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■ 筑波山温泉(双神の湯) 「つくば湯」 〔 Pick Up温泉 〕



筑波山温泉(双神の湯) 「つくば湯」
住 所 :茨城県つくば市筑波64-9
電 話 :029-866-2983
時 間 :10:00~22:00 / 原則無休
料 金 :1,050円(土日祝1,260円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)

茨城の名山、筑波山周辺にはいくつかの温泉施設があります。
ここは筑波山の山腹にある宿「彩香の宿 一望」が併設する日帰り温泉施設。

東京方面からだと、ほんとうは常磐道「土浦北IC」~表筑波スカイラインが最短ですが、表筑波スカイライン(610円)の課金を回避するため、R125~北条市街~県道139筑波山公園線経由でアプローチしました。
ところがこの筑波山公園線、県道とは名ばかりの延々とつづく急坂と仕舞いには路面がうねりだすもの凄い道で、運転に不慣れな人にはまったくおすすめできません。
「基本的に自動車で走ることを前提とした設計になっておらず、狭隘区間・推定25%以上の急坂が連続する。スリップを防ぐため段差付きのコンクリート舗装がなされているが、民家の入り口などで大きく路面が波打っていて、まさに階段の踊り場のようになっており、車高の低い車・パワーのない車では極めて危険である。」(wikipediaより)というほどのもの・・・(笑)
(その凄さはこちらをご覧ください。)


【写真 上(左)】 こんな道です
【写真 下(右)】 北条から筑波山

ただ、筑波山神社への参道「つくば道」だったすこぶる風情のある道なので、運転好きには走り甲斐があるかも・・・。
ちなみに、あとで調べてみると表筑波スカイラインは2004年10月1日から無料開放されていたのでした(orz)

筑波山の山腹を走る県道42沿いにありすぐわかります。
料金1,050円(土日祝1,260円)とお高いですが、Web割チケ利用で105円引になります。(それでも高いが・・・)
館内には浴場のほか飲食処、売店、卓球ルーム、ゲームコーナー、カラオケ、タイ古式マッサージなどがあります。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 外観&筑波山

階段をおりた階下が浴場。左が女湯「椿の湯」、右が男湯「萩の湯」。
べつに家族風呂(貸切露天風呂、2,000円/45分)あり。
HPの写真を見るかぎりけっこうよさげで、人数割り増しもないようなので、家族づれなど奮発して入ってしまうのも手か?

脱衣所はかなり狭めでごったがえしています。
内湯もこぢんまりとしていますが、露天のスペースはそこそこ広め。
ここからのぞむ筑波山の眺めはすばらしいもので、これだけの絶景をもつ露天はなかなかありません。
それだけにベンチがほしいところ。
(ただし、男湯の浴槽からは眺められず、端の方まで行ってはじめて見えます。女湯露天はさらに絶景で、パワースポット的ないわれもあるらしい・・・。)

内湯ゾーンに内湯(みかげ石枠タイル貼10人位、適温)、ジャグジー槽ととなりあって水風呂とサウナ。
露天ゾーンに露天(みかげ石枠石敷10人弱、ぬるめ)という構成。
露天は茨城名物(?)の多角型です。

カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で20人ほどもいる盛況。
湯なれていない客が多く、洗い場などアワだらけ・・。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

内湯は塩ビパイプからの投入&ジェット×2からの注入で底面吸湯でオーバーフローなし。
湯口に「循環湯」とありました。
露天は岩組みから突き出た塩ビパイプからの投入でオーバーフローなく切欠からの上面排湯と槽内排湯?。

お湯は露天のほうがぜんぜんいいのでこちらのレポです。
無色透明のお湯にはこまかな気泡とわずかに白い浮遊物。
味不明でよわいながら秩父あたりのお湯によくある紙パルプ臭を感じ、おそれていたカルキはほとんど感じませんでした。
よわいきしきしと湯中の指先の青白発光があって、なかなかに滋味のあるお湯です。
相当な鮮度感があり、源泉起源じゃないと思いますが湯口そばではよわいアワつきもありました。
絶妙なぬる湯なので入っていてきもちがいいです。

pH=10.1という高アルカリ泉ながらヌルすべが感じられないのは、成分濃度が総計=0.126g/kgとうすいことと、SO4、土類をそれなりに含んでいるためか??。
微妙にフックのある浴感で、このあたりは↓の面白い泉質によるものかもしれません。

