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■ 六郷町営温泉 「つむぎの湯」

<六郷町営温泉「つむぎの湯」> (六郷町、10:00~20:00、水休、400円(町外/3h)、0556-20-2651)
オフィシャルHP

2003/11にオープンした新しい公営日帰り施設です。県道9市川大門下部身延線、富士川を渡る「峡南橋」東詰からJR身延線「久那土」駅方向に少し走った右側、入口は狭いので要注意。海鼠壁をあしらった蔵造り風の外観はなかなか味があります。(地域?)活性化施設「いきいきセンター」と同じ建物で、総称して「六郷の里」。入ってフロントの右側が「つむぎの湯」です。

男女別の浴場は、わりとこぢんまりしていて、大浴槽(みかげ石枠タイル貼20人、ジャグジー、ジェット付)、ぬる湯槽(同4.5人)、露天(鉄平石造7.8人、一部屋根付、熱め)。露天は塀にかこまれ展望はききませんが風は通ります。別室には下肢リハビリ浴槽(水着着用、料金内利用可)もあります。
カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時で5~10人とそこそこの入り。

大浴槽は、石の湯口から大量投入+ジャグジー・ジェット注入で底面吸湯、オーバーフローなしの典型的な循環仕様。ぬる湯槽は、石の湯口からぬる湯を少量投入+熱湯の側面注入でオーバーフローあり(底面吸湯あるかも?)。露天は、石の湯口から大量投入で上面排湯口からの流し出し。

お湯は、大浴槽・露天とぬる湯槽でかなりちがいます。
大浴槽・露天は、無色透明カルキ臭でとくに露天のカルキ臭は強烈。残念ながら温泉らしさは感じられませんでした。
ぬる湯槽は、薄く白濁し、細かな粒子がただよっていい感じ。が、強めのタール(薬品)臭が鼻をつきます。pH=8.7とアルカリ性ながらヌルすべは感じられず、むしろキシキシ感があります。相当の濃度感のあるお湯で、ぬる湯ながらよく温まり、このエリアでは珍しい、総計=7000mg/kg近い濃いめの食塩泉の片鱗は感じられます。

ぬる湯槽の湯口はいいです。おそらく源泉と思われるぬる湯は、はっきりとした塩味で、なんと松之山系の墨臭がかった上質なアブラ臭が感じられびっくり。

源泉の素性は相当によさそうですが、全体に湯づかいは感心しません。ぬる湯槽ではかなりの浴感がありますが、薬品がかった刺激臭がどうにも邪魔です。
現況では、個人的にはさしておすすめできませんが、ぬる湯槽の湯づかい(消毒剤の投入方法)が改善されれば、かなりポイントの高い施設になるかと思います。

Na・Ca-塩化物温泉 35.5℃、pH=8.7、72.8L/min掘削揚湯、成分総計=6997mg/kg、Na^+=1974.00mg/kg (71.77mval%)、Ca^2+=657.80 (27.43)、Fe^2+=1.30、F^-=8.10、Cl^-=4199.00 (98.32)、HS^-=0.07、HCO_3^-=45.20、陽イオン計=2658 (119.6mval)、陰イオン計=4295 (120.4mval)、メタほう酸=24.40 <H10.4.10分析>
●駐車場脇に泉源らしきものがあり、住所と源泉地の字もおなじなので、自家源泉かと思います。

〔 2004年9月4日レポ 〕
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