民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

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「句読点は長さがちがう」 鴨下 信一

2016年09月21日 00時01分59秒 | 朗読・発声
 「日本語の学校」 声に出して読む<言葉の豊かさ> 鴨下 信一 平凡社新書 2009年

 「句読点は長さがちがう」 P-20

 もっと大事なことがあります。

 日本語は、a 世界一、b 美しい言葉です。

 こう区切った時、aとbの「長さがちがう」ことです。区切った時の「間(ま)」の長さ(時間)がちがう。声に出して読んでみるとわかります。ふつうはaが長く、bが短い。
 aとbを同じ休止の長さで読んでごらんなさい。ヘンです。
 でも、話の後の結論部分などで日本語の「美しさ」を本当に強調したい時にはbを長く(aを短く)することもある。要するに、日本語の句読点の休止の長さは、「可変」で「一定でない」のです。「。」はちゃんと休む、「、」はちょっと休む。こうした教え方も、どうもあいまいで、よくないことがわかります。