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大相撲・蒼国来のこと

2017-01-27 17:20:32 | テニス・他のスポーツ
 稀勢の里の横綱披露の土俵入りが行われた。19年ぶりの日本出身の横綱誕生という切り口で関心が高い。
 ぼくは横綱の抑制的で実直な言動に、昔ながらの力士像を見る思いがしている。義務教育を終えてすぐ入門して横綱まで上り詰める、そして郷土に愛されるといったことも相撲の伝統的文化の一つでもある。横綱の人となりも含めて、人生の物語としてみえるのが、日本出身力士の横綱の意味ではないか。

 ぼくが今場所注目したことでは、蒼国来の技能賞受賞である。中国出身であり、八百長事件で16年3月場所に解雇されて、2年半のブランクを経て復帰して33歳での受賞だ。
 相撲界では、解雇が不当であると裁判をするということは考え難いことをしての復帰だったので、それ以来ぼくは毎場所星取りを注目している。
 裁判に提訴したのは、虚偽の供述をした力士による濡れ衣だった。解雇された当時は力士として最高潮に向かう年齢だっただけに、悔しかっただろう。
 相撲界は、合理的に考えるというよりは上位者が絶対的存在がゆえに、親方、部屋の力士そして他の力士等の目はさぞかし厳しかっただろう。
 潔白であっても裁判に提訴するのは躊躇するだろうにと、裁判中も情報は少なかったが注目していた。
 蒼国来は、その姿から中国出身でも漢族ではないのではないか、と思っていたら、やはりモンゴル自治区出身とのことだ。昔から言う姿のよい花形力士だ。
 今場所の受賞力士としての誇りを相撲で示したわけで、当人と出身地やファンにとって大変な喜びであろう。
 ぼくは幕内中位を長く取り続けられることを期待しながら、今後も注目することにしている。

 
 


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