アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

社畜の奴隷根性を一掃せよ!

2018年05月10日 22時38分04秒 | 職場人権レポートVol.3

  

 今回の「職場人権レポート」は「看板」にまつわるお話です。

 この「看板」というのは、私達バイトが出荷作業で使っている店番・店名表示板の事です。正式名称は何というのか知りませんが、私達はずっと「看板」と呼んでいます。店舗別に出荷する台車に1店舗につき1枚の割で装着されています。実際の看板には店番号だけでなく店名も書かれていますが、ここでは差し障りがあるので店名は伏せさせてもらいます。

 看板の板の裏にはビニール製のポケットが付いており、その中には同じ店名が書かれたバーコードシールが入っています。店舗ごとに商品を台車に積んでいき、10ケースまで積めば、ポケットからバーコードシールを取り出して台車の一番上に貼り、スキャナーでバーコードを読み取り、看板を外した後、台車を出荷場所に持って行きます。看板はまた次の台車に装着され、同じ作業が繰り返されます。

 ところが、ベトナム人留学生を雇うようになってから、看板の管理が目に見えて疎かになって行きました。看板はすぐ壊すわ、ラベルを看板に全然補充しないわ、看板を壊してもそのままにしているわ、壊してもテープできちんと補修せずに、バーコードラベルを貼っただけで誤魔化すわ、もう散々な有様です。

 

 それを会社も社員も、見て見ぬ振りでやり過ごして来ました。その中で、彼らは外国人で、慣れない日本で出荷作業だけで手一杯なんだから仕方ないと、最初思っていた私も、数年経っても一向に事態が改善されないのを見て、次第にイライラを募らせるようになって行きました。そして遂に、業を煮やして、下記のポスターを作業場の壁に貼り出す様になりました。今年2月頃の事です。

 「横着するな。ラベルなんかで重い看板が引っ付くわけないだろう。きちんとテープで補修しろ。看板も、もっと丁寧に扱え。看板を空にしたまま帰るな。ラベルが少なくなったら、きちんと補充して帰れ。ゴミ箱も満タンにしたまま帰るな。自分たちの作業で出したゴミぐらい、きちんと捨てて帰れ。多忙を怠慢の言い訳にするな」

 確かにきつい言い回しですが、何年経っても、こんな当たり前の事も出来ないのだから仕方ありません。しかし、それを2月22日の契約更改面談の時に、所長からやんわり指摘されました。「君の気持も分かるが、余りにも言い回しがきつく、スーパーに与える印象も良くない。我が社は、スーパーから物流センター業務を請け負っている。我々からしたらスーパーはお得意先だ。今後は、看板補修やラベル補充、ゴミ捨てもちゃんとやるように、ベトナム人を指導するから、スーパーの機嫌を損ねるような事だけは止めて欲しい」と。

 それを機に、ベトナム人留学生バイトも、少しずつではありますが、ラベル補充やゴミ捨ても行うようになって来ました。ところが、看板の破損だけはその後も全然減りませんでした。何故なら、看板の材質がプラスチック製なので、落としただけで直ぐに割れてしまうからです。そして、裏のポケットもビニール製で、両端がビニールで接合されているだけなので、直ぐに破れてしまうからです。

 

 そこで、社員に頼んで看板を改良してもらう事にしました。材質をプラスチック製から木製に代えて、落としても割れないようにしてもらいました。そして、裏のポケットも両端を木枠で固定し、背中も布をホッチキス止めして、その上からテープを貼る事で、すぐにポケットが破れないようにしました。幸い、夜勤バイトの中に工務店を営んでいた人がいて、その人が合間を見てボランティアで少しずつ看板を補修してくれる事になりました。(上2枚の写真参照)

 この改良版の看板を使うようになってからは、破損は一件も起こらなくなりました。ラベルのポケットも、両端が木枠で補強され厚みが出た事で、非常に破れにくくなりラベルの補充もやり易くなりました。その一方で、まだ改良されていない看板の方は、依然として破損やポケットの破れが続いています。そして、ベトナム人バイトが看板が破損してもテープできちんと補修せず、「ラベル引っ付け」で誤魔化そうとするのも、相変わらずです

 そこで、私は4月21日に、社員のノブ太(仮名)に、「いつまで経っても(ベトナム人の)夜勤者が看板の補修をしない。看板の破損が目立って来たので、来週にでも××(前述の元工務店経営者)さん制作の看板に全部差し替えます。」とメールして、破損分だけでなく全店の看板を改良版の木製の物に差し替えました。プラスチック製の看板のままでは、今は破損していなくても、そのうち直ぐに破損するのが目に見えていますから。

