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■ しもつま温泉 「ビアスパークしもつま」 〔 Pick Up温泉 〕



<しもつま温泉 「ビアスパークしもつま」>
(茨城県下妻市長塚乙70-3、10:00~22:00、第2火休、700円(20:00~ 600円)、0296-30-5121)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)

茨城県下妻市にある古株のセンター系施設。
ここは、以前何度か入っていてお湯の印象はあまり残っていませんでしたが、このところ茨城のお湯の湯づかいがよくなってきているのと、一部のガイド誌に「かけ流し浴槽あり」との情報があったので、期待半分で攻めてみました。

農林水産省の「リフレッシュビレッジ構想」*にもとづいて整備された施設でやたらに立派。
温泉施設のほか、ホテル、地ビール&薬膳料理レストラン、地ビール工房、農産物加工施設、農産物直売所、体験農園など、グリーンツーリズム関連の施設がてんこ盛り。
*) 「リフレッシュビレッジ構想」とは、都市と農村の交流と共生の拠点となる食と健康のテーマパークを整備して、農村資源と農村空間(農産物や自然景観など)を活用した地域おこしを進める構想とされています。


【写真 上(左)】 源泉の説明板
【写真 下(右)】 源泉の手水鉢?

Pからエントランスに向かう脇に源泉とおぼしき手水鉢?がありました。
ため湯のような感じで味見する気になれず味不明(^^;)。よわい硫酸塩泉系の臭いととろみが感じられたので、おそらく源泉だと思います。


【写真 上(左)】 地ビールレストラン併設
【写真 下(右)】 温泉入口

ホテルのロビー奥に温泉施設の受付所。
飲食処は、ホテルロビー脇に「地ビール中華レストラン 好好」と「和食処 おもと」、さらに温泉施設内に「大広間 軽食コーナー」と「別館 大広間」があって、なんとなく過剰のような気がしました。
メンテナンスはしっかりされていますが、最新のスパ銭などにくらべると、どうしても施設じたいのつくりの古さは隠せません。

廊下の奥に浴場で右手が男湯、左手が女湯。ほかに有料制の家族風呂もあります。
脱衣所はまあまあの広さ。ただ、混んでいるのでゆったり感はありませんでした。


【写真 上(左)】 暖簾
【写真 下(右)】 薬湯の成分

内湯に入ったとたんに浴場内に立ちこめる頭痛を催すほどのカルキ臭&薬湯臭に辟易。
おまけに換気がいまひとつで、湯気がこもっているので居ごこちはいまいち。

内湯ゾーンにサウナ、水風呂、薬湯風呂、内湯(タイル貼20人以上、ジャグジー、ジェット、寝湯付)。
水風呂は20℃弱の入りごろ。とろみがあってカルキはほとんど感じられない良質なもので、うす茶の浮遊物をうかべています。これは井水使用のかけ流しかと思います。

薬湯風呂は、「トウキ・オウバク・センキュウ・ショウキョウ・サンシシ・バンショウ・コウカ・チンピ・トウヒ・オウゴン」を配合した本格的なもの。
人気でなかなか入れません。
ほかにかけ湯があって、これはとろみがありカルキも感じられなかったので、ひょっとして非消毒の源泉使用かも・・・。

露天ゾーンに露天と壺湯(陶製1人)×3と打たせ湯3本。林にかこまれなかなかの雰囲気。
露天は石枠平石敷一部屋根付で大(10人位)と小(7-8人)に仕切られて、お湯の行き来があります。

妙にふかいうえに、壁面の石がザラついているので、背中の当たりが悪く入りごこちはいまいち。
カラン13(少なすぎ、それに妙な変則配置でつかいにくい)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で常時30人以上はいる盛況。

内湯は、白い石膏系の析出のでた石の湯口から適温のお湯を大量投入。
別に緑青のでた源泉っぽいカランがありますがでませんでした。
槽内注湯&底面吸湯でオーバーフローなしの典型的な循環仕様。

