世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●産経の小沢バッシング記事が、結果的に小沢一郎賛美に

2015年09月14日 | 日記
緊急出版! 集団的自衛権が発動される時 (別冊宝島 2390)
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●産経の小沢バッシング記事が、結果的に小沢一郎賛美に

いまだ、体調優れず。本日の他人の褌で相撲取る(笑)。死んだら駄目ですぞ、と叱咤激励に感謝です。大丈夫、死にません。大丈夫と云う奴ほど危ないとも言われていますが、“あいば”はアベチャンではないので、“嘘”は言いません。国民にも読者の皆様にも、です。山形市長選は残念な結果でしたが、埼玉、岩手県知事選とはスケールが違いますから、こういう事もあるものです。はい、次行こう!その精神が大切。めげないことです。人は敗戦から多くを学び、勝利は一時の酔いと似ていて、翌々日には醒めるものだと思います。筆者が、面白く読んだ産経新聞の記事は5年ぶりです。貴重な記事です。スクラップしたいところですが、電子版をプリントアウトでは味気ないですね。かといって、産経新聞って、買うのは躊躇っちゃいます(笑)。

まあ、高木氏と云うか、産経新聞は永田町の噂話には精通している記者が多い。ガセネタも多いが、火のないところに煙立たずな面もある。その点で、小沢壊し屋と云う論調は別にして、大変良くできた、此処だけの話でっせ!と云う感じだ。個人的には、この筆者は隠れ小沢シンパかもしれない。実際問題、大阪方維新は、松木謙公や牧義夫、太田和美などを、生活か民主のスパイだと公然と疑っていたようだ。大阪方維新の勢いは、メディアが報じるほどには伸びておらず、東京方の方が優勢に事を運んでいるようだ。橋下、松井の人徳があまりにもあまりと云う問題がネックになっている。また、安倍や菅との蜜月が露骨で、今後の選挙戦にも大きな影を落としていると云う。まあ、たまには産経新聞もお愉しみあれ!


