アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

参考資料:私が会社に提出したパワハラ事件の上申書

2008年05月29日 19時54分32秒 | 秋葉原・森事件関連
※関連エントリー:5月29日付「似非弱者の差別暴力を許さない

      上  申  書
            2008年5月24日
            ××業務請負会社××センター出張所  
            契約社員 ×× ××(プレカリアートの実名)

■本日蒙った職場内パワー・ハラスメント被害についての報告

(1) 発生日時:2008年5月24日(土)
(2) 発生場所:××(某大手スーパー)××センター内の冷室及び休憩室
(3) 事実経過概要
●12:40頃 
 私が冷室内で、△△店×便××(業者名)積載カゴ車のチェック作業をしていたら、森和弘(仮名、派遣会社A社員)からいきなり、「お前、遅いしムカつくんじゃ」という意味の暴言を吐かれて、つっかかって来られ、それに抗うと今度は胸ぐらをつかまれる。その時は野崎さん(仮名、業務請負会社正社員で私の直属上司に当る)に止めに入ってもらい、とりあえずその場は収まる。
●14:30頃
 3便荷出し終了直後に、森に呼び止められ、2人で休憩室に行く。休憩室に入るや否や、いきなり森にまた胸ぐらをつかまれ、押し倒され、首を締め上げられ、「お前、謝らんか!謝らないと殺すぞ!」と暴言を吐かれ、顔面に唾を2回吐きかけられる。「何故謝らないといかんのか」と押し問答を繰り返すも、森はまったく聞く耳を持たず、「お前なんか殺しても平気なんやぞ、もう今日でここは辞めたるさかいに、俺に謝れ!」と言いながら、室内備付のパイプ椅子を顔面に振り下ろそうとする。途中で休憩室内の異常事態を察した三木さん(仮名、派遣会社B社員)が入って止めに入ってもらってからも、押し問答は続く。私は全く納得がいかないまま、こんな事でバイト先で殺されては適わないので、とりあえず謝り、やっと拘束を解いてもらう。
●15:00頃
 野崎さんに以上の経過について説明する。野崎さんからは、「多分森君が××さん(プレカリアート)に言いたかった事は、××積載カゴ車のチェックよりも×便一番手荷出し分カゴ車の引込を優先して欲しかったという事ではないか」という事を、初めて聞く。しかし、仮にそういう言い分があるとしても、どちらが正しい作業のやり方かという事は全く別問題である。また今回はそもそも、それ以前の問題として、そういう考え方の違いを、事前の説明や議論もないまま、暴力で一方的に押し付けられたという事が、事の本質である。その旨を野崎さんに言う。
●当方の物理的被害状況
 殴られはしなかったので打撲傷はなし。但し押し倒され締め上げられた事による擦過傷が左上腕部と首すじ前面に残る。

■ 今回蒙った職場内パワー・ハラスメントの本質(当方の言い分)

(1) あくまで個人的見解にしか過ぎないものを、いきなり暴力的に押付けられた。

 私がそれまで聞いていたマニュアルは、「×便については、基本的には××店は13時までに、その他の店舗については一番手から順に、出荷商品の仕分け・検品・チェック・引込・管理表記入・荷出しを13時半までに終える」という事のみである。
 その他の具体的な作業手順や優先順位は、その場に応じて臨機応変に決めるべきものであり、また作業者個人によってもそれぞれやり方は異なるし、私はそれが普通だと思っていた。その中で、×便××積載カゴ車等のチェックについては、(中略)遅くとも午後12時半過ぎには××のチェックにかかっていないと、到底荷出しには間に合わないし、後になって誤配仕分けが見つかっても対応できなくなるから、そこから逆算して作業にかかっていただけである。
 また、決まっていたのは一番手から順にチェックを進めるという事だけで、その一番手出荷先のどちら側の接車バース分から先行させるかという事も、その時の作業者の判断に任されていた筈だ。ちなみに私は、今までも前室分から荷出しされる事が多かったので、当日は接車バース△△番側(△△店など)からではなく××番(××店)側からチェックを始めたに過ぎなかっただけの事だ。そこで仮に森の言い分にも幾許かの正当性があったにしても、それならそれで何も△△店だけに固執せず、他のチェック済の一番手出荷分の店舗を引込めば、何の問題も無かった筈だ。
 要するに、どれが絶対正解のやり方というのはそもそも無くて、どういうやり方であろうとも13時乃至は13時半に所定の作業を終えれば、それで良いだけの話なのだ。それに対して「俺はこのやり方が正しいと思う」とそれぞれ思うのは、私や森も含め全く個人の自由だが、それを事前の擦り合わせもなく、いきなり「俺の流儀に逆らうな」と暴力的に強要する権利など、誰にもない筈だ。

