元気のないおばあさん

昨晩、私が介護で担当するおばあさんは熱を出しました。
口では、しっかり応答はできているのですが、本当に元気がないのです。

寝かす前にトイレに連れていくと、軟便をするのです。
せっかくトイレに座らせて、おむつを取る準備をする間に、もう便が出てしまっているのです。
結局、何のためにトイレに座らせたかわからないのです。
おまけに、肌着に便が付き、洗い流すことになります。

四苦八苦しながらパジャマに着替えさせ、歯を磨いて床に就かさないといけません。
もうフラフラなおばあさんは、結構、重いのです。
抱き上げて、お布団まで連れていき、寝かしたんですが、もう置かれた場所で横になって寝ようとするのです。
「ちゃんと枕のところに頭をのせて。」と言っても、もう無理。
一瞬、コールで人を呼ぼうか、とも思ったんですが、みんな忙しいのです。
何が何でも、寝かしつけて、そのまま電気を消して、部屋をあとにしました。

「もしかして、死んでしまっていたら、どうしょう。」と、思ったんですが、人間って、そんなに簡単に死ぬわけではないのです。
熱ごときで、死んでいたら、世の中の人は、だいぶ減ってしまいます。
今日は、私は会社を休みました。
明日容態を聞いて、ホッとするか、青ざめるか、ちょっと心配。
もう９０代のおばあさんなんで、「怖いなぁ。」と、思います。