露天は、大きいほうの中央にある円形の石の湯口から適温湯を噴水状に大量投入。
(たぶん)槽内排湯のオーバーフローなしで、これも循環でしょう。
壺湯は、陶製の皿状の湯口からの投入でオーバーフローがありますが、お湯の感じからしてこれも循環かと思います。

お湯は内湯で適温~ややぬる、露天&壺湯で適温、内湯と露天のお湯にさしたるちがいは感じらず、壺湯はきもち濃度が高いように思いました。

お湯はほぼ透明で浮遊物なし。壺湯の湯口は明瞭な芒硝塩味+弱苦味+つよい薬品味(他の湯口は味見する気になれず)。
壺湯のお湯はかなりの濃度感と硫酸塩泉系のキシキシが感じられ、指先の青白発光があるものの、カルキ臭もしっかり。
内湯&露天のお湯はカルキ臭がつよく、よわいキシキシがあるものの、強消毒湯特有の締めつけてくるような湯ざわりがつよくて、入っていて楽しくありません。

で、壺湯と水風呂の往復に終始していました(^^)
とくに水風呂はかなりのもので、この施設のトイレのカランなど、褐色に変色しているので、井水じたいにそれなりの成分を含んでいるのかも。
(ガイド誌にあった「かけ流し浴槽」とは水風呂のことか・・・?)

それにしても、湯温44.6℃、湧出量140L/minというポテンシャルの源泉をもちながらこの不甲斐ない湯づかいはなんとかしてほしいところ。
いくら混雑施設とはいえ、カルキを入れるのにも限度があるというものでしょう。

また、湯づかいにしても、泉温44.6℃で140L/minもでてるのなら、たとえば、露天の小のほうだけかけ流しにするとかしても、バチは当たらないと思いますが・・・?

正直、いまの湯づかいには幻滅。
水風呂があったのでなんとか凌げたものの、これがなかったら逃げ場のないどハズレ湯。

茨城も鹿行や奥久慈、それに南部の新規施設の湯づかいはかなりよくなってきているのに、筑西エリアの多くのお湯ははいまだに悪名高い「バリ循強カルキのいばらぎのお湯」です。(ただし、筑波山のお湯にはけっこういいのがある。)
ここいらは、新鋭スパ銭などの手ごわい競合がないのでこれでもOKかもしれぬが、競合ができたらかなりきついのでは?
どこもなかなか面白い源泉をもっているので、個人的には湯づかいの改善を望みたいところです。

筑西エリアの温泉施設の例にもれず、ここにも成分記載の分析書掲示はありませんでした。
でも、フロントで訊いたら快くコピーをいただけました。
ここの成分データは初公開かも・・・(笑)

Na・Ca-塩化物泉 44.6℃、pH=8.5、140L/min(掘削揚湯)、成分総計=2438mg/kg、Na^+=95.50mg/kg (73.31mval%)、Ca^2+=210.00 (25.54)、総鉄イオン=0.50、F^-=4.20、Cl^-=1352.00 (92.77)、SO_4^2-=95.00 (4.82)、HCO_3^-=36.40、CO_3^2-=5.60、陽イオン計=915.80 (41.04mval)、陰イオン計=1492.00 (41.10mval) <H11.2.1分析> (源泉名:しもつま温泉)

<温泉利用掲示> 加水:記載なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 しもつまブルワリー(地ビール) 〕
ビール工房「しもつまブルワリー」のビール工場で造られた地ビールは定番3種(ホワイト・レッド・ポーター)。ほかに季節限定ビール、特別醸造ビールなども製造しています。
しもつまビールは、主原料のモルトにこだわり、市内の契約農家で二条大麦を栽培、鬼怒川や小貝川の水に恵まれた肥沃な大地で育った自慢のビール麦をつかってつくられるそうです。(「しもつまブルワリー」HPを参考)

〔 2009/12/31UP (2009/11入湯) 〕


E139.56.40.794N36.11.33.992
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