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■ 堂ヶ島温泉 「対星館」-2 〔 Pick Up温泉 〕



前編は→ こちら

「対星館」には、男女別の大浴場、野天風呂とふたつの貸切野天風呂があって、大浴場と野天風呂はつながっています。
また、大浴場&野天風呂は時間交替制で、右手の浴場『足柄の湯』が14~19時男湯、19~翌5時女湯、5~10時男湯です。左手の浴場『五山の湯』はその逆の振り当て。


【写真 上(左)】 「足柄の湯」入口
【写真 下(右)】 「五山の湯」入口

貸切野天風呂は、対岸にある岩風呂『早川の湯』(定員7~8名)と、調べの滝を見ながら入れる檜風呂『調べの湯』(定員2~3名)のふたつで、それぞれ1,050円/40分でしたが、最新HPでは『調べの湯』だけ紹介されていて、料金は2,100円/40分になっていました。(人数によって金額がちがうらしい。)


【写真 上(左)】 「早川の湯」入口
【写真 下(右)】 「調べの湯」入口

『足柄の湯』大浴場
老舗の湯宿らしい広くて風とおしのいい脱衣所。
浴場の大きさやつくりからして、もともと男湯だったと思われます。


【写真 上(左)】 「足柄の湯」の脱衣所
【写真 下(右)】 「足柄の湯」大浴場

分析書の源泉名は「堂ヶ島温泉」、台帳番号は温泉村第98、113号混合、正真正銘の堂ヶ島の湯です。
左手に適温~ややぬるの石組み鉄平石造20人以上の大ぶりな大浴槽と右手に同ぬるめ7-8人の小浴槽。


【写真 上(左)】 大浴槽
【写真 下(右)】 小浴槽

ともに石の湯口から投入、パイプからの排湯でオーバーフローなし。
カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 「足柄の湯」野天
【写真 下(右)】 「足柄の湯」野天からの眺め

『足柄の湯』野天風呂
扉を抜けると野天風呂。早川の渓流沿いにあるすばらしいロケの露天です。
岩の湯口から大量投入で、手前から塩ビパイプ注入(源泉だと思う)と水を投入。


【写真 上(左)】 「足柄の湯」野天のマスコット
【写真 下(右)】 「足柄の湯」野天の湯口

槽内排湯は見あたらず、早川に向けて上面排湯。
お湯は適温~ややぬるで、中央の大岩の手前奥に熱湯注入があるらしく、そこだけ熱めになっています。
中央の大岩は露天をつくる前からここにあったものだそう。


【写真 上(左)】 「五山の湯」のあつ湯槽
【写真 下(右)】 「五山の湯」のメイン浴槽

『五山の湯』大浴場
こちらは全体にややこぢんまりとしています。
手前に檜枠石敷4-5人のあつ湯槽と、おくに石枠石敷4-5人のメイン浴槽(やや熱)。
『足柄の湯』にくらべて熱湯に設定されていて、お湯はこちらの方がいいです。
あつ湯槽は石の湯口から投入でオーバーフロー。
メイン浴槽は石の湯口からの投入で排湯は確認し忘れ。
カラン10位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランのお湯はどちらの浴場もおそらく源泉と思われます。


【写真 上(左)】 「五山の湯」の野天
【写真 下(右)】 「五山の湯」野天のパイプ湯口?

『五山の湯』野天風呂
扉を抜けると野天風呂(石組み鉄平石敷10人以上)。
早川の渓流沿いにあるものの目隠しがあるので『足柄の湯』の野天ほど開放感はありませんが、そのぶん落ちつきがあります。
舟形の大きな石の湯口&パイプ?からやや熱めのお湯を投注入で排湯不明。お湯はほぼ適温です。

以上4つの浴場のお湯は大差ありません。
ほぼ無色透明のお湯にはうす茶の湯の花がうかび、湯中の指先が青白く発光しています。
よわい芒硝塩味にやわらかな石膏系の湯の香。
きしきしとヌルすべが入りまじる箱根らしい湯ざわりながら、混合泉加水のためかいまいちお湯の輪郭がぼやけているような感じがしました。

