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ジェフ初タイトル

2005-11-06 06:30:50 | サッカー
 ナビスコ杯のファイナルであるガンバとジェフ戦は、見ごたえある試合であった。延長でも決まらず、PKでジェフの勝利、優勝となった。ここふた月ぐらいに見た試合で、もっともおもしろい内容であった。

 ガンバは攻撃的なサッカーでとくに前半は主導権を握る時間帯が多かったが、ジェフは集中力を維持したしぶといディフエンスでシュートの精度を低下させることに成功していた。後半はジェフの集中力と運動量で再三チャンスを作ったが得点に至らなかった。
 延長戦は、疲労で足がつって精根尽きはてなようになったが、ジェフが運動量と集中力が残っていた分優位に進めた。
 改めてオシム監督の選手育成と、当日の選手起用からゲームプラン等の監督としての総合的力量のすぐれていることに、敬意を持ったのだった。

 ジェフの観客動員数は、ホームで1万を超えることがめずらい、J1唯一クラブである。市原市での試合は5千人ぐらいと寂しいものである。それがきのうは国立のかなりの部分が黄色いジェフのレプリカのユニホームの観客で埋まり、わたしはほっとしたのだった。
 ジェフのメインスポンサーは、古川電工とJR東日本であるがJ1では財政規模は下位の方である。そのため中心選手を、つねに放出せざるをえない。今シーズンは、茶野、村井(いずれもジュビロ)である。しかしオシム監督によって、リーグでも中位以上(現在5位)を維持している。選手はユースから上がってくる人が多い。財政が小さくいのに、タイトルをとるような大きなチームにしたのである。
 今回のタイトル賞金1億円は、クラブにとって貴重な財源になることだろう。

 オシム監督は3年目になるがジェフとクラブへの貢献だけでなく、弱小クラブをタイトルをれるまでにしているという意味では、日本のサッカー界へのよい影響を与えているのは計り知れないものがある。ヨーロッパにあって市場として弱い東の旧ユーゴ出身だけに、恵まれている西に対する劣勢を跳ね返し対等に戦うための、サッカー哲学を持っている。86年から92年まで旧ユーゴの監督をし、90年のW杯では、ストイコビッチ等を擁して準決勝進出をはたした実績を持っている。
 ジェフは実にいい監督とめぐり合ったものだ。1年契約のため、毎年去就が注目されるが、もうしばらくは日本のサッカーのために監督であり続けて欲しいものだ。


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