東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

夏の楽しみ

2021-06-01 15:26:38 | ノルウェーの動物 dyr
ついこの間まであちこちに雪が残っていたのがウソのように
一気に夏がきました

家の周りには
hvitveis(春いちばんに咲く花)以外の小さな野の花も



ベリーの茂みにも花が!



今年も豊作だといいなー

この夏は
いつもと少し違う生き物とちょくちょく遭遇します

庭のラズベリーの枝の根元でカエルを見つけたり


(冬眠から覚めたばかりなのか動きがすごく緩慢)

家からほんの15分ほど歩いただけの場所で
ライチョウのつがいが目の前の茂みから飛び立っていったり
(もう少し標高の高い場所では何度か見たことがある)


(茂みのあちこちにあるライチョウの冬毛)

いままで家の近くでは冬に足跡を見るだけだったヘラジカ
キッチンの窓から見える場所に姿を現したり


(背景と色が似ていてわかりにくいですが中央にヘラジカ)

そして
納屋に取り付けられた古い年代物の巣箱に
見慣れない小鳥が巣を作っている様子!

いままでガレージの屋根にセキレイが巣を作ることは
毎年のようにあっても
この巣箱が使われているのを見たことはありませんでした


(ドイツ占領下の第二次大戦中にロシア人捕虜が作ったと噂の巣箱)

ときどき巣箱の中から鳴き声が聞こえます
そして納屋の屋根のてっぺんにはいつもオスがいて
よく通る声で歌をうたっています

望遠のカメラがないのが残念ですが
双眼鏡で眺めて楽しむ毎日

鳥の名前はノルウェー語で svarthvit fluesnapper(白黒の蝿捕りの意)
巣箱の入り口のサイズはまさにこの鳥に合わせて作られています


(ノルウェーのサイトfuglevennen.noより)

それというのもこの鳥は
ほんのひとまわり大きい別の鳥に巣を乗っ取られることが多く
入り口が自分たちにピッタリの巣箱に巣を作るのが好きなのだそう

巣箱から離れ過ぎない距離で
オスが絶え間なくきれいな声で鳴いているのを聞いて

I'm happy, it's safe here
I'm happy, it's safe here

という意味だよと相方談

なに適当なことを…と思っていたら
玄関を開けて表に出るとすぐに鳴き方が変わり
少しばかり緊張気味な短いメロディーに

ナルホド
オスは巣箱のメスに外の状況を知らせているのね

無事に雛がかえって巣立つまでは
できるだけ巣箱を避けて用事をしよう
(でも納屋には用があるので行かないわけにはいかない…)

ちなみにこの鳥はオスとメスで色が違うので
遠目にも見分けがつきやすく
ときどき交替しているのがわかります



なんの装備もなしで望遠鏡越しにiPhoneでフワッと撮った写真では
色もよく見分けられませんがこれはメス

ところで
家の近くにいろんな生き物がいるのはただただ楽しいかというと
そうでもなくて
たとえばネズミ退治の苦労やトリノミの被害は
なかなか深刻だったりします



ここ1〜2年はちっとも刺されなかったのに
今年はやたらと痛い目にあっているトリノミ
おまけにそれがわたしだけというのがまた腹立たしい…

まあね
何事もいいことばかりというわけにはいきません

1日1日をがんばって生き延びているウサギたちを見習って
その日その日を楽しまないとね


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