関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 堂ヶ島温泉 「対星館」-1 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下72 / 0460-82-2281
時 間 :日帰り入浴不可
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (ぐるなびトラベル)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
宮ノ下から早川の渓谷に下ったところに堂ヶ島温泉があります。
夢窓国師の開湯伝承をもつこの古湯は、由緒正しい箱根七湯(湯本・塔ノ沢・宮ノ下・堂ヶ島・芦ノ湯・底倉・木賀)にも数えられています。
江戸時代に5軒ほどあったとされる湯宿は現在、「対星(たいせい)館」と「大和屋ホテル」の2軒。
宮ノ下から急峻な下りとなるため、対星館はケーブルカー(いまは渓谷電車)、大和屋ホテルはロープウェイでのアプローチとなり、それぞれお宿の名物となっています。
ここは子供のころに何度か泊まったことがありますが、日帰りのみ不可なので温泉に目覚めてからは未湯となっていました。
しかも、入湯済の「大和屋ホテル」が底倉から引湯の可能性があるので、正真正銘の堂ヶ島温泉にどうしても入りたくて、2009年の正月、親のスネをかじって(笑)2泊ほど泊まってみました。
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【写真 上(左)】 看板-1
【写真 下(右)】 看板-2
松本清張の「蒼い描点」の舞台となり、川端康成の「名人」にも当館での対局場面が描かれるなど、文学作品と縁のふかいお宿。
ここは一時期、「花かじか」というサブネーミングを添えていましたが、いまはシンプルに「対星館」となっているようです。
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【写真 上(左)】 国道沿いのケーブルカー乗り場
【写真 下(右)】 待合所
R1沿いのPに車を停め、よこのケーブルカー乗り場へ。
1930年の創業当時から動いている自家用ケーブルカーは、朱色と白に塗り分けられた箱根カラーで、延長320m、最大傾斜約30度、所要時間6分という本格的なもの。
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【写真 上(左)】 ケーブルカー
【写真 下(右)】 軌道
年季入った車両のうえに、急傾斜でカーブもあるのでかなりスリルがあります。
たしか係員は乗っていなかったと思うので余計にそう感じたのかな・・・(笑)。
箱根らしいうっそりとした山肌すれすれに、心細いレールを軋ませながら早川の渓谷に向かってゆっくりと下りていきます。
途中、ケーブルカーお約束の行き違い場も見どころになっています。
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【写真 上(左)】 行き違い場
【写真 下(右)】 木の間越しに温泉櫓
なお、このケーブルカーは2009/05/31をもって運行休止となり、いまはモノレールタイプ(お宿では「渓谷電車」と称している)にリニューアルされたらしい。
オフィシャルHPにはピカピカの青いモノレールの写真が載っています。
車窓から早川側の斜面に何本か見える温泉櫓は、5本あるというこの宿の自家源泉か?。
早川の谷もふかまり左に大きくカーブを切ると、綺麗な浅葱色の屋根が見えてきて、「箱根の老舗宿に来たなぁ~」という実感ひとしお。
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【写真 上(左)】 もうすぐ到着
【写真 下(右)】 降り場脇の源泉
降り場は早川にかかる愛染橋の手前。降り場脇には源泉が湯気をあげつつ流されています。
愛染橋から対岸に重なる和風の建物群が見もの。
左手朱色の屋根が「大和屋ホテル」、右手浅黄色の屋根が「対星館」です。
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【写真 上(左)】 ケーブルカー降り場よこの愛染橋
【写真 下(右)】 愛染橋からの二軒
愛染橋を渡り、庭園を抜け、さらに早川をふたつめの夢窓橋で渡り返してのアプローチ。
この庭園は1万坪もあり、明星ガ岳の山林につづいています。
ここには、南北朝時代の臨済宗の名僧、夢窓国師(夢窓疎石)が庵を結んだとされる「夢窓国師閑居の跡」があります。
もともとは早川対岸の対星館裏手にあったものを、40年ほど前に移築したものだそう。
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【写真 上(左)】 庭園内の案内看板
【写真 下(右)】 夢窓国師閑居の跡
『世の中をいとふとはなき住居にて中々すごき山がつの滝』
堂ヶ島を詠まれた夢窓国師の歌が残されています。
また、江戸期以前にはこのあたりに石切り場があり、対星館庭園の灯篭、石橋、つくばいもここの石をつかいここで加工されたそうです。
江戸時代の箱根温泉ガイド「七湯の枝折」には、
『堂ヶ島では深山幽谷にもかかわらず、小田原の初鰹を食べ、湯女の言葉、身振りに至るまで、江戸の手振りみなれ、聞きなれ、みやびで風流である』
とありますが、あたりにはどことなくそんな華やいだ雰囲気が残っています。
(以上、旧オフィシャルHPを参考。)
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【写真 上(左)】 対岸から
【写真 下(右)】 夢窓橋
国道1号からさほど離れていませんが、深い渓谷にあるので早川の瀬音のみが響く閑静の地。
箱根は交通量が多いうえに改造車が走り回るので、意外に騒音が気になるお宿もありますが、ここは喧噪とはまったく無縁です。
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【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 滝と足湯
おくまった玄関は老舗らしい格式あるもの。
玄関の裏にも庭園があり、滝と泉源?と足湯があります。
「対星館」の名は、身延山の老師宮崎海優が夢窓国師を偲んで詠まれた詩、
『遠く都塵を避れ幽邃の中/唯、嘆す自然の形勝の工/夢窓此を愛し星に対して黙す/古の風煩悩を吹き払う』
に依るものだそうです。(パンフより)
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【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 館内
純和風の館内は小粋な意匠が効いて老舗らしい風情。手入れが行き届いているのでアメニティもまったく問題ありません。
さすがに箱根の老舗宿です。
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【写真 上(左)】 館内の意匠-1
【写真 下(右)】 館内の意匠-2
早川の渓流に面したなかなかいい部屋で、料理もさすがにレベルの高いものでした。
このあたりもいろいろ書けそうですが、キリがないので温泉にいきます(^^;)
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【写真 上(左)】 客室
【写真 下(右)】 箱根細工の木鉢
〔料理の数々〕
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