藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

福島第一原発四号機を設計した方の、!話!

2011年07月10日 | 日々の活動
 昨日、稲城9条の会主催の、「福島原発事故から安全を考える」という、講演会に行ってきまして、見出しの通り、原発の容器を設計した方の、

 それはそれは、恐ろしい話を聴いてきました。

 ご自身の反省と共に、内部にいたからこそ知っていること、そして、怒りかねない恐ろしい事故の内容を、分かりやすく話してくださいました。

 ざっと、書きます。

 1977年以前に作った原発は、日本の地震を想定していなかった。

 カルフォルニアであった地震を元に、地震の力を表す、300ガル・450ガルを想定して、作った。それが、柏崎・浜岡の原発。
 しかし、実際柏崎にきた地震は、1600ガルだった!
 その後、耐震指針は見直されたが、まだ不足しているし、最新見直しの指針でつくられた原発は、無い。

 浜岡原発なんて、もろ直下で地震があると想定されるところにあるのですよね。

 
 もっと恐ろしい話。

 「脆性破壊」(ぜいせいはかい)

 福島の一号機に、この「脆性破壊」が起きる可能性が。

 原子炉の圧力容器は、鉄(15センチ厚さ)で出来ている。構造は複雑だけれど、その壁に、中性子がぶつかり続けている。すると、20年~30年経つと、劣化してきて、たとえれば、お菓子の<カルメラ>状態のスカスカになって、ある時、<ぱりんっ>といく可能性がある。これを「脆性破壊」と言う。

 もちろん、このことは知られていて、試験をするシステムがあるけれど、そのテスト結果を「危険」か「大丈夫」か、判断するのはもちろん人間で、しかもその判断は人によって大きく異なる。

 そんな・・・<ぱりん>て・・・!入れ物が一瞬で壊れたら、水素爆発どころじゃないんではないの!?・・・。

 おまけに、テレビで解説してるのを聞いて安心してはいけないようで。
いや、私も、胡散臭いと思っているけど、「専門」じゃない人間が、なんでそこまで楽観したこと言うんだ?と思っているけど、少なくとも、国民を欺くようなことを電波に乗せて言うのは、犯罪だよね。

 私達は、今回の自然災害である地震と、人的災害である原発事故を、いっしょごたにしないで、きちんと、ながく、冷静に自分達の手元に引き寄せて考え、行動していかなければいけないと思います。

 いろいろな団体が、講演や学習会を行なうようなので、今後もお知らせします。

あ、そうそう、

 9日の講演をされた、田中三彦さんのおすすめ本を・・・

  岩波新書 「原発は何故危険か」

  岩波新書で、20日発売 「原発をおわらせる」 をどうぞ。
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