(2) 森の根底にあるのは差別者・ファシストの論理でしかない。

 上記の「みんな違って、みんな好い」という程度の内容が事の本質であるにも関わらず、その互いの見解の相違を認めず、また仮にその違いが問題であるとしても、そこで自分の方から、暴力でなく互いに民主的に提案を出すなりすれば、それで済む話だ。しかし彼はそうせず、いきなり暴力的に自分の見解を他の作業者に押し付けた。これではまるでファシストの論理である。つまり、フセインが今も大量破壊兵器を隠していると勝手に思い込んで一方的にイラク戦争をおっ始めた米国ブッシュや、北朝鮮で欲しいままに独裁制を敷いている金正日と、全く同じ論理であるという事だ。休憩室での押し問答の際にも、私は首を絞められながらそれを森にそれとなく指摘してやったのだが、森はその意味すら理解できずに、「そうじゃ、俺は金正日じゃ、だから何の気兼ねも無く気に入らないお前を殺すんじゃ」「金正日とか何とか、こいつバカじゃないの」と喚いていただけだった。
 また、森はこうも言っていた。「誰に口を聞いているんじゃ」と。要するに「俺はお前よりずっと仕事が出来るのに、何を対等な口の聞き方しているんじゃ」と言いたいのだ。それはそうだろう。派遣社員でスポットでしかこの××物流センターに勤務していないとは言え、何時から勤めだしたのかは知らないが、のべ勤続年数や経験・技能では私より森の方が秀でているのは、言われるまでも無く当たり前の事だ。しかし、先輩だからといって、仕事でもプライベート(私はそんな気は最早微塵も無いし、それは森とて同じだろうが)でも、何でも無条件につき従わなければならない謂れなどない筈だ。同じ身分のバイトであれば、業務習熟度に関わり無くみんな対等平等である。また業務を離れれば、たとえ社員や上司・取引先であろうと、人格的にはみんな平等である。誰も森の奴隷ではない。こんな事、いちいち言われるまでもない事だと思うが。
 そして、仮に百歩譲って、森の業務上での言い分が全て正しかったとしても、それならそれで後進のメンバーに丁寧に分かりやすく業務を指導するのが、先進者・経験者の役目ではないか。それが何だ。「俺はお前よりずっと仕事が出来るのに、何を対等な口の聞き方しているんじゃ」とは。これではまるで幼稚園児のガキと同じではないか。森は私と同じ一介のワーキングプアにしか過ぎないが、その発想においてはブッシュ・小泉・安倍・金正日などの「勝ち組」差別者・搾取者・反動ファシストと、全く同類である。

■ 当方の職場に対する当面・最低限の要求

 ここで本来ならば、まず真っ先に森和弘当人の謝罪を要求するのが筋であるのは、私ももとより承知の上です。しかし、森は以上述べてきたような自己中心的な人物なので、今更私に謝罪などする筈もないし、私とてそんな偽りの謝罪など聞きたくはありません。今ここで私が御社(私が働いている業務請負会社)に最低限望む事は、下記の2点だけです。

(1) 森に直接雇用責任・指導監督責任・安全配慮義務を負っている派遣会社A社の担当者による私への謝罪。
(2) 金輪際、森を××物流センターに派遣しない(させない)事についての明確な確約。特にこの第2点が保障されない限り、私もこんな目にはもう二度と遭いたくありませんので、身の安全が確認されない限り、当面の就労は見合わせて頂きたく存じます。

                                    以 上

※当該上申書をウェブ上に公開するに際し、下記事項に限り、必要最小限度の編集を加えました。それ以外は全て上申書の原文をそのまま転載しました。
(1) 固有名詞(個人名・会社名等)は全て仮名・伏字等に置き換えました。
(2) 余りにも業務の専門的事項に偏した記述は、煩雑になるのを避ける為に、一部割愛しました。
(3) 原文中の誤字脱字については、その度、訂正を加えました。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 似非弱者の差別暴力を許さない | トップ | Free Nepal! Free Japan! »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あれから11年 (プレカリアート)
2019-09-27 22:01:04
んsさん、こんばんわ。
この事件があってから、もう11年以上になりますね。月日の経つのは早いですね。

この事件が起こったのは2008年。ちょうど秋葉原の無差別殺傷事件が起こる直前でした。民主党政権になる前の麻生・自民党政権の頃で、派遣切りやワーキングプアが話題になりつつあった...確か、そんな時代でしたね。

それまで付き合いもほとんど無かった間接雇用の派遣労働者に、仕事中にいきなり「仕事が遅い」の「ムカつく」だのと難癖を付けられ、休憩室に呼び出されて暴力を振るわれた。そういう事件でした。

当時の私は、何故そんな目に遭わなければならないのか、皆目見当がつかず、怒りだけが先走っていました。しかし、今から考えると、事件の背景には、次のような事情があったのかも知れません。

その森和弘(限りなく本名に近い仮名)という名前の派遣労働者は、幾つかの派遣先を掛け持ちして働いていた為に、私の職場には時々しか来ませんでした。だから、新たにチェックという作業が加わり、私がその担当になった事も知らなかったのだと思います。

