お世話になったガイドのアハメドさんと別れて、アシスタントガイドさんと一緒にカイロの空港の空港に到着しました。
ローマまでのフライトは17：15発です。
かなり余裕を持って、15：00前に着いたと思います。
あんまりアリタリア航空を使う人っていないのか、ガイドさんたら、アリタリアのカウンターがわからなくてうろうろしています。
いろいろ聞いてようやくアリタリアのカウンターに到着しました。
すると、ガイドさん、迷った汚名を挽回しようと思ったのか、それがスタンダードのサービスなのか
「お疲れでしょうからここで待っていてください。チェックインしてきます。」
と、私たちを椅子に座るよう言って、カウンターに行きました。
私も夫も用心深いので、普段なら絶対にガイドさんだけにチェックインをやってもらうなんてことしないんですけどね。
なんだかその時はつい椅子にどっかりと座って、ガイドさんが手続きしてくれるのを目で追いながら待ってしまいました。
あとからあんなことになるなんて思いもせず…。
ガイドさん、チケットを持ってきて
「〇番ゲートです。」 とだけ言って
「ではさようなら」
とさっさと去って行きました。
チケットをさらっと確認。
「〇番ゲート。 １６：００搭乗、１７：１５発ね。」
ふぅ、さあ、あとはローマに行く飛行機に乗るだけね。
今まだ15：00をちょっと回ったところよ。
搭乗までまだ１時間近くあるわ。
どうする～？
どっかでお茶でもして、エジプトの思い出を語りましょうよ。
途中で自分たちの搭乗ゲートの場所を確認してからマックに行くことにしました。
すると、私たちのゲートには、「アリタリア ・ ローマ行き １６：００発」 っていう表示があり、
大勢の人が並んでいます。
ふーん、ローマ行きって一日に何本も飛んでるんだ～。
と軽ーくスルーして、どっかにスタバとかマックがあるらしいということなので、探してうろうろ。
ようやくマックを探してほっと一息。
いや～、エジプト良かったね～。
なにが一番印象的だった？
私はもちろん 「ピラミッド」
ティガーは 「ラクダ」
夫は 「アブシンベル神殿」
マリリンは
「そんなの決められない、全部～～～！！ でもアレキサンドリアに行けなかったのが残念…。」
えっ？ 6日間もエジプトにいて、こんなにいろいろな遺跡見て、最後お腹痛くなったのにまだ足りなかった？
さすがはマリリンだわ。
将来、吉村先生に弟子入りして、遺跡発掘しているかもしれないわ。
まあそれも夢があっていいけど、それで飯食っていくのは難しいだろううし…。
もし弟子入りするって言ったら、親としては止めるべきかしら？
でもやっぱりやりたいことをやるのが幸せかしら？
なーんて思いながら、最初は別々だったけど今はこうして家族４人そろってエジプトの感動を分かち合える幸せをかみしめていました。
で？
ところで、何時から搭乗開始だっけ？
１６：００だっけ？
さっき〇番ゲートには、一本前の１６：００発のローマ行きの人たちが並んでいたよね？
ん？？？？？
いやな予感…。
その時に初めてじっくりとチケットを見ると…
「〇番ゲート。 １６：００発。 １５：１５搭乗開始」
えぇぇぇぇ～～～～っ？？？？
寝耳にミミズとはまさにこのこと。
そう、私たちの飛行機は17：15発のはずだったのに、なぜか1時間以上も早い16：00発に変更になっていたのです。
それに全く気付いていない私たちは16：00から飛行機に搭乗するんだと勘違いしていたんです。
おまけにちらっと見えた １５：１５という数字は１７：１５だと完全に思い込んでいました…。
なんで、ガイドさんもチェックインカウンターの人も時間が変更になっていること教えてくれなかったの？
いや、人のせいにしてる場合じゃない。
そもそもなんでガイドさんにすべて任せて、自分たちでチェックインしなかったの？
なんでその場ですぐにしっかりとチケットを確認しなかったの？
自分たちの便の一時間前に同じゲートから同じローマ行きがあるってこと疑問に思わなかったの？
第一、一体いつの間にフライト時間が変更になったのよぉぉぉ～～？
「リコンファーム」ってしなきゃいけなったわけ？
んもう、いろんなことがグルングルン頭の中を駆け巡っていきます。
「今何時っ？」
「3時40分！！！！！」
急げ～～～～～～っ！！！！！
さっきまでのまったりとした雰囲気は吹っ飛んでしまい、4人で空港の中を激走！
ティガーは
「ボクたち、もう日本に帰れないの？？？」
涙目になりながら走っています。
4人でゼーゼー肩で息しながら、搭乗ゲートに着いたのが１５：４５。
もうゲート前は閑散としています。
当然全員乗りこんだのでしょう。
4人で団子状態で転がり込むようにゲートイン！！
「あなた方が最後のパッセンジャーです。」
なんとかぎりぎりセーフ！
もしコーヒーショップでのまったり時間が長引き、気付くのが5分遅れたら
「アウト～！」
でした。
こうして、私たちが最後に乗りこむと、どっとかいた冷や汗が渇く暇もなく、飛行機はカイロを飛び立ちローマに向かったのでした。
さようなら～、エジプトよ～！！