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■ 八塩温泉 「神水館」 〔 Pick Up温泉 〕



<八塩温泉 「神水館」> (群馬県藤岡市(旧鬼石町)浄法寺6、11:00~16:00(時間確認要)、800円(タオル付)、0274-52-2641)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

銘石、三波石で有名な鬼石にある八塩温泉
昭和6年創業の老舗宿で日本秘湯を守る会会員宿が日帰りOKとなったので行ってみました。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 かなりレトロです

レトロ調の重厚な雰囲気の館内は、清掃もいきどどいていて好印象。
館内からはゆったりとした神流川の流れが望めます。


【写真 上(左)】 露天の入口
【写真 下(右)】 露天からの神流川

浴場は「赤鬼」「青鬼」と名付けられた内湯と、神流川に臨む露天(混浴)がありハダカ移動不可。
日曜13時で贅沢にもすべて独占でした。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は、瀞のようにエメラルドグリーンににごった神流川をのぞむナイスなロケ。
三波石造りの湯船(5-6人)で岩組みからの投入と槽内注排湯でたぶん循環。
お湯は無色透明無味無臭でカルキ臭が気になります。


【写真 上(左)】 内湯入口
【写真 下(右)】 女湯の内湯

窓の広い明るい内湯は、大浴槽(石造15人以上、ジャグジー付)、と源泉槽「八塩鉱泉 神水館の湯」(石造3-4人)の2槽をゆったりと配置しています。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 源泉槽(手前)と大浴槽
【写真 下(右)】 内湯

大浴槽は、石の湯口からの大量注湯で槽内からの排湯。
お湯は、無色透明弱塩味によわいカルキ臭で浴感うすく、おそらく希釈+循環でしょう。


【写真 上(左)】 源泉槽
【写真 下(右)】 源泉槽の湯口

さて、本題の源泉槽「八塩鉱泉 神水館の湯」です。
茶クリーム色の見事な析出に覆われた30㎝角位の木槽に、沢沿いの自家源泉から非加熱で直接引いている鉱泉水をいったんためてから湯船に投入するしくみ。
入ったときは配湯をを絞っていたのか、ポタポタと滴りおちる程度で、排湯は湯船端からですが、投入量がすくないのでほぼ溜め湯状態。

成分の濃さをものがたる緑茶色にささにごったお湯は、こまかい浮遊物をうかべて強い塩味に磯の香。
そうとうに濃度感の高いお湯で、古くから「塩の湯口八ケ所」と呼ばれた塩気の強い鉱泉の本領発揮といった感じか・・・。
湯船の底には茶クリーム色の析出物も沈殿しています。

最初はすこし冷たいですが、成分が効いてくるのか次第にホカホカとしてきます。
炭酸泉の源泉水風呂なのに、炭酸(味・臭・泡つき)が感じられなかったのがすこし残念でした。


【写真 上(左)】 泉源
【写真 下(右)】 上質感のある館内

それでも、この特異な源泉槽に入るだけでも訪れる価値はあるかと・・・。
都心からも近く、落ちついた大人の雰囲気をもつ旅館でなかなかのおすすめです。

含Co2-Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 17.3℃、pH=6.3、湧出量不明、成分総計=18.64g/kg、Na^+=5080mg/kg、Fe^2+=0.73、Cl^-=6600、HCO_3^-=3170、Br^-=19.5、陽イオン計=6030、陰イオン計=10500、メタけい酸=473、メタほう酸=490、遊離炭酸=1150 <H6.7.7分析>
 (源泉名:神水館源泉)

※ HPによると6500万~200万年前の化石海水らしいです。

〔 脱衣所掲示 〕
浴場内の小さい湯舟は神水館源泉より鉱泉水を直接ひいております。
鉱泉水は加熱していない為、冷たく感じるかも知れませんが、入浴していると、しだいにポカポカしてきます。
鉱泉水の成分により、浴槽内が茶色く濁り、結晶が浮いたりしますが、汚れではございませんのでご了承ください。

■ブランドグルメ
〔八塩鉱泉煎餅〕
鬼石町商店街にある「油屋本店」の名物煎餅。
明治初期に「菓子店」として創業して以来、100年以上も1枚1枚鐵型によって手焼きするという製法を守り続けてつくられています。
生だねは「翌日の天気を頭に入れて、微妙に調節する。気温や湿度との駆け引きが難しい。」とのこと。まさに職人芸。
(「ぐんまの名物商人」(群馬県産業経済部商政課)より)

〔 2009/12/08再UP (2002/06/24レポに加筆修正・画像補強) 〕


E139.3.34.910N36.10.16.000
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