アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

沈黙は国を滅ぼす

2017年03月21日 23時45分34秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を

 3月19日の日曜日に大阪・豊中の中央公民館で行われた森友学園疑惑の学習会に行ってきました。その報告をします。
 会場には開演30分以上前の13時20分位に着きましたが、既に黒山の人盛りで、整理券を発行する騒ぎになっていました。「講演会場には50人しか入る事ができない」と言われ、一時はどうなる事かと思いましたが、幸い私の整理券番号は49番。ギリギリ入る事ができました。開演の14時近くになると更に人数が膨れ上がり、あふれ出た人は急きょ隣室の第二会場に誘導されていました。これだけ話題になっている疑惑についてしゃべるのですから、もっと広い会場を確保すべきだったように思います。 
 学習会は、主宰者である「瑞穂の国小学院問題を考える会」の一人である山本いっとく豊中市議のあいさつから始まりました。そして、15時過ぎまで大阪のミニコミ紙「新聞うずみ火」編集長の矢野宏さんが講演され、休憩をはさんで15時半から、この問題の口火を切られた木村真・豊中市議の司会で塚本幼稚園退園者の方から園内の実態を、16時15分から元中学教師の方に戦前・戦中の教育体験談をそれぞれお聞きした後、最後に今後の取り組みについて説明があり、16時45分に終わりました。 
 まず第一部の「新聞うずみ火」矢野宏さんの講演「幕引きを許すな!森友学園問題-止めよう壊憲暴走」から。幸運にも、ちょうど私の座席の前にパワーポイントのレジュメを映し出すプロジェクター用パソコンがあり、レジュメの文面をそのまま写真に収める事が出来ました。以下、そのレジュメの流れに沿って矢野さんのお話をまとめてみました。(長文ご容赦)

(1)新たな局面に入った森友学園問題
・3月10日の「安倍晋三記念小学校」(瑞穂の国小学院)認可取り下げ記者会見で、学園理事長の辞任も表明した籠池氏が、一瞬気色ばむ場面があった。それはフリージャーナリストの菅野完氏が、「認可取り下げは、稲田朋美の旦那で顧問弁護士の龍示氏からの入れ知恵によるものか?」聞いた時だった。よっぽど図星だったに違いない。
・本来なら、この小学校認可取り下げのニュースが当日の新聞一面トップに来るはずが、安倍首相が突然、自衛隊南スーダンPKO派遣部隊の5月撤退を発表した為に霞んでしまった。5月の話を何も今すぐ発表する必要もないのに。よっぽど世間の目に触れさせたくなかったのだろう。
・しかし、その後も籠池氏の爆弾発言が立て続けに出る。その一つが、安倍首相から昭恵夫人を通じて100万円の寄付を受けたという話だ。籠池氏はこの真偽を「23日の国会証人喚問で明らかにする」と言っている。
・今まで籠池氏の参考人招致も拒否してきた自民党が、なぜここに来て証人喚問の賭けに出たのか?それは、籠池氏への恫喝だけでなく、大阪の選挙事情も影響している。大阪では今や維新が安倍与党で、自民党の影はすっかり薄くなってしまった。このままではずっと選挙に勝てず、維新に頭が上がらなくなるのを危惧した自民党大阪府連が、点数稼ぎの為に自民党本部を突き上げたからとも言われている。つまり、自民も維新も自分たちの都合優先で、国有地払い下げの疑惑を本当に解明する気なぞ無いのだ。
・23日午前10時の証人喚問開始と同時にWBC決勝戦が始まる。テレビ視聴者がWBCに流れる事で疑惑もみ消しを図ろうと与党は画策したのだろうが、決してそんな姑息な幕引きを許してはならない。

