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日本シリーズ バッハのこと

2016-10-23 14:56:22 | テニス・他のスポーツ
■ 初戦はカープの勝利
 大谷が日本シリーズ初戦に敗れた。どんな投球をするか、興味津々見た。
 TBSラジオの土曜日13時からの「久米宏ラジオなんですけど」は、特別に広島から放送した。試合開始前の街頭インタビューで市民が、「雨だから広島が勝つよ。ファイターズはドームだから慣れていない。カープは当たり前だから」と答えていた。当初「ファンというものは応援チームが有利な点をよく探すものだ」ぐらいに聞いていた。ところがだんだんさもありなん、と思えた。

 大谷は特に不調なわけではない。3回投げて被安打5、三振11、四球4、自責点3である。5-1で負けた。
 やはり小雨ながら最後まで降り続いた。大谷の何かを気にしている細かいしぐさから、投げにくそうだった。マウンドも堅かったとのこと。
 カープが2回にダブルスチールで得点を取るといった攻撃は、大谷にとって厳しいものだっただろう。4回は2本のホームランを打たれた。
 異次元の選手と認められつつある大谷といえども、初めての日本シリーズのしかもアウェーは、相当な重圧だったことだろう。それにやっぱり雨も負担だったに違いない。しかし両チームが同じ条件でのプレーだ、という見方もあろう。野球の勝敗は、投手の占める比重が高いスポーツだ。

 カープのホームはグランドであり、さらにセリーグは3球団がそうだ。雨や日差しのある日にやる試合が多い。ファイターズはドームなので天候の要素が加わらないし、パリーグはドームが4つなのでその試合数はカープに比べて多い。やっぱり雨はファイターズにとって標準的条件ではない、ということが気が付いた。

■ オリンピック
 IOCのバッハ会長が滞在して、開催市の知事、組織委会長、さらに首相、オリンピック担当大臣と言葉を交わし、さらに天皇陛下にも表敬訪問をして帰国した。その行動範囲がぼくには大きく見えた。
 会場変更が顕在化したのを暗に収束させるような言葉を残した。会場変更はIOCの承認が必要なわけだが、開催都市がしかるべき道理のある理由があれば、それを承認するのが一般的である。
 知事が代わり、これまで実質的に組織委員会のペースだったが、かえって問題が見えるようになったのではないか。膨大に膨れ上がった予算と選手の試合条件が良いこと(アスリートファースト)、施設のその後の利用(レガシー)といったこと。
 バッハ氏は、知事の交代や会場変更の事情を詳細知っているはずである。見るに見かねて、今後は都、組織委、政府、IOCの4者で調整すると確認した。ぼくは日本の信頼性が低下したのではない、かと見ている。IOCとしてはオリンピック開催立候補都市が取り下げという状況もあるなか、今後のために踏み込んだことをしなければ、ということもあろう。
 ぼくには組織委員会ペースで進んできたのを継続させたい、とも見える。組織委員会はIOCとの関係ができているので、そのかかわりによってこれまでの主導権をいじできると考えているのではないか。
 ボートが海の森を変更する案が出たら、即刻国際ボート連盟会長が来日して知事に翻意するようにうながした。この速い動きの圧力は、不自然だ。

 本来は都が主導的立場にあり、組織委員会が構想と特に実働で展開し、政府は主として財政面等でかかわる。JOCも。
 低予算でコンパクトオリンピックとうたったが、予算が当初と同じ事業とは思えないような金額になった。改めてコンパクトとは、湾岸再開発だったのだ。
 そういえば都市博構想が、知事選争点になって消えていったことがあった。それがオリンピック事業という姿を変えて復活したのだ。ゼネコンが手ぐすね引いて待っていたことだ。公共事業は、予算に糸目がないと思うのがに日本のこれまでの政治だ。
 組織委員会という実働部署の長が元首相となると本来持ち合わせないはずの「権限」をてにして、ゼネコンとの「つながり」が強いだろう。この人事はアベ首相がやったととのことだから、オリンピックに政治が絡んでいるということだ。リオの閉会式に首相がマリオになったのが元首相の発案ということだ。
 こういったことに本来的に主導権を持っているはずの新知事が切り込もうとしていることでもある。IOCとの関係が出来上がっているところに知事が入り込んでいくことは難しいということか。
 そういえばオリンピック誘致のコンサルタント代という2億円が明らかにならずじまいだ。


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