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階段に波型の手すりバー

2012-06-01 14:15:21 | 当世世間事情
 ほとんどの階段に手すりが付帯されるようになっているが、3月下旬めずらしいものを見た。京王線調布駅の駅舎から屋外に出る階段の手すりは、段差と並行した高さのもの。そのため手すりの外観は波型バーである。

 一般的に手すりは、階段の斜度と並行したバーを設置している。これは階段の昇降の際、歩行者がバーを握ることによって歩行補助をする機能となる。軽度の補助を必要な場合は、昇降とも触って添える程度でよい。
 ところが歩行に腕の支えが必要なる場合は、登る時はバーを引っ張る形になる。降りの場合そうとうな握力で、下に加わる体重を力で握って前のめりにならないようにしなければならない。
 それに対して波型のバーの場合は、階段に並行なので上る場合バーを握ってそれを上から下へ力を加えて1段ずつ上る。降りる場合は1段下のバーを握りそれを支えにしてから足を下ろす動作になる。
 バーの利用なしでは階段を使えないような人のためには、波型デザインのバーが機能に優れている。握ったバーに力を加えることによって、機能のたりない方の足を補助することになる。とくに降りる場合は、安定した歩行が可能となる。

 階段利用は一般的に上るほう大変と思われがちである。力を必要とするからであり、駅等のエスカレーターが上り中心に設置されているのもそのためだろう。
 ところが幼児期までや高齢者は、降りるほうが難しいの。体の重さが前方へかかるため、重心を後方へ移動するようにして姿勢を保たなければならないからである。
 階段を踏み外しによる転倒事故が家庭でもあるのは、これらの理由からである。なお、竹馬を乗れるようになることは、前に体重をかけながらそれを後ろに起こす動作で前進するので、階段を下りる動作と同じ原理なのである。



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