テレビでコメントをしている姜尚中さんにはあまり好印象を持っていなかったのですが、この本を読んでその認識が改まりました。
在日という人々の戦後における生活が鮮明に描かれていると同時に、姜尚中さんの家族も赤裸々に書いていますので、母という題名ですが自叙伝的な本になっているように感じました。
この本を読んで、なるほどそんな背景があってあのようなコメントを語っていたのかと納得。
私より3年年下のいわゆる団塊世代ですが、あまりにも違いすぎる人生観に圧倒されたというのが正直な感想です。
しかし、母に対する思いという点ではかなり近いものがあるので読後感はさわやかでした。