pH=10.1はかなりの高アルカリ泉。
これを受けてメタけい酸はすべてメタけい酸水素イオンとして算定、しかもこれが陰イオンの主成分をなしています。
(陰イオンでこれだけmval%が分散している分析書はちょっと記憶にない。)
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鉱泉分析法指針(環境省)によると、
メタけい酸は、
pH値9.7未満のとき H_2Sio_3(メタけい酸)
pH値9.7以上11.7未満のとき HSio_3^-(メタけい酸水素イオン)
pH値11.7以上のとき Sio_3^2-(メタけい酸イオン)
として定量値から計算しイオン表に記入することとされています。
(8-4 弱電解質の計算)
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特殊成分を比較的多く含み、F^-=3.3mg/kgとRn=7.31M.E.(マッヘ単位/kg)は温泉法規定を上回っています。
なので、仮に泉温25.7℃が25℃未満に低下したとしても、ふっ素(2.0mg/kg以上)と放射能(ラドン5.5マッヘ単位/kg以上)で規定に乗るので温泉の地位にゆるぎはありません。
とくにこのあたりで放射能の規定泉というのはなかなかに貴重です。
HS^-=0.8mg/kgもあと0.2mg/kgあれば総硫黄で規定泉。
というほどの面白い泉質です。(うすいですけど・・・ ^^; )
さすがに霊峰、筑波山お膝元のお湯というべきか・・・。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 水風呂

水風呂はカランから投入で槽内注排湯なし。
カランがタオルで固定されていて、ザンザンオーバーフローのかけ流し状態になっていました(^^)
この水風呂がすぐれものです。
無色透明、わずかに芒硝薬味を感じ臭いはほとんどなし。
鮮度感抜群でよわいきしきしも感じられます。
オーバーフローを受ける内床の排水口まわりに石膏&石灰華の析出らしきものがあるので、相当量の成分を含む井水かと思われます。

露天のお湯もなかなかですが、この水風呂はさらによかったので、じっさいのところここにいちばん入りました(^^;)

調べた範囲では筑波南麓には筑波温泉(「筑波温泉ホテル」(入湯済未レポ)の自家源泉?)と筑波山温泉(双神(ふたがみ)の湯)の2源泉があります。
(財)茨城県中小企業振興公社の公式HPによると、双神の湯は、山腹の4つの宿(筑波山ホテル青木屋、筑波山江戸屋、つくばグランドホテル、ホテル一望)が協同で設立した筑波山温泉供給(株)が、平成12年3月、地下1700mまで掘削して掘り当てたもの。
なお、「双神の湯」の名は、筑波山の両峰「男体山」「女体山」にちなむものらしい。(筑波山は山そのものが神格化されている。)


【写真 上(左)】 水風呂の析出
【写真 下(右)】 タンクローリー

「現在は、最大で1日約40トンのお湯を汲み上げ、受水槽にためている。まだ配管設備が整っていないため、汲み上げたお湯はタンクローリーでホテルなどに運んでいる。」とのこと。
泉源は筑波山神社脇(字宮脇)にあるらしく、「つくば湯」のよこにタンクローリーが停まっていたので、ひょっとしてローリー利用かもしれません。
また、28L/minを4軒で分湯とすると加水が考えられるところですが、水風呂の水質からすると希釈水じたいがすこぶる良質なものなので、仮に加水があったとしてもこれだけの湯質を保っているのかもしれません。

コストパフォーマンスを考えると評価のわかれるお湯だと思いますが、筑波山観光の帰りなど、利用してみるのも面白いかも・・・。

〔 源泉名:筑波山温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-(HSiO3)型) 25.7℃、pH=10.1、28L/min掘削揚湯、成分総計=0.126g/kg
Na^+=34.9mg/kg (88.89mval%)、Al^3+=0.6 (4.09)、Ca^2+=1.8 (5.26)、F^-=3.3 (9.83)、Cl^-=4.5 (7.51)、OH^-=2.2 (7.51)、HS^-=0.8 (1.16)、SO_4^2-=6.7 (8.09)、HCO_3^-=17.7 (16.76)、CO_3^2-=8.7 (16.76)、HSiO_3^-=43.5 (32.37)、陽イオン計=38.5 (1.71mval)、陰イオン計=87.5 (1.73mval)、メタけい酸=-、メタほう酸=-、Rn=7.31M.E.(マッヘ単位/kg) <H13.2.27分析>

■ブランドグルメ
〔 筑波山の御神木・つくばうむ 〕
つくばの有名菓子工房「コートダジュール」のオーナーシェフ中山満男氏と筑波山旅館組合青年部のコラボレーションで生まれたつくば限定のオリジナルバームクーヘン。
厳選素材で作られているとのことで、きっと美味しいでしょう。(筑波山の温泉旅館6軒と筑波山神社周辺の売店で限定販売とのことで、なんとなく売り切れのことが多そう・・・)

〔 2010/12/26UP (2009/08入湯) 〕


E140.6.35.350N36.12.23.700
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