大前研一さんは、一時期テレビ番組で経済を取り上げると必ず出てくる人でしたが、最近はあまり見ることがなくなったような気がします。
断定的な論調でしゃべるのが特徴で、その経済予測が当たっていたようには記憶していませんし、あまり好きなタイプではありませんので興味もなく、著書もほとんど読んだ記憶がありません。
ところが最近書店に行ったところ、ベストセラーの高順位にこの本がありましたので思わず買うことに。
読んでみて参考になるような内容はありませんでしたが、売れる本にするための工夫はさすがだと思いました。
ただ一つだけ、膨大な量のホームレスマネー(無国籍マネー)が世界中を駆け回っており、ウォール街のわずか600人のトレーダーがマネーゲームをしているという指摘と、その逃げ足の速いホームレスマネーが向かった国は急激な経済発展を遂げ、もしも逃げてしまえば経済破綻というシナリオがあるという見解は注意しておく内容だと思います。