赤瀬川原平さんの著書、老人力を読んでいます。
その第1章、おっしゃることはわかります。には腹を抱えて笑ってしまう記述があります。
友人とか仲間どうしの場合、共通の知識が共通に忘れかけていることがよくある。
何かのたとえ話をしようとしていて、ある人物の名前が思い出せず、「えーと、ほら、あの、あれに出ていた・・・」「そうそう、あれでしょ。あの、ほら、あれ」とお互いに忘れてしまっている。でも、ちゃんと あれ だというのはお互いにわかっているのだ。わかっているのに、名前が出てこない。ある時、やはりそんなことを何度も繰り返していて、相手の方がつい「 おっしゃることはわかります。」 と言ったので大笑いした。たしかにおっしゃろうとすることはわかっているのだ。お互いにわかっているんだけれど、ただその名前だけが出てこない。でも意味はわかっているので、話は続けられる。
これを老人力がついたというそうです。
私も立派に老人力がついているのではと自覚しています。