づけられないですな~~

トム・ハンクス・・「スプラッシュ」「ビッグ」でヤング・コメディ系スターになったものの、その後の作品に恵まれず不遇の日々、もう坊ちゃんぽい役はいやだと思って引き受けた「プリティ・リーグ」の酔いどれ野球監督役で返り咲くきっかけを得た。その後の彼は映画ファンなら、誰も知っているすごいキャリア・・

エディ・マーフィー・・サタデーナイトライブ出身、マシンガントークで「ビバリーヒルズ・コップ」で超人気者に!ものすごいギャラ、女にももてもてでハリウッドの種馬と呼ばれるが、飽きられて不遇の日々、その後、「ナッティー・プロフェッサー」やアニメの声優で完全復活。でも私生活では夫人から離婚をつきつけられ、マライヤ・キャリーと恋仲とか・・5人の子供・・どうする、どうなる。

アンソニー・ホプキンス・・知らない者はいないという言われる名優にして怪優。Sirの称号ももつ彼も、その昔「八点鐘が鳴るとき」でナタリー・ドロンと共演。当時ナタリー・ドロンの写真集をもっていた私には「アンソニー・ホプキンスというまったく魅力のない男とのラブ・シーンを演じている」と書かれた文章が今も強烈な印象。
まったく魅力のない・・ですよ。

トム・クルーズ・・泣く子もだまるハリウッドのトップ中のトップ。人望もあり、新しい恋人ともいい感じ。なのに、信仰している宗教のことでめちゃめちゃな書かれ方、このへんはデリケートな問題なので触れないが、彼の人気、地位が不安定なのは確か。信じられん・・

ケイト・ブランシェット・・「エリザベス」でアカデミー主演女優賞ノミネート。同年ノミネートのグィネス・パルトロゥにオスカーをもっていかれる。しか~~し、その後のケイトは着実に良い作品に恵まれ、どんな役もこなす実力のある女優として信頼度抜群。それと比べると少しだけグィネスはさみしい・・かな。

てなわけで、本当に人生いろいろ・・です。
人間万事塞翁が馬ですな。

ずっと人気者でいるってことがいかに難しいか・・ですよね。









今見ると「イカス!」・・「ハーレーダビットソン&マルボロマン」

2005-08-30 20:42:56 | Weblog
91年サイモン・ウィンサー監督作「ハーレーダビットソン&マルボロマン」

主演は不良中年ふたり、ミッキー・ロークとドン・ジョンソン。

10年前だからまだふたりとも40代だ。ふたりともハーレーに乗っている。
バイク乗りだが、気持ちはカウボーイだね。

バイクは車よりももっと生き物に近い感覚だと思う。相方がバイク・フリークでハーレーも大好きだ。もっとじいちゃんになったら乗りたいそうだ。

この映画は最初にレンタルで出たころ見て、「なんじゃ?こりは?」と思った。このくだらない展開・・

しかし、今見ると、このユルサがいい。自分も年をとったっていうことなのでしょうか?

ストーリーは単純で、ミッキー・ロークとドン・ジョンソンは古くからのマブダチ。久しぶりに帰った街の馴染みの店が乗っ取られそうなことを知り、「ここで立ち上がらなきゃ、男がすたる」ってんで、ミッキーが強盗しようと言い出す。反対意見もあったが、結局みんなで店を守るためチームを作り、強盗に。

しか~~し、盗みに入った先が銀行を装ったドラッグ・ディーラーだったから、さあ、大変。彼らはどんどんわけも分からず、トラブルへと巻き込まれていくのであった・・

もう短絡的もいいところ。オイオイ連発の展開なのだが、まあ、いいじゃん、こんなにいい男ふたりの主演なんだから・・と許せてしまう。

この銀行のボスのシーンで大爆笑なところがある。
日本人の取引先を相手にテレビ会議をやっていて、一応流暢な日本語を話しているという設定になっているのだが、この日本語がドめちゃくちゃ。

「ミナサン~~ドモアリガト ゴザマシタ・・ソレデ アリハ、アリアリ~コリコリ~~」のように延々と呪文のような日本語が続く。聞き取れるのは出だしの「ミナサン」くらい。

カンペくらい用意しろよ~~でも笑える!!

