朝、いつものように厚着をして、サファリカーに乗り込む。
今朝はいつもにも増して気合が入っている。
だって、今日は楽しみにしていたロングサファリに出かけるんだもん♪
今日も一番の目的は豹、またはチーターを見つけること。
さあ、どんな1日になるんだろう?
左の黒いほうがオス、右のグレーっぽいのがメス。
ダチョウとアカシアの木と言えば、『かたあしだちょうのエルフ』 (おのきがく作 ポプラ社) という絵本。
エルフは若くて強いダチョウでした。
草原の動物の子供達の人気者で、みんなを守ってくれていました。
ある日ライオンに襲われ、みんなを助けるために闘って、片足をなくしてしまいます。
しばらくは他の動物たちもエサをくれたりして助けてくれるけど、
自然の中でハンディを背負って生きていくのは難しく、
だんだん弱っていきます。
そんなとき、黒豹が子供達を襲ってきます。エルフは自分のことを省みず、懸命に闘い、こどもたちを守り抜きます。
そして、エルフは一本の大きな木になったのです…
ヌーの群れ。木の向こうに点々と続くのもヌーの列。
さすがにかなり遠くまで来たので、周りには他の車もなく、360度の地平線を独り占め!
いや、4人とフィリップさんも含めたら5人占めです。
子供達は、車に箱乗りで、朝のまだちょっと冷たい風に吹かれながらどこまでも続く草原を眺めます。
そろそろおなか減ってきたね。
フィリップさんが朝食ポイントを探しますが、なかなかこれと言った場所が見つかりません。
風が強かったので、風を遮る木があるところで、もちろん動物が周りにいなくて安全な場所。
ウロウロと走り回っていたら、なんとこんな大草原の真ん中で、ミカプンさんファミリーと会っちゃいました。
ミカプンさんファミリーもこれから朝食を頂くところだったので、ご一緒することにしました。子供達は大喜びです。
オレンジジュース、コーヒー、紅茶、ホットチョコレートまで用意してくれました。
おなかもペコペコだし、まさかマサイマラの草原の中でピクニックで朝ごはんを食べるなんてすごい贅沢!
普段小食の子供達もモリモリ食べます。
そうそう、このゆで卵、黄身が白いの。白身の中にまた白身。そういえば、キャンプで食べたオムレツも白かったっけ。
石を投げたり、追いかけっこしたり。
アフリカでも家の近所の公園でも子供の遊ぶ情熱は変わらないのです。
朝ごはんを食べ終わる頃(9時半くらい)には、急に気温が上がってきます。
朝テントから出るとき、あんなに寒かったのがウソのようです。
当然、着てきたものをドンドン脱いでいき、そのうちに車の中に服の山ができあがります。
脱いだ服を入れるようのバッグは、ダイビングで使うメッシュバッグ持って行けば良かったと思うほどでした。
ただし、暑くても長袖は着ていないと、腕がとんでもないことになりますので、気をつけましょう。
あと、車に箱乗りしてると、ずっと手でバーをつかんでいるので、手がめちゃくちゃ焼けます。
よく真夏でもひじまでの手袋してる人いるでしょ? アレ、いいかも~!
朝寒いときは防寒の手袋として、そして昼間は日焼け対策の手袋として。
まあ、ケニアであの手袋もヘンだと思うけどね。