絵本と児童文学

絵本と児童文学、子ども、保育、サッカーなどの情報を発信する

つくられるチャンピオンの今後

2006-08-04 15:24:56 | テニス・他のスポーツ
 ボクシングは、もっとも危険で過酷なスポーツだろう。わたしはこのスポーツに、ある時期の短期間関心を持ったことがあるが、ずっとテレビで見ることも避けている。

 亀田興穀については、その露出度からメディアから断片を知ることとなった。ボクシングなのに、エンターテーメントのショービジネスであるプロレス並みの手法を使って、虚像を作り上げている印象を持っているので、演出では押し通せない実力がものをいう世界で大丈夫なのか、という思いを持っている。
 毎日新聞の、亀田が弱い選手と試合をして上昇したのと言動にたいして批判した具志堅用高のコメントと、それにかかわる記者の記事にも共感していた。

 空位のWBA(世界ボクシング協会 他にWBC、IBF、WBOがある)のライトフライ級チャンピオン決定戦が、亀田とランダエタ(ベネズエラ)戦が2日おこなわれた。
 ジャッジ3人中2人が僅差で亀田勝利としたが、その判定にテレビ観戦者と会場で見ていた人からも、そうとうな異議が出たのだった。ボクシングフアンにとっては、亀田勝利という結果は疑惑に満ちたもので納得できるものではなかったようだ。TBSに抗議と苦情が3万件殺到したというから、異例のことといってよいだろう。
 この手のことはプロスポーツではないことではないが、日本でも現実のものになったということだろうか。
 この結果は、ジャッジの採点の仕組みから、全体が劣勢でも結果として勝利になることもありうる、という見解もある。またWBAがスター的ボクサーを求めているので興行的色彩を強くした、TBSがメディアとしてこれらの演出を引き受けている、といった見方もある。

 視聴率が関東地区で42%というから、ボクシングという厳しいスポーツをエンターテーメントの強調でスターづくりは、今のところ成功しているといえよう。ボクシングは危険で過酷なスポーツだからこそ、求道のようなものを持っているボクサーが多いという印象をわたしは持っていた。
 辰巳丈一郎もファイトとやんちゃを表現していたし、亀田はやんちゃな面と強調しているようだ。これは関西圏の文化の特徴を反映しているのだろうか。亀田は実力もあるという評価もあるが、興行効果のための虚像作りが強すぎると、後に人生の厳しさにぶつからないか心配である。(この内容は朝日新聞の3日、4日の記事を参考にしている)


コメントを投稿