「ダイ・ハード」でもナカトミ・コーポレーションの社長、タカギが「ヨク、ガンバリマシタネ」などとたどたどしい日本語で言っていたが、あれは日本語として一応聞こえた。

まあ、とにかくお気楽に見たい方にはぴったりです。バイク好きにもおすすめですな。ちなみに私は免許はもっていませんが、バイクならドカッティか、ノートンが好きです。かっこだけしか、わからんが・・




ミッキー・ロークって声が細いのね・・「ダイナー」

2005-08-29 19:22:59 | Weblog
82年バリー・レヴィンソン監督作「ダイナー」

舞台は59年12月のアメリカはボルティモア。20代中盤くらいの野郎どもがよるとさわると「ダイナー」(カフェですな)に集まり、バカ話しに夢中になり、女のことで賭けをして、結婚前に「これでいいのかな~」と迷ったりっていう青春ホロ苦系の映画。

主演はミッキー・ローク、スティーヴ・グッテンバーグ、ケヴィン・ベーコン、ダニエル・スターン、エレン・バーキンって感じでなかなか豪華。

でも、私にとってこの映画はあまり「ヒット」しませんでした、残念!期待して見たんだけどな~~。ところどころにキラっと光るお話しの部分もあるので、一言で「ダメ」とは言いがたいんだけど。なんだろう、このダラリンとしたテンポかな~~

面白くなりそうで、ならない。盛り上がりそうで、また平坦・・
そんな感じでした。

でも可笑しかったのは、ダニエル・スターン(ホーム・アローンの強盗君)が奥さん(エレン・バーキン)にレコードのコレクションの並べ方を変えられて怒り、どなりちらすところ。彼にとっては、レコードのコレクションは「命」らしくて、ジャンル別、アルファベット順にきちんと整理されているわけだ。でも奥さんにとっては、どうってこともないことなので、少しゾンザイに扱ったわけ。

もう怒る、怒る!奥さんは泣きながら、「あなたは仲間には怒鳴ったことないじゃない!」と反論。そう、彼らの仲間の結束は固いんだよね。

でも、ダニエルが「仲間となら一晩中でも話は尽きない。でも女房とは5分でストップ」って言うセリフがあって、これは奥さんの立場からしたら寂しいよね。

私が女だから、この映画にピンと来なかったのかなと思ったが、一緒に見ていた相方も「俺はこの映画は、もう結構ですって感じかな」と言ってたので、まあ、男だから女だからっていうのではないようですな。

青春系なら「ファンダンゴ」「アメリカン・グラフィティ」あたりが、大好きな作品。「ファンダンゴ」は特にパット・メセニーの曲が使われていて、何度見てもウルウル。「ダイナー」を好きな方は好きなスタイルの作品だと思います。








映画版「ロッキー・ホラー・ショー」今見ると割と淡白な味

2005-08-28 13:16:47 | Weblog
75年映画版「ロッキー・ホラー・ショー」。以前舞台版のことは書きました。当時高校生だった私は予備知識ゼロで砂防会館でのステージを見て、あまりの面白さに、すっかりはまって一時期ファン・クラブにまで加入。

そして、この映画版。これももちろんリアルタイムで見ました。

最近もう一度DVDで鑑賞。もう30年も経過しているのね~だからなのか、ロッキー・ホラーの世界が淡白であっさりしたものに変容していました、私にとっては。

当時は女装趣味、同性愛、近親相姦っていう「イケナイ」テーマだらけで、すごく危なくて楽しい作品に感じられていたんだけど、今や世の中、この程度はアブノーマルではなくなったってことなんだろうか。

あまり迫力のある面白さには感じられなくなっていました。
古くなったっていうのとも、少し違っていて、むしろ、あっさりサクっと鑑賞できる「かわいい」映画になったって感じかな。

主演のフランケン・フルター博士を演じるティム・カリーはさすが舞台での当り役で、余裕しゃくしゃく、めちゃめちゃ楽しんで演じているように見えます。

若いカップルの女性、ジャネットを演じているのが今や大女優のスーザン・サランドン。スタイルも良くて、下着姿もかわいい!