(2)森友学園問題の核心は「政治家の口利きはあったのかどうか」
ポイント①国有地払下げでなぜ8億円も値引きされたのか?ゴミの撤去費用と言うが、地元の町内会長いわく「元々、公園にすると言うので土地を売却したのに、なぜあんな変な小学校建設の話にすり替わったのか?あの土地にゴミなんか埋まっていない。本当にゴミ撤去したなら4千台のダンプカーが連日行き交っていたはずだが、そんなダンプなぞ誰も観ていない」。安倍首相が、安保法制の強行採決で国会が揺れ動いてる最中の2015年9月3日から5日にかけて、財務省理財局長と会談したり、大阪に飛んで近畿財務局や国交省大阪航空局と会合し、補助金の交付決定や、安倍昭恵の小学校での講演や名誉校長就任を容認したのも、この話をサポートする為だったのではないか?この安倍昭恵の講演の際に、安倍晋三から100万円の寄付金が森友学園に手渡されたとも言われている。
ポイント②小学校認可に至るまでの不可解な動き。2014年12月から翌年1月にかけて、大阪府私学審議会の答申が、当初の異論噴出、認可保留からわずが1か月間で条件付き認可承認に変わったのはなぜか?実質、安倍与党である維新の橋下大阪市長、松井府知事からの圧力があったからではないか。それを両者とも今になって「国に言われて仕方なくやった」の「審査が甘かった」のと言い訳し始めている。しかし、借金まみれの森友学園でも小学校認可が受けられるように、借地の小学校でも認可申請できるようにしたのは当時の松井知事だ。認可されたのは森友学園ただ1校のみ。これは立派な便宜供与、口利きではないか。その後で認可権限を府教育長に委譲し責任逃れを図ろうとしている。

(3)森友学園問題で浮かび上がってきたもの
森友学園経営の塚本幼稚園で行われてきた教育の実態①中国・韓国人差別。副園長からの「コーラを飲ますのは韓国人のする事。それでも日本人の親か」との殴り書きの手紙に、「私は在日韓国人の親で小さい頃虐めにも遭った。こんな差別発言をするとは、とても教育者とは思えない」と反論したら、「私は差別なぞしていない。しかし心の中では韓国人や中国人は嫌いだ」と。これこそが差別ではないか。
実態②園児への虐待・人権侵害。他の園児の保護者にも、「弁当が犬臭い」と言って持参の弁当やバッグを勝手に捨てたり、トイレを無理やり我慢させてウンチを漏らしたら、そのウンチを裸のまま通園バッグに食器と一緒に詰めて持ち帰らせたり(詳細後述)。これはもはや教育ではない。ただの虐待でしかない。
実態③差別と表裏一体の偏狭な愛国心教育。幼稚園児に教育勅語を丸暗記させたり、運動会の選手宣誓で「安倍首相、頑張れ!」「安保法制、国会通過良かったです」と言わせたり。今の教育基本法にも違反する偏向教育が公然と行われていた。
教育勅語の目的は、あくまでも「一旦緩急あれば義勇公に奉じ天壌無窮の皇運を扶翼すべし=戦争になれば天皇(国家)の為に死ね」という命令を黙って受け入れる人間の育成にある。その他の「夫婦和合」などの徳目は、それを補足するものでしかない。だから、戦後は国会で失効・排除決議がなされたのだ。それを「別に間違っていない。道義国家のバックボーン」(稲田防衛相)と堂々と言ったり、「昔の事で私は知らん」(安倍首相)と頬かむりしながら、仲間内では一緒になって「教育勅語の復活を目指す」と、姑息に発言を使い分けている。(下記がその教育勅語。塚本幼稚園HPより)

塚本幼稚園や森友学園だけが異様なのではない。今や安倍政権閣僚のほぼ全員、自民党・維新の大半が右翼団体「日本会議」の会員・関連団体構成員だ。「日本会議」は与党だけでなく民進党等の野党議員の中にも根を張っている。その「日本会議」が、安倍政権や石原慎太郎・橋下徹・松井一郎・小池百合子などの保守系首長と連携し、「太平洋戦争は正しい戦争だった」とする「新しい歴史・公民教科書をつくる会」系出版社の教科書を、教職員や教育委員の意見も聞かずに、強引に採択を図って来た。