お湯は『五山の湯』大浴場のあつ湯槽がいちばんよく、『足柄の湯』大浴場の小浴槽はややなまり気味、朝の『足柄の湯』野天ではよわいカルキ臭が感じられました。

これだけだと、「悪くはないけどまあまあそこそこのお湯」でおわってしまうところですが、これに「待った」をかけたのはつぎのふたつです。

『部屋付の風呂』
24時間入浴OK。
窓がなく開放感はないものの、1人用ながら古代檜造りで部屋付き風呂としては立派。
浴槽よこの蛇口をひねると木の湯口からかなり熱い源泉が注がれるしくみで、給湯量もすくなくありません。
洗い場カランもたぶん温泉でこれは贅沢。
シャワー・シャンプー・ドライヤー完備です。


【写真 上(左)】 部屋付風呂
【写真 下(右)】 部屋付風呂の湯口

投入湯がかなり熱いので、加水するか、すこし冷まさないと入れませんが、加水しないで入ると明瞭な石膏味臭を感じるとろとろのお湯で、これはメイン浴場(『足柄の湯』『五山の湯』)とは源泉がちがうかと思うほどいいお湯でした。(ただし、掲出の分析書はメイン浴場と同じもの。)
これはわたしだけでなく家族も感じたようで、わたしは何も言っていないのに、みな口を揃えて「こっちの方がお湯がいい」と言っていました・・・(笑)。


【写真 上(左)】 「早川の湯」の脱衣所
【写真 下(右)】 上の浴槽からの眺め

貸切野天『早川の湯』
予約制で人気があるようですが、昼間の明るい時間に予約がとれました。
帳場で鍵を受けとり橋を渡って対岸の浴場へ・・・。
脱衣所の鍵を開けなかを見わたすとびっくり。
上下2段のふたつの浴槽と眼下に早川の流れをのぞむ贅沢きわまりない露天です。


【写真 上(左)】 上の浴槽-1
【写真 下(右)】 湯滝になった階段

脱衣所は東屋付で風情あり。
左手に岩組み石(コンクリ?)敷4-5人の浴槽(上の浴槽)。
岩の湯口からやや熱めのお湯を投入し、上面からあふれでたお湯は下の浴槽へおりる階段づたいに流れ落ち、一部は早川、一部は下の浴槽へ流れ込んでいます。


【写真 上(左)】 階段
【写真 下(右)】 下段から上段

下の浴槽への階段は急でお湯が流れていることもあって、上り下りにかなり気をつかいます。
岩組み石敷き5-6人の浴槽(下の浴槽)。
岩の湯口(&湯滝)から熱湯を投入で槽内排湯はなく、早川に向けての潤沢な流し出し。


【写真 上(左)】 下の浴槽
【写真 下(右)】 下の浴槽からの眺め

上の浴槽のお湯は、ほぼ適温。
ほぼ無色透明のお湯にうす茶の湯の花をうかべ、湯中の指先が青白く発光しています。
よわい芒硝塩味にやわらかな石膏系の湯の香をともないますが、湯ざわり&浴感はメイン浴場のお湯とさしてかわりはありません。


【写真 上(左)】 上の浴槽の湯口
【写真 下(右)】 下の浴槽の湯口

すばらしいのは下の浴槽のお湯です。
かなりぬるめでほぼ無色透明のお湯には茶色の湯の花がたっぷりと舞い、湯中の指先がつよく青白に発光し明瞭な石膏味臭を感じます。
きしきしとヌルすべにつよいとろみが加わるしっかりとした湯ざわりのわりに、すこぶる軽い浴感でからだへの負担がすくなく、ほてりもないのでいくらでも入れそう・・・。


【写真 上(左)】 上の浴槽-2
【写真 下(右)】 すぐ下は早川

イメージ的には湯本惣湯系の湯場共同泉に似ていますが、それよりはるかに石膏が効いている感じ。
湯質といい、湯温といい、キャラの立ち方が際だっていて、ここは他の浴槽とは別源泉の単独使用ではないでしょうか?