ミュージカルで、ロックンロール満載、古い映画へのオマージュも随所に・・当時わからなかったものが今見ると、あ~~このヘアスタイルは、あの映画のあの役からひっぱっているのね、とか楽しめる。

でも、やっぱりステージの迫力にはかなわないな。フランケン博士登場のシーンは今もって鮮明に焼きついている。「マスタ~~~!!(ご主人様~~!!)」と呼ばれた博士はマントで全身を隠し、後ろの花道からステージへと例の登場のシーンの歌を歌いながら大またに歩いていく。そしてステージに着くと、歌いながらバッとマントをとると見事なコルセットとガードルの下着姿!なななななんだ~~~こりは~~~この世界は!!!!

う~~ん、ステージでもう一度見てみたいかな?ただ日本人俳優のものは食指は動きませんが・・


見たことを激しく後悔した映画パート2「ヘル・レイザー」

2005-08-27 20:17:03 | Weblog
ずっと前に見たことを後悔した映画としてモニカ・ベルッチ嬢の「ジュリア」のことを書きました。もう~~~どうしてくれようか~~~くぉの~~~っていう怒りを感じたくらいつまりませんでした。モニカのヘア露出シーンがありますっていうコピーにだまされて借りた相方の責任問題が強く問われるところでありますが・・

今日の「激しい後悔を感じた1本」は「ヘル・レイザー」です。

87年クライヴ・バーガー監督作、たぶんホラーマニアの方にとってはかなりの名作なんじゃないですかね~~

深夜のテレビ映画劇場でやってたのを見て、途中から見始めて、最後まで見ることができませんでした。「フルに見た上で文句言えよ」とつっこまれそうだけど、文句言いたいわけじゃなく、あまりにも気持ちが悪すぎて耐えられなかった・・

ピンヘッドっていうキャラは、おっさんでスキンヘッドで顔中&頭中ピンがささっています。これだけでも「ダメ」ですが、最も最悪だったのが、人間の顔の皮をむくシーンです。

確か双子みたいな男性が出てきて、ふたりともむかれちゃうんです・・あ~~~もう書いているだけで、オエオエ~~~

深夜という時間帯から考えて、酔っ払っていてテレビをつけていて、たまたま見ちゃったっていう流れかと・・

コアなファンの方がいらっしゃる作品らしく、シリーズ化され2や3まであるらしい。う~~~ん、度胸あるな~~

これを映画館で見るのは、すごいものがある・・だって映画館って暗いし(当たり前だろ!)ボリュームも落とせないし、途中でチャンネル変えられないし・・つまり逃げ場のない状態であの映画と向き合うってすごい!尊敬する!と思います。

同じくモニカ・ベルッチの「アレックス」のときも映画館で見た方を尊敬すると思いましたが、これとはちょっと違った感じですね。

でもどちらも映画館ならシートの前にエチケット袋をつけていただきたい作品です。「13日の金曜日」ならある程度「キャ~~~」とか「オ~~~」とかビックリの声をあげてカタルシスで発散できるんですが、この「ヘル・レイザー」はまさに「悪夢の世界」。発散する逃げ場を与えてくれない「悪夢の迷路」のような作品でした。


