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■ 信州不動温泉 「さぎり荘」

 

信州不動温泉 「さぎり荘」
住 所 :長野県長野市信州新町日原西300-1 (旧 上水内郡信州新町)
電 話 :026-264-2103
時 間 :10:00~21:00(薦事前確認)
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (ながの観光Net)
紹介ページ (信濃毎日新聞社)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

「幻のサフォーク」といわれる極上の地元産羊肉を味わえることで知られる公共系施設が日帰り対応するもの。

犀川に沿って長野と松本を結ぶR19沿いにいくつか点在する自家源泉の一軒宿のひとつ。
入母屋づくり風の落ちついた建物で、建物前の看板には「狭霧荘」とありました。犀川の川霧からの命名かもしれません。
また、建物左手には源泉由来の不動明王像が鎮座しています。
着いたときは玄関前にバスが停まっていたので、周辺からバスで集客しているのかもしれません。

 
【写真 上(左)】 狭霧荘
【写真 下(右)】 送迎バス

 
【写真 上(左)】 看板&エントランス
【写真 下(右)】 浴場入口

館内は公共系施設らしく、よくメンテされています。
廊下のおく、奥が男湯、手前が女湯でした。
脱衣所は広く、水色鉄扉のロッカーがやや無粋ながらつかい勝手のいいもの。

 
【写真 上(左)】 あかるい浴室
【写真 下(右)】 窓の外に露天ができそうな空間

窓の広いあかるい浴室に赤みかげ石枠タイル貼10人ほどの内湯がひとつ。内湯の1/3ほどはやや浅めになっています。
窓の外に露天をつくれそうな空間があるものの、露天はありません。
かなりの規模の宿泊施設なので、露天は欲しいところか・・・。

カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜14時で6人~独占。名物のサフォーク料理は11:00~15:00/17:00~21:00に日帰りでも楽しめるので、この時間帯は日帰り客も増えるかと思います。(とくに昼)

壁面に埋め込まれた大ぶりの赤みかげ石の湯口からの投入+熱湯の側面注入で、別に湯口よこの壁から突き出た竹樋から冷たい源泉を少量投入しています。
竹樋の上に「この源泉は飲用に適していません。」との注意書きがあり、竹樋内に出ている白い硫黄系の湯の花や、水の質感からしても間違いなく源泉とみました。
底面吸湯でオーバーフローなし。

ほぼ適温~ややぬるめのお湯は、ごくうすく翠がかって浮遊物なし。湯中の指先がごくわずかに青白く発光しています。
味不明ではっきりとした消毒臭を感じます。特別な湯ざわりはなく、やや硬い感じの循環湯によくあるものですが、硫酸塩を含んでいるためか、それなりの温まり感はあります。

 
【写真 上(左)】 湯口まわり
【写真 下(右)】 硫黄の析出がでた源泉湯口

これだけだと温泉好きは「な~んだ・・・」で終わってしまうところです。
ところが、竹樋から大切そうに注がれる冷たい源泉の質がただごとではありません。
たまご芒硝味+弱苦味に例えようのない味が加わる複雑な味、しっかりとしたしぶ焦げイオウ臭。
手のひらで受けて確かめた感じからすると、おそらく明瞭なとろみと硫黄泉特有のスルスルとした湯ざわりがあると思います。
これは素晴らしい源泉で、温泉好きとしてはなんとしても源泉水風呂に入りたいところですが、5.17L/mim自然湧出ではむずかしいところか。

浴槽では循環量が多く、この源泉の真価が発揮されているとは思えませんが、温泉好きならこの冷たい源泉に触れるだけでも価値があるかも。

東京からだと遠く行きにくいこのあたりは、冷鉱泉メインながらひとクセある源泉が続くエリアで、休日1,000円高速時代(2009.3~2011.6)に集中的に責めましたが、未湯の源泉もまだまだ残しています。
でも、↓の厳しすぎる現実を考えると再攻略はむずかしいところ。(これは、他のエリアも同様です。)

高速料金は4月からの消費税増税を受けた料金値上げに加え、各種割引制度が一挙に廃止になったうえに、マイレージのポイント還元率も引き下げられました。
実質的な大幅値上げです。(→こちらに、利用者視点からわかりやすくまとめられています。)
どこかの政党のように「高速料金無料化」とまでは言わないものの、せめて、従前の割引制度は残しておいて欲しかった。

なお、レジャー客に恩恵の深かった地方部の休日特別割引(土日・祝日)も、7月以降は50%割引から30%割引に削減(実質値上げ)される予定です。
温泉地への深刻な影響が懸念されます。

〔 源泉名:不動温泉 日原源泉 〕 <H16.10.4分析>
含硫黄-Na・Mg・Ca-硫酸塩・炭酸水素塩冷鉱泉 19.5℃、pH=7.74、5.17L/mim自然湧出・約1km引湯、成分総計=1207mg/kg
Na^+=188.6mg/kg (52.91*mval%)、Mg^2+=44.4 (23.56*)、Ca^2+=69.9 (22.50*)、Fe^2+=1.0
Cl^-=20.7 (3.71*)、HS^-=13.6、SO_4^2-=458.3 (60.70*)、HCO_3^-=314.3 (32.77*)
陽イオン計=307.93* (15.50*mval)、陰イオン計=807.56* (15.72*mval)、メタけい酸=58.7、遊離炭酸=26.9、硫化水素=3.1
※面白い泉質なので、筆者にてmval%などを概算してみました。小数点処理等考慮していないので概数です。(*印)

<温泉利用掲示>(公式Webより)
常時加温、湯量不足を補うため、20%加水。

〔 公式Webより(源泉について) 〕
●起源 不動温泉の源泉(日原源泉)は、さぎり荘脇を流れる当信(たにしな)川を1km溯ったところにある、景勝地「不動滝」の基からこんこんと湧き出しています。
源泉の真上には、不動明王が祭られているところから、「不動の湯」として、大昔から親しまれていました。

●昭和 昭和初期には、地元橋木地区の皆さんにより、源泉近くに山小屋が立てられ、番人を置いて管理しました。 当時は、万病に効く薬湯として地元はもちろん近郷の人々に親しまれてきました。 しかし、ある事情により、昭和35年ごろに中止となってしまいました。 それ以来、地元の有志の若者たちがなんとかこの地に温泉宿泊地にし、信州新町を発展させようと願っていました。
その願いが叶い、昭和45年4月一念発起、ボランティアで現在のさぎり荘の位置までパイプにより、この源泉を誘引したのです。

■ブランドグルメ (観光協会公式Webなどを参考)
〔 信州新町のサフォーク(ジンギスカン) 〕
もともと信州新町ではめん羊の飼育が盛んで、戦前からジンギスカン料理が名物として知られていました。めん羊の飼育は次第に減少したものの、昭和57年に肉めん羊種のサフォークを導入、町営牧場で盛んに飼育され、町の名物として親しまれるようになりました。本州有数のジンギスカンの本場として、近年とみにその名声が高まっているようです。

〔 2014/05/18UP (2011/06入湯) 〕


E137.57.45.563N36.31.36.639

【 BGM 】
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