*病気の話なので、犬の糞のことなど、不快に感じられる内容かもしれませんので、ご理解ください。
我が家のチビヨーキーのクレン。
小さいけど、とっても元気。
朝はいつも、私が起きて1階に降りてくると、ケージの中から「おはよー」としっぽふって、出してもらうのを待っています。
でもある日の朝は、寝たままで起きてきませんでした。
おかしいな~と思って、ケージの中をのぞくと、ケージの中に5か所くらい、吐いた跡があります。
まだ乾いていないので、朝方吐いたのでしょう。
それに、普段決してケージの中ではしないウンチまで…。
(その時のウンチは下痢でもなくて、普通でした)
自分のベッドは汚すことなく、周りに吐くとは、きれい好きなクレンらしい…。
と感心してる場合じゃなくて、これは大変です。
ケージから出してもヨロヨロしていて、ちょっと歩いては吐き、水を飲んでは吐き…。
もう心配で心配で…。
朝一番で動物病院に駆け込みました。
クレンは黄色の液体を吐いていました。
胃液なら、透明な泡状。黄色いのは12指腸などもうちょっと先の方からの嘔吐らしいです。
すぐにレントゲンとって、異物を飲み込んでないことは確認し、(といっても、金属なら映るけど布やビニールの端切れは映らないんですけどね)
どうやら、12指腸のあたりにガスがたまって炎症起こしてるかもな~と言われました。
お医者さんも「クレンちゃん小っちゃいからな~」と少々戸惑いながら、吐き気止めと抗生物質と上部消化管運動助ける薬を注射して、お薬を処方してくださいました。
家に帰ると、注射が効いたのでしょうか、吐き気はおさまったようで、少々ぐったりはしていますが落ち着いていました。
その日は友達とランチする予定でしたが、こんなクレンを置いて出かけるわけにもいかず、友達に家に来てもらっていました。
もう大丈夫だわ~。
と思って、友達としゃべっていたんですけど、クレンを見ると、なんだかピクピクしてるんです。
クレン、けいれんしてる?
抱きかかえると、目線はしっかりはしているものの、手足がピクーンってけいれんしてるんですよ。
もう怖くて怖くて、すぐにお医者さんに電話。
「それが20秒以上続くようなら連れてきてください。」
って、今は数秒ずつだけど、20秒になるまで待てと…?
そんな恐ろしいこと私にはできない。
すぐに病院に連れて行きました。
先生もクレンのけいれんには驚いた様子で、いろいろ調べて考えた結果、万が一、脳に炎症起こすと後遺症が残ったり、命にもかかわるかもってことで、炎症を抑える注射をしてくれました。
「後遺症」「命にかかわる」 とか、あまりにも怖い単語が出てきて、私、パニックです。
しばらく病院で様子を見て、どうやらけいれんも収まったようなので、不安な気持ちを抱きつつも帰宅。
もともと小食なんですけど、全く食欲もなく、ずっと、前足を出して、その足の上に頭を乗っける姿勢でぐったり。
こちらのHPによると、膵炎の場合、前足を前に突き出して胸を床につけて、後ろ足はたてて「祈るポーズ」をするらしい。
きっとおなか痛いんだね…。
夜、心配なので、クレンのケージの前に布団を敷いて寝ました。
「お母さんばっかりずるい!オレもクレンと寝たい!!」
って、別にクレンと一緒に寝るわけじゃなくて、クレンの様子を見るためにここに寝るのよ?
あんた、一度寝たら絶対起きないじゃん?
クレンは「ねえ、ティガー、おなか痛んだけど…」って起こしてくれないんだよ?
あんたここで寝る意味ある?
と思いつつも、ティガーのクレンに対する愛は誰も邪魔することができず、私とティガーと、クレンのケージの前で寝ました。
私は1時間おきに起きてクレンの様子を見てました。ティガーは決して起きませんでした。
翌日は、朝からちょっと元気で
「おなかへったよ~」って素振りでしたので、病院からもらった「高消化フード」をティガーがスプーンでちょっとずつあげると、喜んで食べました。
これで大丈夫ね~と安心していたんですけど…。
ウンチしたんですよ。
それが、真っ黒のネトネト。
岩のりみたいなドローっとした下痢とは違った、見たこともないヘンなウンチ。
なんだろな~と思って、ネットで
「黒い糞」とかで検索すると出てくる出てくる。
「胃や12指腸あたりで出血してると黒い糞をする」
「緊急かつ重篤です。今すぐ医者に!」
「うちの子は黒い糞をして、三日後に亡くなりました…」
なっ、なんですって?
またパニックになって、すぐに病院電話。
「それは、12指腸あたりで出血があったんですね~。 で、今はどうですか?」
「ご飯も食べたし、元気です。歩き回っています。」
「なら、次のウンチまで待ってみてください。」
確かに、昨日までと比べてすごく元気だし、食欲もある。今病院に連れて行ってもなにかできるわけでもないだろうと思い、次のウンチまで待つことにしました。
家族全員、心配で心配で、夫も何度もメールしてきて、
「そういえば、ちょっと前に、オレが歩いていたらクレンが足元飛び込んできて、思いっきりけっちゃったんだよね…。そのせいかな…。」
いや、そのせいじゃないから。
翌日、待望のウンチ。
前半は黒いけど、後半は普通な、しっかりしたウンチでした。
念のため、検便してもらって、異常もなく、クレンもすっかり元気になって、一安心です。
今日は、いつものように日向ぼっこをして、穏やかに暮らしております。
真夏でもここが定位置。
本当に、本当に心配しました。
お医者さん良心的で、結果的にはそれほどお金かからなかったけど、その瞬間は、お金の問題じゃない、クレンが元気になるならなんでもしてあげる!!
って思っていました。
とにかく、「黄色の嘔吐」「黒いウンチ」には注意してくださいね。
早く病院に行って、なんてことなければ、それでいいんですから。
☆ティガーのクレンへの愛の証拠
クレンが吐いた最初の朝、ティガーは涙目で学校に行きました。
「お母さん、クレンちゃん、よろしくねっ」と
真剣にお願いされました。
そして、学校に着くと、携帯に公衆電話から電話が…。
ティガーからです。
学校は携帯禁止なので、学校の公衆電話からかけてきたのです。
まず、朝7:40頃。
「おかあさん、クレンちゃんどお?」
「病院9時からだから、もうちょっと」 ガチャ
1分後
「9時に病院連れて行くの?それまでクレンちゃん大丈夫なの?」
「今は大丈夫そ」 ガチャ 「…う」
1分後
「病院行ったらどうだったか教えてね。心配で心配で」 ガチャ
で、1・2時間目が終わった中休みの時なんでしょう。
また公衆電話から電話。
「クレンちゃんどお?」
「なんかね、12指腸あたりに炎症があるみたいで注射して」 ガチャ
そう、公衆電話から10円玉入れて電話してるので、2秒しか話せないんです。
はたと気づきました。
もしかして、こいつは公衆電話の使い方を知らないんじゃないか…?
10円玉を何枚かまとめて入れることができるってことを知らないんだ。
まとめて入れられること知らなかったら、もちろん、使われなかった10円玉は戻ってくるってこと知らないんだ。
でも100円玉だとおつりはこないよ。
それに、携帯じゃなくて、家の電話にかければ、もっと長く話せるってことも知らないのね。
公衆電話使うことってないですから、知らなくて当然といえば当然ですね。
電話かけるのにお金がかかるってこともピンときてなかったでしょうね。
ティガーのクレンへの愛を改めて思い知り、公衆電話の使い方を知らなかった事実を改めて思い知ったのでした。