元祖ストーカーの話とも言える・・「アデルの恋の物語」

2005-08-25 23:02:22 | Weblog
75年フランソワ・トリュフォー監督作「アデルの恋の物語」

イザベル・アジャー二を初めてスクリーンで見た作品だ。なんてキレイな人なんだろう・・でも、恋する男にまったく相手にされず、追いかけに追いかける。

こんなキレイな女になびかないなんて・・でも、きっと「うぜ~~~んだよ!」っていう性格だったのかもしれない。人間、顔じゃないってことでしょうか。

アデルはヴィクトル・ユーゴーの愛娘、(つまり実在の人間ってことらしい)軍人のイケメンに一目惚れ、たぶん、ちょっと相手がかまってくれたので「ふたりは恋人」って思いこんだらしい。すごく純情だったんですね。時代背景的にも男性とつきあうってこと自体、限られているわけだから、そうなっちまうのかね~~

とにかくアデルは彼を追いかける・・父親であるユーゴーには「彼とは婚約しました」とか「うまくいっています」と手紙を書いては彼を追うための資金を送ってもらう。

だから、アデルは彼を追い回していられるのよね・・

「彼」を演じるのは、いかにもって感じの冷たく美しい横顔の男。なぜか鼻がすごく高い男が苦手な私としては「ふ~~ん」

彼は思わせぶりなわけでは決してなく、「もうやめてくれ!」みたいにクールなのにアデルはまったく受け入れない。受け入れたくないのだろうが・・

ラスト、ついに正気を失ってしまい、乞食同然の姿になったアデル・・あんなにも恋焦がれた彼が目の前に現われても、その存在を認めることもできず歩き続ける・・

そして「これがアデルの恋の物語である」と出る。

「恋」ね~~まったくの一方的な想い、そこにはコミュニケーションはゼロ、思い込みと、希望と夢がごっちゃになって、ついにアデルの心の均衡は壊れちゃう。

この映画は名画座で見ました。もうすぐ大学生ってところで、たぶん制服で見に行ったと思う。当時私は忘れらない恋人への想いでいっぱいで、結構アデルに感情移入した。いっそ、おかしくなった方がましかしら・・と思ったものだ。

でも何年かがたち新しい恋がドアをたたいたとき、あ~よかった!生きていて・・って思ったものだ。そんなものだ、人生は・・

心底せつないラブ・ストーリー・・「ヘッドライト」

2005-08-24 23:31:58 | Weblog
55年アンリ・ヴェルヌイユ監督作「ヘッドライト」

これは子供の頃、テレビ放映で見ました。確か中学生くらいだったような・・あまりにも哀しくて切なくて泣いたのを覚えています。

主演は大好きなジャン・ギャバン、共演がフランソワーズ・アルヌール。

トラック運転手のギャバンはもうすぐ50歳、もう若くはないおっさんだ。
そんな彼がふたまわりくらい年下の美しい娘、アルヌールと恋におちる。

本当に互いを真剣に好きなのだが、彼は妻子がいて物事簡単にはいかない。彼の家庭はどうやら、もう夫婦関係が冷え切っていて、優しさをアルヌールに見出しているようだ。

しかし、彼女は妊娠していることに気づき、ひとり堕胎医に行き、それがもとで命を落としてしまう。せっかく彼が決意をして彼女との新しい生活の決意をしたばかりだったのに・・

もう本当に切ないの~~彼女は妊娠しても彼を責めるわけでなく、自分で始末をつける。堕胎も当時は違法すれすれのもぐりの医者が横行しており、中には毛糸の編み棒でかき出していたなんて医者もいたらしい。

これはファザコン系の私にとっては、たまらなく魅力的な作品でした。ボソ・・ボソボソってしかしゃべらないようなジャン・ギャバンが恋をする・・考えただけでも、うっとりします。

同じファザコン系作品では以前書いた「シベールの日曜日」がありますね。いずれもヨーロッパ系列ですな。アメリカ作品には、こうした叙情的なファザコン系作品は見当たりませんね~~





おまけ・・今まで見た中で意味不明度ナンバー1映画は!

