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問題解決ガイドのひとりごと。



欧米の会社との契約を結ばなければならない日本の会社は多いのですが、基本的に考えておかなければならない事を知らないと後になって困る可能性があります。

契約書の原文(英語が多い)が分かりやすいかどうかよりも、契約書を結ぶ双方の、どちら側に有利な内容になっているのかを確認する事が非常に大切だと思います。

欧米の企業の常識ですし、日本でも常識として認識しておくべきなのは、契約書原文は作った側に有利な文章になっているので、疑問な点があれば契約文書の変更を求めるのが普通だという事です。

日本の企業は内容を確認出来たのか出来なかったのかが分からないのに、調印(サイン)を急いでしまうという傾向があるようです。

それは交渉している中で築きあげた人間関係や相手をおもんばかったりする姿勢を大事にし、契約書は当然その善意の関係を追認しているに違いないという意識がそうさせているのだと思います。

先日、アラヤが担当させていただいた契約書の翻訳にクレームが入りました。

「翻訳内容がまったく分からない!機械翻訳でやったのではないか」というものでした。

翻訳者、チェック担当者は念の為、翻訳を再確認した上でお伝えした内容は、「その分からないという部分は、英語の原文も何を言っているのか分からない文章で、少なくとも先方が有利になるような内容である事は間違いありません。分からないという部分は、お客様が有利になるか、少なくとも不利にならないよう先方に申し入れをされた方が良いと思います。」とアドバイスさせていただきました。

結果的にはお客様の法務担当の方々が再チェックされて、原文修正が必要な部分は申し入れをされる事になりました。

その後、適切なアドバイスが役に立ったという丁寧なお礼を頂きました。



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