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Yチェア ハンス・ウェグナー

2007年07月03日 | Weblog
知人と椅子の話題になったときに、必ず話題となるのが、Yチェアだ!
この椅子を製作したのは世界的に有名なハンス・J・ウェーグナーであるが、デザイナの名前は知らないまでも、Yチェアの名前は近年ポピュラーになってきた。

この椅子の名前の由来は、U字型の背もたれをささえる背骨部分にY字型の ポイントを持つことから、“Y チェア”と名づけられたそうだ。また、中国明朝の伝統的な椅子がデザインのヒントとなったとかというのは定かではない。
1949年に完成され、先品番号はCH-24だ。手作業の部分を極力減らして工業化を図り、世界的に販売され、爾来58年の歳月を幾人もの体重を支え、これからも支え続けていく名品であろう。1950年の発売からすでに50万脚以上に達している事実が、世界で愛用されているこの椅子の魅力の証明ではないだろうか!
それもそのはず、機械加工でカットする以外は、全て手作業。そして座面のペーパーコードは丸一日がかりで職人が仕上げているそうだ!座り心地が良いのはその品質の高さにも由来しているようだ。

このYチェアの柔らかな曲線は、どの方向から見てもフォトジェニック。そのため、建築を引き立てるたぐいまれな力を持った椅子として、建築雑誌では、住宅の完成写真にしばしばこの椅子が使われており、毎月出版される雑誌のどこかに、このYチェアが登場している。しかし、その柔らかなフォルムから椅子であることを主張せずに、すっと馴染んでいるから不思議だ。

我が家では、建て替えの際にお世話になった(株)ウェルダン(全面床暖房の快適な住まい)のショールームで打ち合わせの際、じっくり座ってその良さを体感した。それは、設計者の方との打ち合わせの際に、一日中座っても全く疲れないのだった。以前からインテリアの雑誌では知っていたが、体感すると、すっかり気に入り、早速新居に購入して、早13年の歳月を支えてくれている。座面のペーパーコードも未だに衰えずに、わずかに白木の色調の変化にその年月を感じるくらいだ!

毎日の食事の際に、この椅子に座り、そして食後にはTVを鑑賞しているが、座り疲れは全く感じさせない。特に、座面のペーパーコードがなんとも言いようのない座り心地を約束してくれるようだ。個人個人の骨格にあわせて、ぺーぺーコードが微妙に変化し、そして柔らか過ぎず、固過ぎずにしっかりささえるっていう感じがとても良い。むろん座り心地も最高です。むろんこのペーパーコードは職人さんによって張り替えてくれるので、半永久に使用することができる。

このYチェアを実体験したい方にオススメのCafeが虎ノ門にある。
お店の名前は「illy Bar」です。イタリア業務用市場売上げNo.1のイリカフェ社が提唱する、バールコンセプトに基づいた本格イタリアンバールだ。
店舗デザインは、ジョルジオ・アルマーニ全世界の店舗の設計を担当するClaudio Silvestrin(クラウディオ・シルベストリン)氏 監修による日本オリジナルデザインみたいだ。
場所は、東京都千代田区霞ヶ関1-4-2 大同生命ビル1F 03-3502-1400
オフィス街なので、月~金 (8:00~22:00)の営業。詳しくは下記URLでどうぞ。
http://www.montebussan.co.jp/illybar/index.html

この本場イタリアのエスプレッソとさまざまなコーヒーバリエーションをいただきながら、Yチェアに座って、ランチ後のひとときを友人と歓談したり、ひとり思索にふけっているのをYチェアがきっと支えてくれる。

そして、実感したら、ご自宅のリビングダイニングでご満悦状態になることは請け合いです。

椅子は最初は高価な買い物ではあるが、嗜好品ではなく、必需品である。
この必需品をおろそかにして一度か二度しか使わないような、または1シーズンか2シーズンしか袖を通さないような衣類等を購入するくらいなら、一生いや子供や孫の代まで使い続けることができるような椅子を購入すべきではないだろうか!
Yチェアには金属類は一切なく、切り出された材木を有効に利用して作られた一脚の椅子が何世代も生き続けることができるので、ロハスの神髄を備えた椅子といっても過言ではない。

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