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■ さしま寺久の湯 「さしま健康交流センター 遊楽里」

 

さしま寺久の湯 「さしま健康交流センター 遊楽里」
住 所 :茨城県坂東市寺久1290 (旧 猿島郡猿島町)
電 話 :0297-20-9822
時 間 :10:00~21:00 / 月休
料 金 :500円
オフィシャルHP
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

※ 館内撮影禁止につき館内写真はありません。こちらをご覧ください。

温泉のすくない茨城県南部に2010/03/14オープンした公共系日帰り温泉。
「さしまクリーンセンター寺久」の廃熱をつかい自家源泉を加温利用しています。

新設施設のわりに情報がすくない施設。
旧猿島(さしま)町はさしたる観光地もなく、高速からも行きにくいのでなじみがうすい土地かもしれません。
ここは主要道から外れているのでとくにわかりにくいです。
で、場所は↓の地図を参照ください。
さすがに公共施設、そばまで行くと公道上に見やすい標識がいくつかでてくるので迷うことはなさそうです。

 
【写真 上(左)】 公道上の標識
【写真 下(右)】 サインも無機質

公共施設が集まっているエリア、グレーの外観は非常に無機質で、温泉施設らしい華やぎがまったく感じられません。
サイン類がほとんどなく、後付けのカッティングシート貼りで「天然温泉」と掲示していますが、これがなければ、ここで天然温泉に入れるとわかる人はまずいないかと・・・。

施設じたいは金がかかっているので、道の駅か農産物直売所でも併設すれば来訪客の利用も見込めるのになんだかもったいない感じ。

館内も公共スポーツ施設的で、よくいえば清潔、わるくいうと無機質。
おくにある食事処「寺久庵」だけが妙に力入った環境演出をしていて逆に浮いています。

 
【写真 上(左)】 後付けの「天然温泉」
【写真 下(右)】 オレンジ色をつかいたくなる気持ちがわかります(笑)

施設右手にはプール、トレーニングジム、公共施設お約束の多目的スタジオなどが併設されています。
施設なかほどのポーチのおく、手前左が女湯、おくの右手に男湯。
この日の男湯が洋風、女湯が洋風で週替わり交替制のようです。

脱衣所は広いですが、島式脱衣ロッカーが妙に低すぎてつかい勝手いまいち。
ふつうはもう一段分上にカサ上げするかと。

浴場もゆったり広く、明るいものですが、天井が低くてこもり気味。
内床のスペースのわりに浴槽が妙に小さく、配置も何となく変。
床の排水勾配がうまくとれていない感じで、内床に溜まった排水をスタッフがモップで流していました。

内湯ゾーン入った手前に唐突にFRPのジャグジー槽。
正面窓際に内湯(木枠石タイル貼10人位)と右手窓際に10人弱の炭酸泉。ミストサウナもあります。
女湯(和風)はドライサウナで水風呂もありますが炭酸泉はありません。
連れによると女湯の水風呂はかなりよかったらしいので、男湯にもほしいところ。
これだけの規模の日帰り施設で掛け湯がないのもどうかな?

扉の外の露天ゾーンに軒下タイプの露天(黒みかげ石枠石タイル貼4-5人)がひとつ。
露天ゾーンは広めですが、塀が高すぎて開放感はいまひとつ。

露天まわりの意匠がなかなかに見ものです(^^)
白いタイル貼の内床、コンクリ打ち放しの見切りの上に白い吹きつけ塗装の柱で、その柱に支えられた軒下の天井は木貼り。
その外側に黒石で設えた波々の意匠&ガーデニングにつかう枕木風古木材。
花壇の先の目隠し塀はH型鋼に木材が填められたもの。
内床におかれたベンチも色のちがうものがふたつ。

ここまでチグハグなつくりは、あえて意図しなければそうそうつくれるものではありません。

いろいろ見るにつけ、なんとなく、温泉施設のつくりに慣れていないような・・・。
ただ、セパレート式の洗い場のつくりだけは、洗面台の高さ・奥行き、ブースの幅取りなどすべてにおいて完璧でした。

 
【写真 上(左)】 敷地内の泉源?
【写真 下(右)】 エントランス

カランセパレート式12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で5~10人くらいと空いていて、客層は地元のお年寄りがメイン。

洋風浴場のうち温泉使用槽はたぶん内湯と露天のふたつ。
炭酸泉はおそらく井水使用で、湯中の指先が青白く発光し、弱とろみとなめらかな湯ざわり。ぬるめで入りごこちいいものの、炭酸はあまりつよくありません。

内湯、露天ともに槽内注吸湯の循環仕様でオーバーフローなし。温泉槽に湯口がないのはなんとなく締まりません。

お湯は露天で熱め、内湯で適温でお湯のイメージに大差ありません。
うすく緑がかったお湯にはわずかに白い浮遊物。
湯口ないので味不明。消毒臭+よわい墨臭(源泉起源か消毒によるものかは不明)。
ひっかかるような湯ざわりの硬めのお湯ですが、あたたまりはかなりつよく、水分をもっていかれる感じがあります。
イメージ的には山梨の「つむぎの湯」にちかい感じかな。

クセもの系の源泉が、去勢されておとなしくなってしまったようなお湯。
源泉じたいはかなり個性的なものかと思うので、源泉槽がほしいところ。
泉温39.8℃なので非加温でもいけるのでは?

現況、なんとなく温泉はオマケのような感じの施設ですが、スペースはたっぷりあるし、源泉の質も面白そうなので、今後の手の入れ方によっては化けるかもしれません。

〔 源泉名:寺久の湯 〕 <H20.5.9分析>
Na-塩化物温泉 39.8℃、pH=7.6、37L/min掘削揚湯、成分総計=7.092g/kg
Na^+=2514mg/kg (91.79mval%)、NH4^+=8.1、Mg^2+=41.5、Ca^2+=103.0、Fe^2+=3.1、Cl^-=4031 (96.02)、Br^-=13.7、I^-=2.2、SO_4^2-=12.5、HCO_3^-=253.8 (3.51)
陽イオン計=2696 (119.2mval)、陰イオン計=4315 (118.4mval)、メタけい酸=53.1、メタほう酸=23.3

■ブランドグルメ
〔 猿島茶 〕
日本で初めて海外に輸出されたとされる、歴史ある銘茶。
お茶の経済的栽培地の北限にちかい位置にありながら、江戸時代に宇治茶の技法を導入するなど、先人の努力により高い品質を誇る関東有数の銘茶として知られています。
(「いばらきもの知り博士」などを参考。)

〔 2012/06/03UP (2011/01入湯) 〕


E139.51.32.084N36.4.51.021
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