ところが、久しぶりに私の職場に来たら、自分も含めて皆、荷出しの応援に入っているのに、私だけがチェックに回っている。しかも、新人だと思っていた私が、皆と対等な口のきき方をしている(当時、私はそこで既に数か月の経験を積んでおり、もはやズブの新人バイトではなかったので当然です)。それが森の癇に障ったのでしょう。

そして、当時は気が付きませんでしたが、今から考えると、同じ様に私の事を快く思っていなかったD本(仮名)という名前のバイトがいて、そのD本が森に、私の悪口を吹き込んでいた形跡がありました。D本は、そういう風に、他人の悪口を吹聴するバイトとして、皆から嫌われていました。

これらの事情背景は、いずれも後で分かった事です。そして、あくまでも私の推測に過ぎません。どこまで正しいかは私にも分かりません。でも、そうとでも考えなければ、到底説明の付かない事件でした。

そして私の方も、当時はまだ、今の様に、自分の思いや考えをブログで発信し、皆に伝える事もあまりやっていませんでした。当時はツイッターやラインといった便利なSNSもまだありませんでした。だから、私の事を「何か得体の知れない胡散臭い奴」と捉える人も、バイトの中にはいたかも知れません。

当時、私は何かと誤解されがちでしたから。休憩時間に、皆がバカ話に興じている時も、私は一人、ブログのコメント欄に返信したりしていましたから。(これ自体はブロガーとして当然の行為ですが、当時はブログも今ほど世間に認知されていませんでした。今はもうブログはどちらかと言うと時代遅れのSNSですが...そういう意味でも、今や隔世の感があります)

私が誤解されなくなったのは、当時の勤務先のスーパーの物流センターで、時給・労働条件の切り下げによって仕事がきつくなった上に、スーパーが必要備品のドーリー(台車)発注をケチり、カゴ車からドーリーへの商品の移し替えまでバイトがやらなければならなくなった頃からです。「腰痛を抱えているのに、何故そんな無駄で、危険で、しんどい作業をやらされなければならないのか?」と、一人で労働組合に入り、会社に団体交渉を申し入れるようになってからです。

私が何故、組合に入って、そこまでやるようになったのか?私は、自分の思いや考えを、新聞にして送迎バスのバス停で皆に配布し、賛同者を募るようになりました。その事で、皆も私の事を、「得体のしれない胡散臭い奴」としてではなく、「同じ労働者の仲間」として迎え入れてくれるようになりました。

そこからですね。私が変な誤解を受けるようにならなくなったのは。私の方も、労働条件の改善を会社に働きかける事で、それが業務改善という形で、次第に仕事の成果にも結びつくようになり、会社も私の事を、「危険人物」ではなく「功労者」と見なしてくれるようになりました。但し、これはあくまでも大局的に見た場合の変化です。そこに至るまでは、紆余曲折や揺れ戻しを何度も経験しています。

私の周囲では、このようにプラスの変化が起こるようになりましたが、日本はむしろそれに逆行するかのように、ますます社会が劣化して行っているような気がしてなりません。それが証拠に、秋葉原みたいな事件がその後もあちこちで起こるようになってしまったではありませんか。煽り運転なぞ、その最たるものでしょう。

政治情勢も、「麻生内閣はトンデモだ」とあれだけ騒いでいたマスコミが、麻生よりも更に酷い安倍内閣に対して、何も言えなくなっているではありませんか。このままでは、当時の私みたいな犠牲者が、今後もっと多く出てくるでしょうね。
返信する
Unknown (んs)
2019-09-27 22:14:33
2019年9月25日
このブログ記事を書かれてから10年以上経過しました。今のお気持ちをお聞きしたいです

※2019年9月25日20時43分57秒に投稿された「んs」さんの上記コメントを、私ことプレカリアートが誤って削除してしまいました。幸い、まだログが残っていたので、ここに私がそのままの形で再投稿させてもらいます。「んs」さん、申し訳ありませんでした。
返信する
Unknown (んs)
2019-09-28 20:09:42
返信ありがとうございます

僕も同じような境遇に陥って鬱病にされました。いじめやパワハラ等の録音や写真など証拠も集め訴えようと思った矢先この記事を拝見しました。
そして闘うことは止めて会社を去ることにしました。このような問題は日本人の村社会的な国民性が悪いのだと思いました。
村に馴染めず媚びることも出来ないなら他の村に移ればいい。村から逃げるのではなく村を見捨てる、自分の村は自分で見つける、もしくは創り上げる
どこまで行っても日本人の本質は変わらないと思いますが、幸い今の人手不足に加え若手の少ない資格職なので仕事に困ることもないです。
復讐に燃えていた力を前向きにさせてもらいました。有難うございました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

秋葉原・森事件関連」カテゴリの最新記事