最近生きることが少しだけだけどラクになってきた。

一見単純だったり自由だったりするものほどほんとうは複雑だ。
たとえば右手を上げることは単純な作業だけれど、どうして右手が上げられるんだっていうのを
人に説明しようとすると大変難しくなる。
自由もそう、さあ好きな人生を生きなさいって言われると、命令されている時点でそれはすでに
自由じゃないのではという疑いからはじまり、無数になる道に戸惑うだけだ。

ずっと理由を探したがる人だった。
だけど最近は全然考えなくなった。
なんでって言葉が自分の辞書からは無くなってしまった。
好奇心が無くなったっていうのとはちょっと違う。
たぶんこれが老いると言うことなんだ。

新しいものは古くなる。
便利なものは怠惰を呼ぶ。
単純なものは複雑だ。
自由は怖いもの。
そして生きていくにおいて理由っていうものはほとんどの場合必要がない。

そう思って生きてると案外ラクになりますよ。
無理をしなくても日々に流されるという生き方は悪くないですよ。