そんなわけでほとんど下の浴槽にいて、完璧にトリップ状態に陥り時間ぎりぎりまで粘りました(^^;)。
お湯といいロケといい、文句のつけようのない絶品の露天です。

さすがに箱根七湯のひとつ堂ヶ島温泉。
『早川の湯』下段の湯のただならぬ存在感は、あまたの温泉通をうならせるものがあるのでは。
温泉好きなら『早川の湯』と部屋の風呂はマストかと・・・。

しっとりとした和風情緒にレベルの高い料理と温泉。
値段はやや張るものの、温泉宿の醍醐味を堪能できる名宿だと思います。

Na-塩化物・硫酸塩泉 71.7℃、pH=8.5、湧出量不明、成分総計=1.507g/kg
Na^+=440mg/kg、Ca^2+=48.0、Cl^-=568、Br^-=1.441、SO_4^2-=224、HCO_3^-=54.7、メタけい酸=127、メタほう酸=19.9 <H20.3.6分析> (源泉名:堂ヶ島温泉、台帳番号:温泉村第98、113号混合)

※どこにあったか記憶が定かでないのですが、温泉村第98号単独の分析書もありました。
Na-塩化物・硫酸塩泉 81.9℃、pH=8.8、121L/min動力揚湯、成分総計=1.325g/kg
Na^+=400mg/kg (89.23mval%)、Ca^2+=37.1 (9.49)、Cl^-=475 (71.16)、SO_4^2-=192 (21.24)、HCO_3^-=58.6 (5.10)、陽イオン計=445 (19.5mval)、陰イオン計=750 (18.8mval)、メタけい酸=113、メタほう酸=17.9 <H15.12.17分析> (源泉名:堂ヶ島温泉、台帳番号:温泉村第98号)

〔 HPより 〕
■源泉について
当館では、敷地内に5本の源泉を所有し(2本は自噴泉、3本は動力井)、お部屋の内風呂を含むすべてのお風呂にこの温泉を使用しています。
源泉での温度は、49℃(自噴泉)から95℃(動力井)まで異なり、湯量は合計で毎分400リットルとなっています。ただし、湯温・湯量には変動があります。
また、湯量が充分であることと資源保護の意味から、通常はすべての井戸を稼働させておりません。

<温泉利用掲示> 〔 HPより 〕
温泉水の再使用・加熱は一切行っておりませんが、大浴場・野天風呂については冷却のために水を加えております。
豊富な湯量により、お風呂には24時間いつも新鮮な温泉を浴場にお出ししております。
温泉の加熱や循環使用などは一切行っておりません。また、客室のお風呂もすべて「源泉掛け流し」でございます。

〔 2010/10/17UP (2009/01入湯) 〕


E139.3.56.628N35.14.29.995
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■ 堂ヶ島温泉 「対星館」-1 〔 Pick Up温泉 〕



堂ヶ島温泉 「対星館」
住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下72 / 0460-82-2281
時 間 :日帰り入浴不可
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

宮ノ下から早川の渓谷に下ったところに堂ヶ島温泉があります。
夢窓国師の開湯伝承をもつこの古湯は、由緒正しい箱根七湯(湯本・塔ノ沢・宮ノ下・堂ヶ島・芦ノ湯・底倉・木賀)にも数えられています。
江戸時代に5軒ほどあったとされる湯宿は現在、「対星(たいせい)館」と「大和屋ホテル」の2軒。
宮ノ下から急峻な下りとなるため、対星館はケーブルカー(いまは渓谷電車)、大和屋ホテルはロープウェイでのアプローチとなり、それぞれお宿の名物となっています。

ここは子供のころに何度か泊まったことがありますが、日帰りのみ不可なので温泉に目覚めてからは未湯となっていました。
しかも、入湯済の「大和屋ホテル」が底倉から引湯の可能性があるので、正真正銘の堂ヶ島温泉にどうしても入りたくて、2009年の正月、親のスネをかじって(笑)2泊ほど泊まってみました。


【写真 上(左)】 看板-1
【写真 下(右)】 看板-2

松本清張の「蒼い描点」の舞台となり、川端康成の「名人」にも当館での対局場面が描かれるなど、文学作品と縁のふかいお宿。
ここは一時期、「花かじか」というサブネーミングを添えていましたが、いまはシンプルに「対星館」となっているようです。

