大きなニキビが口元にできて、もう何か月も経っています。
「膿が出たら、すぐに治るのになぁ。」と思いつつも、なかなか治る気配がありませんでした。
表面上では、もうカラカラに乾いているのに、ぷっくりと膨らむニキビを触るのが癖になります。
大人ニキビは、つぶすと跡が残るので、怖くてつぶすことができなかったんですけど、「えい!!」と、力を込めてつぶしてみたところ、膿はほとんどなくて、血が出てきました。
「あ~あ。思いとどまるべきだった。」と、後悔しました。
しかし、すでに遅しなんです。
何か月も口のはたに陣取り、気になって、気になって仕方がなかったんです。
大げさだけど、「このニキビは一生消えない。」という強迫観念さえ出てきたところでした。
「跡は残るけど、気は済んだ。」と、これからは、化粧で証拠隠滅を図りたいと思っています。
なぜ、今頃、ニキビが出てきたのかは、ほんと、不思議でした。
20代前半は、ニキビで悩まされていたのに、ある時期から、一つも出なくなりました。
そのままニキビのことなんて、すっかり忘れていたところなんです。
ここ半年、ぶつぶつと出てくるニキビたちに、あの時の嫌な思い出がよみがえってきます。
「そういえば、あの時、安い給料で馬車馬のように働かされていたなぁ。」と、過去の良からぬ思い出が脳裏を駆け巡ります。