≪ 維新の党を壊したのは、実はあの“壊し屋”だった… 狙いは参院選での野党統一戦線か?
 これを「子供の喧嘩(けんか)」と言ったら子供たちに失礼であろう。内輪もめの末に分裂が決定的となった維新の党。結党からわずか1年で、破壊への道をたどった背景には何があったのか-。関係者の証言によれば、政界での存在感がとみに薄くなった、あの「壊し屋」の影がまたぞろ見え隠れする。
 指定暴力団・六代目山口組(本部・神戸市)の内部抗争が表面化した8月27日。くしくも同じ関西でヤクザ顔負けの「もう一つの内紛」の狼煙が上げられた。
 維新の党の「創業者」たる橋下徹大阪市長は同日、松井一郎大阪府知事とともに離党する一方、党分裂を回避する考えを示していた。ところが翌28日、一転して10月に国政新党を結成する方針を表明した。
 当然、橋下氏にコバンザメのようにくっついている維新内の「大阪系」はこれに合流するわけで、松野頼久代表を中心とする「非大阪系」との分裂は既定路線となった。
 もともと首相官邸の方を向いている大阪系と、民主党との連携はじめ野党共闘を目指す松野氏ら非大阪系との間には大きな「溝」があった。それが一気に分裂へと加速させる“大義”となったのが、9月13日投開票の山形市長選だった。
 維新は山形市長選を事実上の自主投票としていたが、非大阪系の柿沢未途幹事長(当時)が8月14日、民主党や共産党が推す候補者を勝手に応援演説したとして大阪系が激怒し、柿沢氏に辞任を迫った。
 大阪系には党の金庫を握る幹事長ポストを手中に収め、当初11月に予定されていた党代表選で主導権を握る思惑もあった。しかし松野氏が公然と突っぱねたため、双方の対立は抜き差しならぬものとなった。
 新聞やテレビが報じる分裂劇の背景は、おおむね以上のようなストーリーだ。だが要因はそれにとどまらない。舞台裏で「影の主役」となった人物がいたというのだ。
 それは、生活の党の小沢一郎共同代表である。
 小沢氏といえば、少なくとも数年前までは政党の離合集散で常に中心にいて、政党をつくっては壊し、壊してはつくるを繰り返してきた。その「壊し屋」が維新を壊すことにもからんでいた。
 維新は6月、来る代表選で党員と所属国会議員の「一票の格差」をなくし、同等に扱う方針を決めた。これも党員拡大に自信をもつ大阪系の主導だった。狙いは言うまでなく代表選を制することにあった。
 維新の議員たちは代表選の投票権をウリに党員拡大に奔走した。その結果、6月上旬で約8000人だった党員は8月末時点で8倍以上の約7万人となった。
 そこで「剛腕」の出番である。打ち明けるのは、小沢氏に近い維新関係者だ。
 「小沢氏自身が維新の党員集めに動き、生活の党の現職議員や次期参院選・衆院選に出馬を予定する元議員らに一人200~300のノルマを課したほど。思惑は代表選で松野氏を勝たせることだった」
  来年夏の参院選に向け野党の「統一戦線」を張る必要性を強く訴えている小沢氏にとって、民主党など野党の共闘路線を説く松野氏が「望ましい維新代表」である。民主党幹部時代から松野氏との関係も良好だ。これに対し、労働組合の支持を仰ぐ民主党とは絶対に手を組まないと公言する橋下氏率いる大阪系とは肌が合わない。
 「小沢氏の狙いはそれこそ、野党としての維新の『純化路線』だ。小沢氏にすれば、裏で官邸・自民党と通底する大阪系は邪魔者であり敵でしかない。代表選に向けて松野氏を援護射撃することで維新の分裂を仕掛けた。維新の分裂はもともと時間の問題とみられていたが、小沢氏の動きで少し早まった」(小沢氏に近い維新関係者)
 「数の力」をなおも信奉する小沢氏の戦略は維新内の“小沢分子”にも浸透していたようだ。別の維新関係者によると、維新の党員集めで蓋をあけてみたら、かつて小沢氏の側近だった松木謙公幹事長代行が一人で約1万人を集めたほか、牧義夫国対委員長は約1000人を確保した。松野氏も3000人集めたという。党員が支払う党費は1人2000円。松木氏はざっと約2000万円を党の金庫に入れた形だ。
 言葉は悪いが、かつての自民党総裁選よろしく、集められた党員にはネコやイヌも相当数含まれているという見方がある。とはいえ「小沢系」の攻勢に橋下氏ら大阪系がたじろぎ、水面下での小沢氏による松野氏支援の動きを嗅ぎ取ったことは言うまでもない。
 「小沢氏の力を買いかぶりかもしれないが、『小沢ファクター』も維新分裂を誘発する一つの要因になったことは間違いない。結局、橋下氏は代表選で大阪系が負ける前に先手を打つ形で党を割って飛び出す決断に至ったようだ」(維新関係者)
 ここ数年、小沢氏の思い通りに物事は進まず、政治力も確実に低下しているが、こと「壊す」ことにかけては面目躍如といったところか。
 「小沢氏のもとには民主党時代の部下だった側近幹部職員がいまも日参している。小沢氏は岡田克也代表への助言をこの幹部職員に託し、それを伝え聞く 岡田氏も『その方法があったのかぁ~』と感激し、党運営に反映させることはしばしば。野党再編に向け小沢、岡田両氏の良好な関係が構築されつつある」
 ある民主党幹部はそう打ち明ける。
 山本太郎参院議員たる“異分子”を含めて小沢氏の手勢はわずか5人にすぎない。その神通力には明らかに陰りが見えているが、はたして野党再編に向けて本当の“出番”はあるのか。
 とまれ、「政界引退」を表明しながら一向に政治から離れる気配をみせない橋下氏に、とっくに「お役御免」とみられながら、なおもただでは死ねないとばかりに動く小沢氏。どちらが先に“退場”するか見物ではある。 ≫(産経新聞:【高木桂一「ここだけの話」】政治部編集委員 高木桂一)

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