 
【写真 上(左)】 国道沿いのケーブルカー乗り場
【写真 下(右)】 待合所

R1沿いのPに車を停め、よこのケーブルカー乗り場へ。
1930年の創業当時から動いている自家用ケーブルカーは、朱色と白に塗り分けられた箱根カラーで、延長320m、最大傾斜約30度、所要時間6分という本格的なもの。


【写真 上(左)】 ケーブルカー
【写真 下(右)】 軌道

年季入った車両のうえに、急傾斜でカーブもあるのでかなりスリルがあります。
たしか係員は乗っていなかったと思うので余計にそう感じたのかな・・・(笑)。

箱根らしいうっそりとした山肌すれすれに、心細いレールを軋ませながら早川の渓谷に向かってゆっくりと下りていきます。
途中、ケーブルカーお約束の行き違い場も見どころになっています。


【写真 上(左)】 行き違い場
【写真 下(右)】 木の間越しに温泉櫓

なお、このケーブルカーは2009/05/31をもって運行休止となり、いまはモノレールタイプ(お宿では「渓谷電車」と称している)にリニューアルされたらしい。
オフィシャルHPにはピカピカの青いモノレールの写真が載っています。

車窓から早川側の斜面に何本か見える温泉櫓は、5本あるというこの宿の自家源泉か?。
早川の谷もふかまり左に大きくカーブを切ると、綺麗な浅葱色の屋根が見えてきて、「箱根の老舗宿に来たなぁ~」という実感ひとしお。


【写真 上(左)】 もうすぐ到着
【写真 下(右)】 降り場脇の源泉

降り場は早川にかかる愛染橋の手前。降り場脇には源泉が湯気をあげつつ流されています。
愛染橋から対岸に重なる和風の建物群が見もの。
左手朱色の屋根が「大和屋ホテル」、右手浅黄色の屋根が「対星館」です。


【写真 上(左)】 ケーブルカー降り場よこの愛染橋
【写真 下(右)】 愛染橋からの二軒

愛染橋を渡り、庭園を抜け、さらに早川をふたつめの夢窓橋で渡り返してのアプローチ。
この庭園は1万坪もあり、明星ガ岳の山林につづいています。
ここには、南北朝時代の臨済宗の名僧、夢窓国師(夢窓疎石)が庵を結んだとされる「夢窓国師閑居の跡」があります。
もともとは早川対岸の対星館裏手にあったものを、40年ほど前に移築したものだそう。


【写真 上(左)】 庭園内の案内看板
【写真 下(右)】 夢窓国師閑居の跡

『世の中をいとふとはなき住居にて中々すごき山がつの滝』
堂ヶ島を詠まれた夢窓国師の歌が残されています。

また、江戸期以前にはこのあたりに石切り場があり、対星館庭園の灯篭、石橋、つくばいもここの石をつかいここで加工されたそうです。
江戸時代の箱根温泉ガイド「七湯の枝折」には、
『堂ヶ島では深山幽谷にもかかわらず、小田原の初鰹を食べ、湯女の言葉、身振りに至るまで、江戸の手振りみなれ、聞きなれ、みやびで風流である』
とありますが、あたりにはどことなくそんな華やいだ雰囲気が残っています。
(以上、旧オフィシャルHPを参考。)


【写真 上(左)】 対岸から
【写真 下(右)】 夢窓橋

国道1号からさほど離れていませんが、深い渓谷にあるので早川の瀬音のみが響く閑静の地。
箱根は交通量が多いうえに改造車が走り回るので、意外に騒音が気になるお宿もありますが、ここは喧噪とはまったく無縁です。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 滝と足湯

おくまった玄関は老舗らしい格式あるもの。
玄関の裏にも庭園があり、滝と泉源?と足湯があります。
「対星館」の名は、身延山の老師宮崎海優が夢窓国師を偲んで詠まれた詩、
『遠く都塵を避れ幽邃の中/唯、嘆す自然の形勝の工/夢窓此を愛し星に対して黙す/古の風煩悩を吹き払う』
に依るものだそうです。(パンフより)