2005-08-23 21:51:45 | Weblog
今日はおまけ、っちゅ~か忘れないうちに書いておこうってことで。

今まで46年間の人生の中で多くの映画を見てきて、もちろん見たこと自体忘れた映画もありますが、「あまりにも意味不明」な映画、栄えあるナンバー!1を発表させていただきます!

ジャン・リュック・ゴダールの「ヒア&ゼア」

ドキュメンタリーなんだけど、まった~~~く理解不能でした。

かと言って「ひどいぞ!」とか「つまらない!」とかとも違うんですよ。
非難しているわけじゃありません。

ただただ私にとって理解不能だったっちゅ~ことです。

リアル・タイムで見ましたが、終わったとき、頭の中は??????????
でも映像は強烈でした。
今見たら、どうじゃろ?どなたか見た方、コメントしてね~~

ちなみにゴダールの「勝手にしやがれ」は好きです!


ナイフのような映像・・「サムライ」

2005-08-23 21:44:49 | Weblog
67年ジャン・ピエール=メルヴィル監督作「サムライ」

当時夫婦だったアラン・ドロンとナタリー・ドロンの共演作だ。って言ってもナタリー・ドロンの出番は少ない。殺し屋である愛人、アランのアリバイ工作をする情婦の役だ。

この映画はたぶんアラン・ドロンの代表作のひとつになるんじゃないかしらね。
殺し屋アラン、孤独な生活を送っている。(でも寂しそうじゃありません)
冷徹なのに小鳥を飼ったりする不思議な男。

セリフもあまり多くなく、ある意味そんなに演技派ではない彼にとっては、ぴったりの役かも。美しい殺し屋は、アランにぴったりの役だ。

全編、冷たく鋭利なナイフのような映像、今見ても古さを感じさせません。

この時期、夫婦だったアランとナタリーだが、ふたりの顔ってよく似ているのよね。まるで兄妹のよう・・お嬢様女優ロミー・シュナイダーとの長い婚約期間の後、ロミーをふって新しい恋人にしたのがナタリーだ。

ナタリーは気性が激しく、アランの撮影現場につきそっていて、彼のラブ・シーンの時、嫉妬でヒステリーになってタイガーのようになって手がつけられなくなったという伝説的な話がある。
その後、ふたりは離婚、ナタリーは一時期年下の恋人、マルク・ポレルとつきあっていた。マルクはアランから「悪」の魅力を引いたような感じで、ちょっと似ていましたよ、顔が・・

マルクってあんまり見る機会なかったな~その後、どうしてるんじゃろ?と思い調べたら83年に44歳の若さで亡くなっていたのね。しんみり・・








アンジェリーナにはブロンドはミスマッチ・・「60セカンズ」

2005-08-22 20:00:00 | Weblog
00年ドミニク・セナ監督作「60セカンズ」は、あのブラッカイマー製作による作品だ。

主演はニコラス・ケイジ、何でもやっちゃう軟体動物のような役者だ。彼はベテランの車泥棒、弟も車泥棒なのだが、しくじって、ある組織から「50台の車を24時間以内に盗んで来い!できなきゃ、命がね~ぞ!」と言われてしまう。

兄ちゃんはなんとしても弟の命を救うために、足を洗ったはずの世界に逆戻り、同じくもうカタギになった昔の仲間を招集、この無理難題を何とかクリアーしようとする。

昔の仲間にアンジェリーナ・ジョリーもいて、元彼女だ。もう昔の仕事はしないのって言っている彼女を、弟のために手伝わせていいんかい!とつっこみたくなるが、まあ、紅一点的なサービスの配役なので、この際、仕方ないでしょ。

でも、アンジーにはブロンドはしっくりきません。たぶんカラーコンタクトもしていると思うが、目も薄いブルー。これも何だかね~~

彼女がたくさんの高級車を前に「ハ~~イ、ベイビー~~」とかセクシーに言うのも、なんだかわざとらしい。彼女は顔や体自体、超セクシーなんだから、もっと颯爽とさせてもいいのに・・

