「ナンバーナイン」は美術館のキュレターという作者の経歴が下敷きになっている作品だろうと思います。
中国・上海と日本という空間の中で、主人公が運命に翻弄されながらもしたたかに生きていく様が描かれており、こんなことはありえないと思いながらも読んでいる最中はこの小説の世界に引き込まれました。
「一分間だけ」はファッション雑誌の編集者が愛犬リラと出会ってから、人生が大きく変わっていき、最後にやっと本当に大事なものに気づくという物語です。
この本は「カフーを待ちわびて」と同じように少し泣ける本でした。
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