堀江貴文さんがホリエモンと呼ばれ、世の中の話題をさらっていたライブドア社長時代につくりあげられた虚像は、ご本人の実態とは大分かけ離れたものだったようです。
「良いことも悪いことも、ときの流れとともに移り変わっていく。不幸なこともうれしいことも、ただ川の流れの中のひとこまに過ぎない」という人生観を述べている堀江さんのほうが、実像に近いような気がします。
従来の常識をくつがえすような破天荒な企業経営を実践し、若者たちから圧倒的な支持を受けるかたわら、中年以上の人々からは眉をひそめられていたホリエモン。
しかしその人生観は「人生は諸行無常だと思う」だということをほとんどの人は知らなかっただろうし、理解できなかったのではないでしょうか。
あれだけの経営をした人を私が評価をすることは出来ませんが、「何だか生き急いでいるなぁ」という感があります。
世の中を変えるなら30歳代でしか出来ない。だから急いでいろいろなことを成し遂げてしまおうという脅迫観念があったのかもしれません。
この本に書かれていることは、堀江さんのメールマガジンや過去の著書にもありますので目新しいものはありませんが、次の一文が日本の現状と問題点を表していると思います。
「有名になったら、検察官に狙われるかもしれない」・・・・・・彼らは「巨悪を摘発する」と言っているが、実際にはライブドアが目立っていたから捕まえたのだと思う。