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関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 八塩温泉 「鬼石観光ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕
<八塩温泉「鬼石観光ホテル」>
(群馬県藤岡市(旧鬼石町)浄法寺105、時間要問合せ、600円、0274-52-4143)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
八塩温泉の自家源泉の湯宿のひとつで、ちょうど「神水館」と「八塩館」のあいだにあります。
こうしてみると八塩温泉は神流川筋ではなく、西側大黒滝のほうから流れ込む支流(名称不明)沿いに湧出していることがわかります。
この沢沿いには、「八塩あじさいの里」が整備されていて、約5,000株のアジサイと八福神めぐり、それに八塩温泉の源泉を巡る散策を楽しむことができます。(アジサイの見頃は6月中旬~7月上旬)
【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 浴場入口
箱形建築の年季入った建物で客室は12。
なんと100畳の大広間があるので、かつては宴会などでずいぶんと賑わった旅館なのでしょう。
「桜風呂」と名づけられた浴場は男女別。
二面採光ながら林に囲まれているのでさほど明るくはありません。
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口
三波石枠タイル貼7-8人のメイン浴槽と、手前に同2人の源泉槽っぽい浴槽がありますが、手前のは空でした。
ふんだんに銘石、三波石をつかった豪勢なつくりで、こんなのは産地でなければつくれないシロモノかと・・・。
浴槽まわりには茶色の石灰華のイガイガがたくさん成長しています。
カラン5、シャワー、シャンプーあり。ドライヤーなし。土曜15時で独占。
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口
メイン浴槽は、赤茶に色づいた石の湯口から50L/minほども大量投入で、オーバーフローなく強力底面吸湯の循環仕様。
手前になんとなく源泉っぽい湯口がありますが、とまっていました。
ほぼ適温のお湯は、無色透明でかなりの量の茶色の湯の花がただよっています。
よわい重曹塩味、ほぼ無臭でカルキは感じられません。
入ってしばらくは土類泉系のぎしぎし感があり、のちに重曹泉系のツルすべがでで、浴後は土類食塩泉系のぺとぺとした感触がのこる面白い湯ざわりのお湯。
味臭からしてかなりの希釈があるとは思いますが、湯ざわりはやわらかで、かなりあたたまり、あきらかに真湯とはちがう浴感が感じられます。
【写真 上(左)】 男湯の「長寿湯」
【写真 下(右)】 「長寿湯」の4つのカラン
手前の空の浴槽にはカランが4つもあって、いずれも緑青がでています。
うちひとつだけは水がでましたが、さしたる味臭は感じられませんでした。
ここは「長寿湯」と名づけられ、壁面に分析書が掲示されているのと、ただならぬ(笑)たたずまいから源泉槽とみました。
ここの分析書は「鬼石観光ホテルの湯」、脱衣所の分析書は「おにの湯」で、ゆう出地がちがいあきらかに別源泉です。
なので、ここは源泉を2本もっているのかもしれません。
【写真 上(左)】 湯の花
【写真 下(右)】 泉源?
「おにの湯」は泉温7.3℃なのでさすがに非加温源泉浴はきびしいですが、「鬼石観光ホテルの湯」は泉温20.5℃なので、ぜんぜんいけるかと・・・。
「鬼石観光ホテルの湯」もすばらしい泉質をもっているので、「長寿湯」で非加温源泉浴ができるといいのですが・・・。(あまり析出がでていないので、近年つかわれていないような気がする。)
やはり、八塩温泉は「源泉冷泉浴」で売っていくべきでは・・・?
と思いつつ、温泉をあとにしました。
Na-塩化物強塩冷鉱泉 7.3℃、pH=6.6、湧出量測定せず(自然湧出)、成分総計=29.05826g/kg、Na^+=8120mg/kg (85.75mval%)、K^+=990、Mg^2+=170、Ca^2+=383、Fe^2+=0.35、Cl^-=11523 (75.64)、SO_4^2-=1123 (5.45)、HCO_3^-=4953 (18.90)、Br^-=35.2、陽イオン計=9664.45 (411.65mval)、陰イオン計=17599.81 (429.54mval)、メタほう酸=774、遊離炭酸=995 <H5.3.31分析> (源泉名:おにの湯(ゆう出地:鬼石町大字諏訪121-5))
純強食塩泉 20.5℃、pH=8.0、湧出量測定不可(自然ゆう出)、総計=24109.02mg/kg、Na^+=6940mg/kg (83.50mval%)、K^+=1430、Mg^2+=120、Ca^2+=264、Fe^2+=0.22、Cl^-=9738 (76.02)、SO_4^2-=1088 (6.27)、HCO_3^-=3905 (17.71)、陽イオン計=8754.22 (361.405mval)、陰イオン計=14731 (361.292mval)、メタほう酸=不明、遊離炭酸=591.5 <S48.10.12分析> (源泉名:鬼石観光ホテルの湯(ゆう出地:鬼石町大字浄法寺105))
※ 「八塩あじさいの里」の地図によると、東屋つきのいちばん目立つ泉源がここのやつだと思います。
<温泉利用掲示>
加水:あり(温泉の供給量の不足を補うため) 加温:あり 循環:あり 塩素系薬剤使用:あり
〔 2009/12/04UP (2006/08入湯) 〕
E139.3.29.376N36.10.17.701
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