(4)疑惑に絡んだ人物を並べてみると…
・そんな教育勅語を稲田朋美・防衛大臣は「道義国家を目指すという核の部分は取り戻すべき」と礼賛。稲田以外にも森友疑惑に絡んだ人物の共通項には、ことごとく「日本会議」の存在が
日本会議とは…安倍政権を牛耳る日本最大の右翼組織。1997年に「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」が合同して誕生。公称会員3万8千人。総支部数226。その政治目的を実現していく組織として「日本会議国会議員懇談会」を傘下に抱える。
・政権中枢を支える日本会議国会議員懇談会の役員。特別顧問(安倍晋三・麻生太郎)、会長(平沼赳夫)、副会長(菅義偉・高市早苗・橋本聖子・下村博文・小池百合子、民進党にも松原仁・松野頼久)、幹事長(衛藤晟一)、主要メンバー(山谷えり子・萩生田光一・稲田朋美・磯崎陽輔・塩崎恭久、作曲家の黛敏郎ら)。そのほとんどが神道政治連盟にも重複加盟。
・日本会議の関連団体。国会議員懇談会400人、地方議員連盟1600人、経済人同志会(井深大・ソニー名誉会長、桜田武・日経連名誉会長、武見太郎・日本医師会会長など)
日本会議の源流、宗教法人「生長の家」創始者・谷口雅春の言葉「現憲法はGHQが日本弱体化の為に日本に押し付けたもので無効。即時廃棄して大日本帝国憲法を復元しなければならない」「戦争に敗れたのは偽りの日本、真の神州日本は不滅」。現在の「生長の家」は政治から足を洗い右傾化にも批判的だが、それに飽き足らない昔の「生長の家」原理主義者が日本会議を牽引。
・日本会議のやってきたこと…元号法制化(1979年)、「ピース大阪」戦争展示に圧力(1997年)、国旗国歌法制定(1999年)、大江・岩波スラップ訴訟(2005年)、教育基本法改悪で「伝統・文化の尊重➔愛国心養成」義務付け(2006年)、「外国人参政権」「夫婦別姓」潰し(2010年)、高校教科書から「従軍慰安婦」「強制連行」の記述削除(2015年)

(5)日本教育再生機構(が森友学園問題で果たした役割)
日本教育再生機構とは…日本会議の別動隊。「新しい歴史・公民教科書をつくる会」系の育鵬社(いくほうしゃ)の歴史・公民教科書を使うよう各地の地方議会や教育委員会に働きかけ。現在、大阪市内135校、東大阪26校などで育鵬社の教科書を使用中。
・育鵬社の教科書の特徴…日本の過去の侵略・植民地支配には触れず、戦争を美化。大日本帝国憲法を高く評価し、現憲法は米占領軍の押しつけと誹謗。安倍首相の写真を15枚も掲載。歴史の最初に「神話」が登場(他の教科書は全て縄文時代から)。「世界の中の大国、日本」という書き出しで、安倍語録の「日本を取り戻す」「世界の真ん中で輝く日本」を提灯持ち。
・教育シンポジウムで安倍・松井会談をセット(2016年2月26日、大阪)。自民党総裁選の結果によっては安倍が自民党を割って維新に合流する話もあった。橋下府政(当時)の日の丸・君が代強制「教育基本条例」を安倍が評価➔ここで自民・維新の両者が完全に繋がり、ともに森友学園の右翼軍国主義教育を裏から支える構図が出来上がった。