【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 館内

純和風の館内は小粋な意匠が効いて老舗らしい風情。手入れが行き届いているのでアメニティもまったく問題ありません。
さすがに箱根の老舗宿です。


【写真 上(左)】 館内の意匠-1
【写真 下(右)】 館内の意匠-2

早川の渓流に面したなかなかいい部屋で、料理もさすがにレベルの高いものでした。
このあたりもいろいろ書けそうですが、キリがないので温泉にいきます(^^;)


【写真 上(左)】 客室
【写真 下(右)】 箱根細工の木鉢

〔料理の数々〕



つづきは→ こちら
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■ 大室温泉 「まきばの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



大室温泉 「まきばの湯」
住 所 :長野市松代町大室4108
電 話 :026-278-5687
時 間 :9:00~22:00(10~3月は~21:30) / 第2・第4月休
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (信州日帰り温泉紀行(信濃毎日新聞))

善光寺平東側の高台に2001年末にオープンした日帰り温泉施設。
場所は、長野電鉄河東線「大室」駅の北東側、R403谷街道からすこし山側へ入ったところ。
「まきばの湯」の名は、古来この地が「大室牧」と呼ばれ、朝廷へ献上する馬を飼育していたことに由来するそう。

こぢんまりとした外観、いかにも信州らしい端正なつくり。
玄関に入ると売店、券売機でチケットを買って受付に渡します。
別に有料のサウナがありますが、入りませんでした。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 賑わう中庭

ウッドデッキ&屋根掛けされた中庭とふたつの食堂兼休憩室のおくに浴室。(ここの桶うどん(釜茹うどん)は美味しいらしい。)
右の「石の露天風呂」と左の「木の露天風呂」は週毎の男女交替制、当日の男湯は「木の露天風呂」でした。
分析書の読み方をくわしく説明した掲示があり、泉質に自信をもっている感じ。

内湯は2面採光で明るく、ここからも眺望がききます。
(たしか)石造り12人位の内湯がひとつ。
露天は高台から善光寺平を見おろし眺望&開放感抜群。
木枠みかげ石貼10人位の浴槽がひとつ。

カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜14時で30人以上と、ファミリー客メインにものすごい入り込み。

内湯・露天とも木の湯口から大量投入で、内湯は切欠からの大量流し出し、露天は排湯不明ですが、ゲキ混みのわりに鮮度が保たれているのでどちらもかけ流しかと思います。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 温泉施設

お湯は内湯・露天とも大差なく、どちらも適温~ややぬる。
かすかに緑白濁したお湯には白い糸クズのような湯の花が舞っていて、わずかながら硫化鉄らしき黒いつぶつぶも・・・。
強い苦味+塩味にかすかな甘イオウ臭。
ぎしぎしとヌルすべがいりまじる湯ざわりで、濃度感もあるので入りごたえばっちり。
あたたまりもかなりのものです。

強食塩泉+重炭酸土類泉の松代名湯群とはニュアンスがちがい、土類食塩泉のイメージ濃厚なお湯はむしろ伊豆山走り湯を薄めてイオウをプラスした感じかな?
このあたりには、小布施の2湯(穴観音の湯&あけびの湯)や「びんぐし湯さん館」など、ながめもお湯もいい施設がいくつかありますが、ここもそのひとつ。
混み合うのが難点ですが、このあたりではわりにめずらしい等張性土類食塩泉をかけ流しで楽しめるおすすめ湯です。

Ca・Na-塩化物温泉 40.5℃、pH=7.9、377L/min掘削揚湯、成分総計=8095mg/kg
Na^+=1051mg/kg (32.36mval%)、Ca^2+=1889 (66.71)、Fe^2+=0.007、Cl^-=4988 (99.59)、Br^-=13.5、陽イオン計=2977 (141.3mval)、陰イオン計=5030 (141.3mval)、メタけい酸=23.3、メタほう酸=59.6、遊離炭酸=6.1、硫化水素=0.02 <H10.2.16分析> (源泉名:記載なし)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(気温が低い時) 循環ろ過装置使用:記載なし 殺菌剤使用:なし

〔 脱衣所掲示 〕
当温泉は源泉(等張性)100%です。加水、薬剤混入等は一切しておりません。
かけ流し温泉です、安心してお入り下さい。

〔 2010/10/17UP (2005/10入湯) 〕


E138.13.45.260N36.35.55.600
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