昨日(10月25日)午後10時からNHKの「その時歴史が動いた」という番組で白洲次郎さんを取り上げていました。 今年の4月に放送されたものの再放送でしたが、私にとって大変興味深かったので食い入るように見てしまいました。 白洲次郎さん生存中の活動や友人達の文章をまとめた「プリンシパルのない日本」(2001年5月初版)という本を読み始めたところだったからです。 その他にも白洲次郎さんを特集した小冊子を2冊読み終えてもいました。 こういう日本人もいたのだという感慨と同時に何か親しい感覚を覚えました。
だいぶ前のことですが私が三井銀行に勤務していた頃、ラグビー部に所属して結構試合などもやっていたのですが、当時、三井銀行の支店長でもあった三井長生さんはラグビー部の顧問という肩書きで面倒をみてくれていました。 その三井さんがよく話をしてくれたエピソードの中に、軽井沢のゴルフ場に行くと「白洲のジイサン」がクラブハウスにデンとかまえていて、マナーの悪いのがいると怒鳴られるというものでした。 歴代の総理が無理を言っても理屈にあわなければプレーもさせずに追い返したというエピソードも聞いたことがありました。 その当時は上流階級の人達が軽井沢で過ごしたときの出来事で、自分にはまったく縁のない話だなと思っていたのですが、今回いろいろな本を読んだりテレビを見て白洲次郎さんという人に急に親近感を覚えたのは自分でも不思議な気がします。
憲法改正が政治の世界で言われ始めたことが、白洲次郎さんをもう一度見直すキッカケになっているのかも知れません。
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実家の父があるご縁で「白洲次郎 占領を背負った男」の著者、北さんから本をいただいたので借りて読みました。
60年前、敗戦でボロボロになったこの国を、決して卑屈にならず引っ張っていってくれた白洲次郎さん。
学校の日本史でその名を教わることもないこの人がもしいなかったら・・・と思うとゾッとしました。
今の日本をもし白洲さんが見たらどう感じられるかな、と思います。
実行力のあった方だけに評価は賛否両論あるようですが、こんな日本人がいたというだけで誇らしい思いがします。