(6)安倍政権を支えるメディア
・お隣の韓国でも森友学園と同じような口利き疑惑が発覚し、こちらは国民の力で朴槿恵(パククネ)大統領の退陣を勝ち取る事ができた。しかるに日本では、いまだに5割もの支持率を背景に、安倍晋三が政権に居座り続けている。何が原因なのか?講演の話を基に私の感想も加えながらまとめてみた。
原因①政権との癒着…政権寄りのメディアが加入する「記者クラブ」が全ての情報を取り仕切り、御用報道を垂れ流す仕組みが出来上がってしまっている。森友学園の報道でも、最初は朝日がスクープ、毎日は出遅れ、読売・産経は完全無視。➔やがて読売・産経も無視できなくなり、全メディアが取り上げ始めた途端に、安倍首相が各社のキャップを呼んで東京・赤坂で飲み食い(2月27日)。
原因②メディア相互のチェックが働かない仕組み。日本ではテレビは新聞に従属している(クロスオーナーシップ制)。フジテレビ(関西テレビ)―産経新聞、TBS(毎日放送)―毎日新聞というように。この為、テレビも新聞もみな同じような報道になってしまい、メディア相互の監視・チェックが働かない仕組みになっている。こんなこと欧米では考えられない。
原因③戦後民主化の不徹底…戦後、平和・民主国家として再出発したはずの日本だったが、その後、米ソ対立や中国革命が起こり、米国は日本を反共の防波堤にしようと、占領政策を変更。その下で、戦犯政治家が追放を解除され相次いで政権に復帰(今の安倍首相の祖父・岸信介など)。せっかく平和・人権を謳った憲法を持ちながら、ブラック企業がここまではびこり、国民無視の政治が横行するのも、全てはここに原因がある。
原因④小選挙区制の弊害…90年代の選挙制度改革で、中選挙区制から小選挙区制優位の制度に変わり、同じ選挙区に同じ党から1人しか出馬できなくなり、1人しか当選できなくなった事で、公認権を握る与党の幹事長には誰も逆らえなくなった。また、1人しか当選できないので、大政党の金権・世襲候補ばかりが当選。嫌気が差した有権者は棄権に回り、投票率の低下で、ますますカネや知名度だけで当選できるようになってしまった。
その結果①日本の報道自由度ランキングは年々低下。今や韓国・台湾にも追い抜かれ世界第72位にまで落ち込み(2016年)。これでは途上国の独裁国家とさほど変わらない。
その結果②政権に批判的なキャスターは次々と降板させられた(NHKクロ現:国谷裕子、報ステ:古賀茂明・古舘伊知郎、TBSニュース23・岸井成格など)。
その結果③治安立法の相次ぐ成立(秘密保護法・戦争法・そして共謀罪)➔警察が「犯罪組織」と勝手に認定すれば、「目くばせ」しただけで「犯罪準備行為」と決めつけられ、普通の「市民団体」や「労働組合」まで「テロ組織」として弾圧される、戦前以上の監視国家に。
・今こそ、95歳の元海軍兵・龍本邦慶さんの次の言葉を思い起こすべきだろう―「沈黙は国を滅ぼす」(以上が講演のまとめ)

 そして休憩の後、第二部で、塚本幼稚園を退園した4名のお母さん方の体験談をお聞きしました。体験談の間はプライバシー保護の為に写真撮影は禁止とされました。園内での虐待の実態も既に報道され始めていますが、実際の体験談はそれ以上に酷い内容でした。

・Aさん
 2015年4月に子どもを年少組に入れ翌年4月まで在籍。入園動機は、将棋・剣道・英語などの斬新なカリキュラム、給食実施、猫型の送迎バス運行に魅力を感じたから。しかし、教えてくれたのはクラスと担任の名前だけで、園長の名前も教えてくれなかった。送迎バスも定刻5分前に勝手に発車し、子どもを置いて行かれたので抗議したら、それがさも当然のように言われた。副園長からの手紙が週に2、3回来るが、いずれも幼稚園とは無関係の新聞記事の切り抜きだった。子どもにトイレを無理やり我慢させ、漏らしたウンチを裸のまま、食器と一緒に鞄に詰めて持って帰らされた。PTAの会計がまるで出鱈目。本来、園が負担すべき内科健診の費用までPTAが負担。年長組でもないのに1冊19800円もする卒業アルバムを子どもの人数分買わされた。PTA会長のくせに「園長のお手伝いをしているだけで会計については何も分からない」

・Bさん
 2014年4月に子どもを年少々組に入れ2016年3月まで在籍。入園動機は、2歳児も預かってもらえ、都会では珍しい稲刈りを体験させられるから。でも、稲刈り体験は年長組だけで、他のカリキュラムも実際はやっていないものが多かった。先生が間違っても絶対に謝らない、たとえ先生が謝っても、その後に副園長が恫喝の手紙を送りつけて来る。子どもがどんどん無表情になっていくのを見て、自分の方から子どもを退園させた。

