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■ 児玉三十三ヶ所霊場

先日、懸案だった児玉三十三ヶ所霊場を結願しました。
埼玉県北部、本庄市、児玉郡美里町、上里町、神川町の33の札所を巡るこの霊場は、江戸期天明年間開創という古い歴史をもちます。

三十三ヶ所ですが観音霊場ではなく、多彩な札所本尊を擁します。(本来は観音霊場だったかも)
宗派も真言宗、天台宗、曹洞宗、臨済宗、浄土宗と多彩で、バラエティに富んだ巡礼ができます。

比較的小規模な寺院が多いですが、廃れることなく続いているのは、中心をなす児玉町市街の空洞化がさほどでもないこと、比較的裕福?な農村エリアの檀家寺が多いことなども関係しているかもしれません。

奥武蔵の丘陵から利根川にかけての里々を巡る道程は明るく開け、道も走りやすくてゆったりのんびり回れます。
御朱印は原則朱印捺印済の規定用紙を拝受して納経帳に綴じ込むかたちで、重複札所もすくなく、納経所行列などあろうはずもなく、余計な雑念が入らず落ちついた参拝ができました。
明るい雰囲気のお寺さんが多く、お寺さんの対応も親切なので廻っていてこころ和みます。

無住や不在のお寺もありましたが、納経所案内や不在時対応がしっかりしていて、出直し参拝は皆無でした。
なお、各札所の札所板では「児玉新西國(観音)霊場」の掲示が目立ちました。かつては他の坂東写、秩父写霊場と併せて百観音霊場を構成していたのかもしれません。

 
【写真 上(左)】 霊場のパンフ
【写真 下(右)】 専用納経帳

 
【写真 上(左)】 1番札所 百体観音堂(平等山 成身院)の札所板
【写真 下(右)】 3番札所 白雉山 法養寺の札所板

結願済の納経帳を見返してみると、札所本尊の尊格配置が絶妙で見応えがあります。
結願所は聖徳太子創建とされる天台宗別格本山、大光普照寺(金鑚元三大師)で、ここでは複数の御朱印を拝受できます。
また、このそばには武蔵国二宮(一説に五宮)の官幣中社、金鑚神社がありこちらでも御朱印を授与されています。

 

【写真 上(左)】 1番札所 百体観音堂(平等山 成身院)
【写真 下(右)】 1番札所 百体観音堂(平等山 成身院)の御朱印

 
【写真 上(左)】 3番札所 白雉山 法養寺
【写真 下(右)】 3番札所 白雉山 法養寺の御朱印 (めずらしい不空羂索観世音菩薩の御朱印)


 
【写真 上(左)】 26番札所 梅樹山 眞東寺
【写真 下(右)】 26番札所 梅樹山 眞東寺の御朱印 (地蔵菩薩と聖観世音菩薩のダブル尊格)

  
【写真 上(左)】 33番結願所 大光普照寺(金鑚元三大師)
【写真 下(右)】 33番結願所 大光普照寺(金鑚元三大師)の結願御朱印
※ 大光普照(観音)とは、十一面観世音菩薩の別称で、大光普照寺の御本尊・児玉霊場札所本尊はいずれも十一面観世音菩薩です。

 
【写真 上(左)】 大光普照寺の御朱印 (元三大師)
【写真 下(右)】 大光普照寺の御朱印 (関東百八地蔵尊霊場18番札所)

 
【写真 上(左)】 金讃神社
【写真 下(右)】 金讃神社の御朱印 

さらに、一番札所のそばには、日本各地の数ある神社のなかで、「神社庁に日本神社と登録されている神社は、全国でここだけで唯一」(出典:本庄児玉郡市アンテナアイショップ)という日本神社があり、児玉市街の児玉八幡神社で御朱印を拝受することができます。
こちらの御祭神は神武天皇(神日本磐余彦天皇)です。
武運に御利益のある神社で、スポーツ選手の必勝祈願も行ってきたとのこと。
オリンピックを控えて、これから参拝客が増えていくかもしれません。

 
【写真 上(左)】 日本神社
【写真 下(右)】 日本神社の御朱印

専用納経帳は本庄市から紹介いただいた某企業から郵送していただきましたが、変わっているかもしれないので、本庄市に問い合わせるのが確実かと思います。
よくまとまった地図つきのパンフがありますが、古いバージョンでは納経所が変更になっています。今年8月時点では、最新バージョンは一番札所のそばの本庄市観光農業センター(児玉町小平653番地)に置いてありました。

なお、各札所の内容は「東大和と寺院散策」さんのサイトに詳しいです。

本庄市観光協会の案内ページ


【 BGM 】
今回は専門の(笑)洋楽(70~80's AC)で5曲ほど。

Philip Bailey - The Wonders Of His Love

EW&Fのメンバーでファルセットヴォイスに個性。この曲はアフリカン・リズムの様な感じがするがファルセットとよくマッチしている。

Champaign - How 'Bout Us

'80年代初頭にいくつかのスマッシュヒットを放ったBCM系ユニット。今からすると考えられないが当時はこんな感じの洒落たBCMがマーケットを席巻していた。
Saxの入り方が典型的な'80's BCM。

James Ingram & Patti Austin - How Do You Keep The Music Playing

Quincy Jonesの秘蔵っ子として脚光を浴びたBCM系ヴォーカリスト。80年代序盤のQwestレーベル、Patti Austinとのデュエットとあっては悪かろう筈なし。

David Benoit - The Key To You // feat.David Pack

ハイトーンのキーボードワークに定評のあるDavid BenoitがハイトーンヴォーカリストのDavid Packをフューチャーし、透明感の高い仕上がりとなった佳曲。

Ray Kennedy - Let Me Sing You A Love Letter

元KGB('70年代中盤の米ロックバンド)のメンバー。ハスキーかつエモーショナルなヴォーカルがメロディアスなバラードに乗った逸品。David Foster人脈のコーラス陣もいいお仕事。
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