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家族旅行よりママ友旅行が増えてきました。

終戦の日

2009年08月16日 | 徒然なる日々

夏休みになると、戦争についてのドラマとかドキュメンタリーとかテレビでやりますよね。

そういうの見るたびに、戦争の恐ろしさと浅はかさを思い知らされます。

子供にも戦争の怖さを伝えなくてはいけません。

001 去年のことです。

3年生のティガーが

「音読の宿題があるんだー。聞いててねー。」

私は家事の片手間にティガーの音読を聞くことにしました。

 

 

 


 

 

 

 

002 その日の宿題は

あまんきみこ作 

「ちいちゃんのかげおくり」

ティガーはいかにも面倒くさそうに読み始めました。

 

 

 

 


 

 

 

003 戦争のお話でした。

ちいちゃんのお父さんは戦争へ行き、お母さんとお兄ちゃんと暮らしています。

ある日の激しい空襲で逃げ惑う中、ちいちゃんは転んでお母さんとお兄ちゃんとはぐれてしまいます。

『たくさんの人に追いぬかれたり、ぶつかったり―、 ちいちゃんはお母さんとはぐれました。

「お母ちゃん、お母ちゃん。」  ちいちゃんはさけびました。』

この辺りまで読んで突然ティガーの声が聞こえなくなりました。

 

 

004 漢字が読めないのかと思ってティガーを見てみたら…

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

005 ティガーが泣いていました。

あまりにもちいちゃんがかわいそうで、あまりにも怖くて、涙があふれ出していたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

006 「ボク、もう読めないっ」

と言って泣き崩れてしまいました。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

007 私はびっくりしてティガーの元に駆け寄り、泣き続けるティガーにかわって、私が続きを読んであげることにしました。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

008 ちいちゃんは焼け落ちた家でお母さんとお兄ちゃんが来るのを1人で待ちます。

そうして、とうとう迎えに来てくれました。

天国からお父さんとお母さんとお兄ちゃんが…。

『一面の空の色。ちいちゃんは、空色の花畑の中に立っていました。見回しても、見まわしても、花畑。

「きっと、ここ、空の上よ。」 と、ちいちゃんは思いました。

「ああ、あたし、おなかがすいて軽くなったから、ういたのね。」

そのとき、向こうから、お父さんとお母さんとお兄ちゃんが、わらいながら歩いてくるのが見えました。

「なあんだ。みんな、こんな所にいたから、来なかったのね。」

ちいちゃんは、きらきらわらいだしました。わらいながら、花畑の中を走りだしました。

夏のはじめのある朝、こうして、小さな女の子の命が、空に消えました。』

もう、私まで一緒に号泣です。

3年生の教科書に載っているお話ですから、簡単で分かりやすい文章です。

だからこそ、子どもの心に響いたのでしょう。

「戦争はこわい」

どう怖いかなんて、今の子供に分かるわけがないんです。

お母さんとはぐれてしまう。 一人でお母さんを待つ。 一人で死んでしまう。

難しいことを言わなくても、それだけで戦争の恐さを肌で感じることができるのでしょう。

もちろん私だって、「戦争は恐ろしくて悲しいだけ」って漠然と感じているだけです。

でも、もっと簡単に「お母さんが子供を守ってあげられないのが戦争なのかもしれない。」

って思ったら、もっと胸に迫りますよね。

親子で戦争の恐怖を共感できた出来事でした。

009 そして、先日テレビで「蛍の墓」やってましたね。

「ちいちゃんのかげおくりで号泣」から一年たち、これは絶対にティガーに見せなくては。

また号泣確実間違いなし。

さあ、戦争の中でけなげに生きる兄妹の姿を通して、戦争の恐さを感じてちょうだい!

←ティガー、こうやって泣きたかったんだけど…

 

 


 

 

010

ごめん…

私が先に泣き過ぎました。

嗚咽して泣く私の姿に、ティガーすっかり冷静になってしまいました…。

映画館でもいるよね。

1人号泣して周りを白けさせてしまう人。

 

 

 


 

 

 

011 何度も何度も見てるのに、毎回号泣してしまう私…。

そうよ、私、ドロップの缶を見るだけで泣けてくるのよ。