・Cさん
 2014年4月から2ヶ月間、子どもを年少組に入れる。幼稚園が自宅から近く、しつけが厳しいと聞かされたので入れた。英語のカリキュラムにも魅力を感じだ。ところが実際は、英語のカリキュラムは昨年度で終了していた。副園長も、入園前はあんなに励ましてくれたのに、入園後はうって変わってパワハラし放題。他の先生方も平気で噓をつく。

・Dさん
 2013年2月から1年間在籍。副園長から「犬臭い」と言われ、家から持参した弁当を勝手に捨てられた。「2歳児は邪魔だから行事のある日は休め」「朝から子どもが泣きっぱなし➔母親のしつけが悪い」「後片付けが遅いので帰りのバスに寄せてやらなかった」…そのたびに副園長から自筆で殴り書きの手紙をよこされる。子どもがほっぺたを赤紫色に腫れ上がらせて帰って来た事があった。ほっぺたには手形がついていた。留守電には罵倒のオンパレード。留守電を解除したら直接家に押しかけられた。園長から「月末で退園してもらう」と言われた当日に、子どもが荷物を持たされて退園させられて来た。運動会の選手宣誓では、「安倍首相、頑張れ!」だけでなく、「朝日新聞は謝れ!」も言わされた。

 このようなムチャクチャな幼稚園運営が行われていました。その中で、退園者のお母さん方有志で「T(塚本)幼稚園退園者の会」を立ち上げ、ブログで幼稚園の実態を暴露し、昨年12月からは大阪府私学課にも改善の申し入れを続けて来たそうです。ところが、大阪府の方は「法律の範囲内で対応」の一点張りで、実際は「無しのつぶて」。園児虐待の実態を告発しても、学園側への通り一遍の聞き取り調査だけで済ませ、虐待の事実を認めてくれませんでした。このように、今まで散々、森友学園を持ち上げ、かばい立てておいて、旗色が悪くなった途端に、急に掌を返したように「とんでもない経営者だ」の「小学校は不認可にする」だの言われても、誰が大阪府や松井知事の言う事を信用できるでしょうか?
 今、森友学園の籠池元理事長は、証人喚問で国から「口封じ」の露骨な圧力をかけられています。そういう意味では、国との関係で言えば、籠池元理事長は、確かに安倍独裁政権の犠牲者ではあります。元理事長の「言論の自由」は何としても守らなければなりません。しかし、森友学園が経営する塚本幼稚園の、このような酷い実態を聞くと、「何故このような『ブラック幼稚園』経営者の人権まで守ってやらなければならないのか?」という気持ちも、正直言って私の中にはあります。

 この後、元中学校教員の方から、戦前の「教育勅語」の扱いについて説明がありました。戦前は、四大節(元旦、紀元節=2月11日・今の建国記念の日、天長節=4月29日・昭和の日、明治節=11月3日・文化の日)のたびに、燕尾服を着た校長によって「教育勅語」が奉読され、その間は生徒は45度の姿勢で最敬礼を強要され、上を覗き見る事すらできませんでした。学校が火事になっても、生徒の無事よりも「御真影(天皇・皇后の写真)」や「教育勅語」の無事の方が優先されました。まるで今の北朝鮮と同じです。人間の命よりも天皇の写真や勅語の方が大事にされたのです。こんな、人を人とも思わない国の一体どこが「道義国家」なのでしょうか?これの一体どこがまともな「道徳」なのでしょうか?
 最後に、今後の取り組みについて報告されました。現在、森友学園関連の「行政文書不開示取り消し」を求める訴訟や、国有地ダンピングに携わった近畿財務局の担当者を背任容疑で告発する手続きが進められています。また、地元の阪急宝塚線沿線での駅頭宣伝も予定されています(3月23日曽根駅前、30日蛍池駅前、いずれも18時から1時間の予定で)。そもそも、森友学園の教育が本当に素晴らしいものなら、もっと堂々と推奨すれば良いのに、表向きは無関係や中立を装いつつ、陰でそれを広げようと圧力を加える。そのような非人間的で陰湿なトンデモ洗脳教育を絶対によみがえらせてはならない。「沈黙は国を滅ぼす」という元海軍兵の言葉を胸に、決意新たに会場を後にしました。 
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