とにかく・・だ。全編ブラッカイマーだよね~~荒いというか、雑というか、面白くしているつもりなんだけど、今いち滑っているような・・

それでもキライになれないのは、車を見るのが好きだからっていうのと、最後のカーアクションがすごいから・・かな。

ブラッカイマー作品「アルマゲドン」にも出ていたウィル・パットンも出ています。最後、ニコラスに「ありがとよ!」みたいな礼を言われて、てれる。何かこの人、「アルマゲドン」でも最後ブルース・ウィルスに「ありがとう」って言われてウルウルしちゃう役だった。誰かのサポートで地味ながらがんばり、最後は主役から「ありがとよ!」って言われるキャラがぴったりですな。

それにしても、終盤あれだけのカーチェイスで街を混乱に陥れた男、ニコラスがあっさり無罪放免って・・あんなに一生懸命追いかけてたじゃ~~ん、刑事さんってつっこみたいが、そのあたりも、ブラッカイマーならではの強引さ。

何か大きくてキレイな包装紙に包まれた贈り物を開けてみると、中にはものすご~~くちっちゃな大したことのない代物が入っている・・そんな映画です。


ビデオが出ていず残念・・「おませなツインキー」

2005-08-21 19:19:11 | Weblog
69年リチャード・ドナー監督作「おませなツインキー」

チャールズ・ブロンソンが演じるのは38歳、独り身の作家、当時19歳だったスーザン・ジョージ演じるツインキーは16歳の学生。

ふたりは年齢差を越えて結婚する、どっちかっていうとツインキーが押しかけ女房っぽい感じ・・

でもね~この映画、未見なんです。ロードショーのとき、見たかったんだけどチャンスを逃してしまい、たぶんテレビでもほとんどやっていないと思うんですよ。しかも~結構マニアの間で人気あるらしいのにビデオ化されていません。プンプン。どなたか見た方は、ぜしとも感想をお願いします!!

ツインキーの制服姿が超かわいいらしい。スーザン・ジョージは最近あまり見ないけど「わらの犬」あたりは調子だしてましたよね~

年齢差のあるふたりの結婚はだんだんと楽しめるものではなくなってくるみたいです。やはり生活感のない、まだ子供のツインキーにブロンソンがうんざりしてくるみたいですな。

結局別れを選択することになるのですが、そこはまだまだ若いツインキー、「汝は離婚する」ってクルクルまわりながら何回か唱えると離婚が成立するっていうどっかの国の言い伝えに従い、爽やかに旅立っていく。

まあ、若い女の子は一時的におじ様に憧れる時期ってあるもんね。次いってみよう!ですね。あまりジメジメしないエンディングの感じが好感度高いですよね。

この映画ではブロンソンはヒゲなし。ちょっと間が抜けて見えますが、優しいゴリラのおじさんみたいで、いいんじゃないでしょうか。

おませなツインキー役のスーザン・ジョージも50年生まれなので、今年55歳、う~~ん、時の経過を感じますな~~








女心はびみょう~~「シシリアの恋人」

2005-08-20 17:46:15 | Weblog
70年イタリアのダミアーノ・ダミアーニ監督作「シシリアの恋人」
これはリアルタイムで今はなき渋谷の「東急レックス」で鑑賞。

貧しい農家の美しい娘、オルネラ・ムーティーはマフィアのボスの甥に見初められ求婚される。この甥はなかなかのイケメン君。

当時ふたりは本物の恋におちていたようだ。美男美女かぽ~ですな。

オルナラ・ムーティーはぷっくりとした唇の形がとっても印象的で、美しかったね。後年激しく太ってしまったようで、今はもうスクリーンでは見ることができません。イタリア人って若いころ、特に10代のころ、猛烈にかわいい人が多いのだが、20代後半から急にブデになってしまう。

甥はイケイケで無理やり彼女にせまる。彼女は困惑するが、本当は彼に惹かれている。

ところが、表面的にはあまりのってこない彼女に業を煮やした甥っこは、彼女を無理やりレイプしてしまう。

好きだけど、無理やりな、暴力的な行為には我慢できなかった彼女は彼を訴える。
裁判になり、彼女は勝訴して、彼は牢獄へ!

