新年

落ち込み気味の去年に終わりを告げ、今日から新しい年になった。
気分的に、「ああ。お正月だなぁ。」と、なんだか、めでたい。
いつも、正月は、自分の部屋で過ごす。
毎年、弟夫婦が、正月に両親の元に戻ってくるので、私は、お払い箱なので、部屋に引きこもっている。
仲むつまじい夫婦の中に、小姑が、にらみをきかせたら、弟夫婦も居づらくなるだろう。と、気を利かせている。
本当は、弟夫婦に家に来て欲しくないのだが、なにせ両親が居るので、顔を見せにくるのだろう。
もう、両親も居なくなれば、家には来なくなると思っている。
毎年毎年、面倒だ。
「たまには、弟の家で正月を祝って、両親を呼んであげればいいのに。」と、どこまでも、避けたい気分でいっぱいだ。

私の友達も、兄夫婦が家族を引き連れて帰ってくるので、居たたまれず、新年をどこかへ行って避難する。
どことも、小姑は、気を使っている。
しかも、うちの愛犬は、弟が実家を出てから、飼った犬なので、弟の顔を知らず「よそ者が来た。」とばかりで、「ワン。ワン。」と、威嚇の泣き声を発し、私の部屋に閉じ込められている。
「正月は、めでたいなぁ。」と、感じるのは、弟夫婦が帰ってからなのだ。
両親も、弟夫婦が帰ってから、ゆっくり正月を楽しむ。毎年のことだ。
ちょっと、厄介者の弟夫婦は、それも知らず尻から根を生やし、人にイライラの種を蒔きながら、なかなか帰ろうともしない。