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卓球コリアは、国際卓球連盟の誤りではないか

2018-05-05 12:07:14 | テニス・他のスポーツ
 スウェーデンでおこなわれている卓球の世界団体選手権で、準々決勝で対戦するはずの韓国と北朝鮮が試合を回避し、この両国が試合をせずに準決勝に進出し、合同チームのコリアとして準決勝の試合をした。この措置は超法規的な扱いであり、この種の国際大会で許されることなのか、大いに疑問である。
 卓球の国際連盟は承認したといえ、平等な条件で戦わなければならないスポーツの大会運営としては、重要な問題を残したのではないか。

 第1に国際大会は、参加資格を事前に審査されているはずである。審査といっても連盟に加盟している国・地域が特別な問題がない限りは資格を有するだろう。今回は韓国と北朝鮮に与えられていた。コリアには与えられていなかったし、参加国は当然のことながらその認識はない。

 第2に参加資格単位の国がトーナメント途中で、資格を変更したということである。大会前に参加資格である国の変更を
申請して連盟の審査で認めるということはあるだろう。しかし大会途中の参加資格変更を認めることは、スポーツの平等な条件で戦うという上で成立する、ということに反しないのだろうか。

 第3にトーナメント準々決勝で対戦するはずが試合をせずに、勝ち上がることにした。これは戦わずして勝ち上がるのは、試合放棄したとみなされないだろうか。

 第4に合同チームとしてのコリアと対戦する国(今回は日本)に対して、著しくスポーツマンシップにもとる強圧的侮辱的行為ということにならないか。今回はたまたま日本が勝って、決勝に進出した。そのためにこのことは不問に付されるだろうが、もしコリアが勝利したらスポーツ界にとって大問題になるだろう。
 途中で参加資格でないチームでトーナメントを承認した卓球連盟に対して、他の競技団体からも国際大会の在り方、大会運営として問題にならないのだろうか。

 このように見てくると、スポーツの大前提である平等な条件で試合をして戦うという条件は破壊され、この大会、そして国際卓球連盟としての権威が疑わしくなるのである。

 しかしこのような超法規的措置をとったのは、国際的政治課題となっている北朝鮮の非核化を進めようとしている国際政治動向からの、韓国と北朝鮮の申請に国際卓球連盟として同意したのである。
 スポーツは平和の発展ににつくすことは担っていくことは、オリンピック憲章にあるように大方の認めることである。旧ユーゴで起きた民族間の内戦による独立戦争、とりわけコソボでは異なる民族の争いを収集したことに、サッカーが民族対立を乗り超えてチームを作っていることなどは、スポーツの平和への貢献である。

 しかし国際社会から厳しい経済制裁を受けている北朝鮮が、ピヨンチャンオリンピック以来国際舞台に躍り出ている。北朝鮮の動向は、スポーツの独立性の影が薄くなるような政治利用のように思えてならない。スポーツは国としてチームを作り争うので、競技の内容・文化にかかわらないナショナリズムをかもしだす側面を持っているから。

 *コソボの件は記憶の不確かな点があるので、誤りがあれば修正する。



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