まわりの人々が「よかったね~」と口々に彼女を祝福しようとするが、彼女の瞳からは涙が・・ひとり逃げるように歩いていく彼女はとめどもなく流れる涙をそのままに、その場から去っていくのであった・・

複雑なラスト。ひょっとして彼女は彼を待つんじゃないかな?と思わせるラストでしたね。

いやよ、いやよも好きのうちなんだろ~と勝手に判断して事に及ぶと痛い目にあうという良いお手本映画でした。


クラシック・ミッキー大好き「蒸気船ウィリー」

2005-08-19 20:17:19 | Weblog
28年ウォルト・ディズニー製作「蒸気船ウィリー」
時はトーキー映画が世に出たころのようで、最初はサイレント映画として製作がスタートしたこの作品は途中からトーキーとなったようだ。

ミッキーマウスが最初に登場した記念すべき作品だね~ミッキーの動きはチャップリンがモデルなんですって。

ミッキーはまぎれもなく世界最高人気を誇るスターのひとり。しかもずっと人気者であることがすごい!!顔もどんどん変化しているよね。

私はクラシックのミッキーの顔が好き。白目がなくて、すごくあっさり。「かわいいでしょ」って顔してないのがいい。へたすると我がままにも見えるところがいい。

この「蒸気船ウィリー」はそんなミッキーの魅力いっぱい!!もちろんミニーも出ていますよ!最初からふたりはカップルだったんですね。蒸気船に乗っているミッキーを、川岸を走りながら追いかけるミニーがかわいい。「待ってよ~ミッキー!待ってよ~」とブルマーのような大きなパンツがはみでているスカート姿。長いまつ毛、ひゅっとでた細い足にパンプスなのが、めちゃかわいい!!

以前ディズニーランドに行ったとき、ミッキーの部屋に行き、順番が来たらお姉さんが「カメラは持ってますか~~?」と聞くので、自分たちを写真に撮るなんざ、全然興味ゼロの私と相方は「いや、もってまへん」

お姉さんは一瞬「う」という感じだったが、すかさずニッコリ「では、ミッキーと仲良くしてくださいね」とアドバイス。

え!仲良くって・・言われても・・
ミッキーはニッコリしてハグしてくれた。そうか、これが仲良くか・・
そして手でシャッターを押す動作をした。お姉さんが「今度はカメラ持ってきてねってミッキーが言ってます」と通訳。

へへ~~わかりもうした~とミッキーにペコリ

もともと他のキャラを売り込もうとして失敗、権利をまんまと取られてしまったウォルトが苦肉の策で奥さんといっしょに列車の中で生み出したキャラ、ミッキー・マウス。
最初はモティマーとかいう名前だったみたいだが、この名前だったら現在があったかどうか・・ミニーのキャラも同時に生まれている。

ハリポタの構想も列車の中で生まれたって聞く。列車の旅には魔法の力があるのかな~?







う~~んの一言・・「桃色画報」

2005-08-18 20:38:49 | Weblog
03年イタリアのティント・ブラス監督作「桃色画報」これは、相方とTSUTAYAでDVDを物色しているとき、彼の隣に若いカップルが来て彼女のほうが「あ~~これこれ、これ見たいにょ~~」みたいな甘い声を出していたのに耳がピンとなり「きっとよいに違いない」と借りるにいたった作品。あまり大した動機ではありませんな。

