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■ 薬師温泉 「旅籠」 〔 Pick Up温泉 〕



<薬師温泉「旅籠」>(東吾妻町(旧 吾妻町)本宿3330-20、10:00~14:00(時間確認要)、1,200円、0279-69-2422)
オフィシャルHP

北毛、吾妻川支流温川の奥には3つの一軒宿のいで湯があって、”浅間隠温泉郷”と総称されます。
温川温泉「白雲荘」鳩ノ湯温泉「三鳩楼」、薬師温泉「旅籠」の3湯で、それぞれ目と鼻の先にありますがそれぞれ自家源泉をもち、独立した温泉とされています。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 温川温泉から見た「旅籠」

200余年前の寛政年間開湯とされ、古くは「法印の湯」と呼ばれた古湯。
以前は「偕楽荘」という地味めな湯宿でしたが、民芸調で有名な飲食チェーン時代屋(エコ計画)グループの経営に移行し、1999年末に露天を新設してリニューアルオープンしたもの。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 民芸調の館内

新築らしいかやぶきの薬師門をくぐると、古民具満載の時代屋の世界が広がります。
玄関横に祠?があり、源泉が自然湧出する洞窟「薬師の穴」がのぞけます。
源泉湧出を映すモニターがあったはずですが、この日は見あたりませんでした。


【写真 上(左)】 泉源
【写真 下(右)】 温泉の説明板

日帰り可能な浴室は内湯と露天でハダカ移動不可。むろん両方入りました。
温川の滝(堰堤)をのぞむ露天「滝見之湯」(木造15人以上)は、新設とは思えない風趣。
規模こそおよばないものの、ロケ的には四万温泉「四万たむら」の名物露天「森のこだま」に似ています。


【写真 上(左)】 滝見之湯の入口
【写真 下(右)】 滝見之湯

木の湯口から30L/min程度の熱湯を投入で、湯船はしの側溝に排湯&若干のオーバーフロー。
底がスノコ状になっているので槽内排湯は不明ですが側面注湯を発見。
お湯は、ほぼ無色透明でわずかに茶色の浮遊物あり。微塩味石膏味に石膏臭。
キシキシ感があって肌に染みこむような硫酸塩泉の浴感があります。
法師を濃くした感じのお湯で浴後ずっしりと効いてきます。


【写真 上(左)】 内湯の入口
【写真 下(右)】 内湯

リニューアル前からあると思われる内湯は、総木づくりの風格あるもの。
温川の渓流にのぞむ明るい浴室に木づくり8-9人の湯船は、たぶんかけ流し。
複雑に変色した竹筒の湯口から10L/min弱をしずかに投入し、はしの排湯口から排湯。
お湯は、緑黄色ささにごりで茶色の浮遊物あり。金気味+微塩味に金気臭。
こちらはさらにキシキシが強くしっかりとした浴感。
肌に積もるようなぬる湯がすこぶる心地いいです。
休日12時で露天、内湯とも贅沢にもほとんど独占状態。
カラン露天7、内湯5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 滝見之湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の湯口

それにしても、内湯と露天は別源泉と思えるほどお湯のイメージがちがいます。
16.9L/min自然湧出ではすべての浴槽をかけ流しにするのは到底不可能ですが、それにしては露天のお湯が妙によかったのが不可解。

Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 42.7℃、pH=6.8、16.9L/min自然湧出、成分総計=3.51g/kg、
Na^+=704mg/kg (57.98mval%)、Ca^2+=406 (38.39)、Fe^2+=1.09、Cl^-=1170 (64.97)、SO_4^2-=653 (26.70)、HCO_3^-=263 (8.47)、陽イオン計=1150 (52.8mval)、陰イオン計=2090 (51.0mval)、メタけい酸=129、メタほう酸=95.0 <H9.3.25分析> (源泉名:薬師の湯)
*採水場所:源泉から約10M離れた貯湯升

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ここは”浅間隠温泉郷”のなかでもいちばん人気の宿となり、先日、行ったときも温川は独占だったのに、ここのPは盛んに車の出入りがありました。
混雑したいまのお湯はどうなのかな・・・?
なお、料金1,200円はお高いですが、HPに100円引クーポンがあります。

今回、レポ再UPにあたってオフィシャルHPを調べたところ、現在は下記のようになっているようです。

<日帰り可>
「滝見之湯」(露天/温泉/放流一部循環式・一部加水)
「郷の湯」(薬湯)

<日帰り不可>
「薬師の湯」(温泉/かけ流し)
「貸切風呂」(ゲルマニウム温浴)

抜群にお湯がよかった内湯はなくなってしまったようです(泣)

〔 2002年12月25日レポに加筆・修正/2008年12月16日UP 〕
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