 ところが、5月3日に有休取って私が憲法集会に参加している時に、ノブ太から私にメールで、「新しい看板(修理済のプラスチック製看板=ノブ太からすれば"新しい看板"という事になる)どこに収納したのか?」問い合わせがあり、翌4日に出勤したら、ノブ太から「破損分以外は、元の材質の看板に戻すから」と言われました。(右上の写真参照)

 実は、ノブ太はノブ太で、今までのプラスチック製の看板のままで修理しようと、スーパーと話を進めていたのです。そして、私がノブ太に「改良版の看板に全部切り替える」とメールした後も、「破損分だけ切り替える」ものと勝手に解釈して、スーパーにその事を報告していなかったのです。

 しかも、私が改良を頼んだ社員も、ノブ太との間で連携が取れていなかったので、全然、話が上に伝わっていなかったのです。それをスーパーの下で予算統制を行っている系列会社にとがめられ、「何を勝手な事をやっているんだ!」という話になってしまったのです。

 ノブ太自身は、私のメールを、自分が勝手に「破損分だけ切り替える」ものと解釈してしまった事については、自分の落ち度だと認めています。だったら、落ち度は素直に認めた上で、最後まで改善姿勢を貫いてくれれば良いのにと思います。確かに、我が社の社員がスーパー系列会社に独断で話を進めてしまったのは確かですが、こちらは無償で看板を改良してあげたのに、感謝の一つも言わずに、メンツにばかりこだわって、こちらの非ばかりをあげつらうのは如何なものでしょうか。

 ところが、所長まで乗り出して来て、せっかく改良した看板を、また元に戻す事になってしまいました。厳密に言えば、完全に元に戻すのではなく、裏のラベル入れのポケットについては、従来のビニールで両端を接合したタイプではなく、プラスチック製の名刺入れの様な、頑丈で厚みのあるものに替えてくれるそうなので、その点については一歩前進ですが。

 しかし、肝心の看板本体は、また割れやすいプラスチック製に戻されるのですから、堪ったものではありません。全く無駄以外の何物でもありません。

 スーパーやその系列会社も、我が社に物流センター業務を委託した以上は、我が社に業務を全面的に任せてくれれば良いのに。確かに、予算を統制して我が社に備品を提供しているのは、スーパー系列会社の方ですが、今回は我が社だけで看板の改良まで行ったのであり、系列会社は全然腹を痛めてません。むしろ感謝されて然るべきではないでしょうか。まだ破損していないプラスチック製の看板も、ちゃんと予備として捨てずに残しているのですから。

 それなのに、何でそこまで系列会社の顔色を伺わなければならないのか?そこまで言うなら、最初から、もっと頑丈な看板を使うようにして欲しいです。我が社に仕事を振った以上は、もっと自由に、こちらの裁量で業務改善できるようにしてもらいたいです。

 そもそも、私達は誰の為に仕事をしているのか?我が社の為でもなければ、スーパーの為でもありません。スーパーの商品を買って頂いているお客様に、少しでも良い商品をより安く提供できるように、仕事をしているのです。だったら、その為に何ができるか考えるのが、プロの仕事ではないですか。それが何ですか。肝心のお客様そっちのけに、メンツを潰されたの何だのと、まるで子どもみたいな事言って、私達の仕事の足を引っ張って。みっともないったらありゃしない。

 お友達優遇、国政私物化、公文書やデータの改ざん、日報隠ぺい、セクハラ・・・こんな政治がまかり通り、安倍や麻生みたいな、無能なくせに傲慢(ごうまん)なだけの、世襲政治家がのさばるようになってしまったのも、国民が奴隷根性に侵されて、誰も何も言わなくなったからじゃないですか。今回の傲慢なスーパー系列会社の姿勢や、それに何も言えない我が社の社員も、それと全く同じです。しかし、私達はスーパーの奴隷でもなければ、我が社の奴隷でもありません。スーパーやその系列会社、うちの会社の保身やご都合主義にばかり振り回されたのでは堪りません。

 それで痛い所を突かれたら、個人情報の漏えいだの何だのと喚きたてて。言論の自由は憲法で保障されています。ここに書いている事は全て真実です。その上で、実名については伏せる等、個人情報についても一定配慮しています。それでもダメだと言うなら、ブラック企業の人権侵害も、公害問題も、一切告発できない事になってしまいます。そんなに書かれるのが嫌なら、書かれる様な事をしなければ良いのです。誰が何と言おうと「在った事を無かった事には出来」(前川喜平・前文科省事務次官)ません。

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