だけどさ~アロバトロス・フィルムなのよね~何かとありがちな作品のみを扱っていらっしゃるわけだから・・考えれればよかったすよね、もうちょっと。

まあ、帰宅して早速鑑賞会スタート。

オムニバス形式でエロ系っていうことだけは、何となく察しがついていましたが・・とにかく、出ている女優におばはんが多い・・平気で40近い人が出ている・・まあ、年はいいとして、それならば全裸シーンがあるんだから、目を見張るほどキレイなボディラインとかなら勘弁してあげるが、みんな「普通」
というか、いわゆる外人の「おばはん」体型です。
ウエストのくびれあたりにバストトップがきちゃう・・みたいな・・

でも、そこも譲歩するとすれば、男優がかっこいいとか・・いや、この点が一番ひどい。見たくもないようなおっちゃんのお尻を見てもね~~

3話くらいまでは耐えて鑑賞を続けましたが、それ以降は続行不能となりました。相方も「・・・・」

ふたりの共通の感想・・「この監督はお尻フェチだ」

果たしてその通りで、映画の解説を見るとそう書いてありました。でもこの監督は実はとっても有名な人で彼の(ポルノ)映画には(ポルノ)女優さんがこぞって主演したがるんだそうだ。

あんまり飛びぬけた美女やモデルのような体型ではないことが、逆にリアルで「何か実現できそう・・」って妄想をかきたて、「永谷●の大人のおかず」の1品になるんでしょうかね~

少なくとも私の趣味とは合いませんでした。どうせ見るなら、美しい姿のもののほうがいいです。

ず~~っと昔、アメリカでポルノ映画大賞を受賞したっていうやつをレンタルしてきて(当然ボカシ入っています)相方とすごく期待して、きっとのども渇くだろうから・・って美味しいジュースまで用意して鑑賞会スタートしたのに、全然つまらなかったことを思い出しました。期待はたまに無残に打ち砕かれる運命・・のようですね。


全米の男が縮み上がった・・「危険な情事」

2005-08-17 20:44:33 | Weblog
87年エイドリアン・ライン監督作「危険な情事」主演はマイケル・ダグラス、グレン・クローズ。

もうストーリーはみなさんご存知ですよね。きれいな奥さんとかわいい子供、素敵な家庭をもち社会的にもまずまずのマイケルが、奥さん、子供が外泊した、たったわずかの間に独身キャリアのグレンと出会い、熱烈な情事を体験。

どんなに強烈な体験ではあっても彼にとって所詮「浮気」に過ぎなかったこの出来事が恐ろしい事態へと突き進んでいこうとは・・

まあ、一言で言えばストーカーの話しですな。

彼女、グレンはそれなりに「がんばって」生きてきた知性もある女性なのに、強烈なセックスの体験に「彼こそが私が待っていた運命の男」って思っちゃう。

マイケルが関係の続行に乗り気ではないことを感じると、次に彼女がとった手段は家族に対する脅迫的な行為。

特に飼っていた、うさちゃんを煮込んでしまうのには・・

この映画が大ヒットして、しばらく既婚男性は夜おとなしくなったらしい。そのくらい恐ろしい・・よね。幽霊とか悪魔とか、言っている場合じゃありません。はるかに怖いです。しかも浮気がばれたときの嫁のリアクションを考えるとそれも地獄。やるなら選べ、相手をよく見て選びなさいってところですかね。

グレンが怖いのは、「彼がいっしょになってくれないのは彼のせいではなく、奥さんと子供がいるからだ、彼らが消えればいっしょになってくれる」と問題をすりかえていくところ・・よくあるパターンだから、男性は気をつけなきゃね。特に「妻とうまくいっていなんだ」なんて言って哀れみから独身女性の気を引こうとすると、こういう怖い展開になりますよ。だいたい、こういうアプローチは最低だよね。

最後の「正妻」対「ちょっと前の愛人」の格闘はすごい!!しかも、一度やっつけたと思ったグレンがグワバ~~と復活、再び暴れようとするのはまるで「キャリー」

グレン・クローズのちょっとくせのある顔が、この役柄にぴったり。かわいそうと言えば、かわいそうなんだけど、同性から見てもどこか嫌悪感も感じさせる雰囲気を作っているところは、さすが演技派・・ですね。