東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

初ゲスト

2018-02-26 23:03:21 | ノルウェー山暮らし fjellgård
日本への一時帰国から戻って2週間後
自宅にゲストがやってきました

家の周りの草を食べてフンを残して行く鹿とかウサギとかではなく
またいきなり玄関のドアをたたいて驚かせてくれる
ハイキング途中のご近所さんでもなく
なんと日本からムキムキ男子3名
息子(22歳)と高校のサッカー部の後輩2人(ハタチ)です

公道の終点のふもとの集落から自宅まで
車が通れない雪におおわれた私道を3人運ぶのに使ったのは
普段は建材などを運ぶのに使っているソリ


(前日に相方がカンタンなイスを作って取り付け)

道はかなりデコボコだしところどころソリから降りて歩かないといけないし
息子はともかく東京都民の2人は大丈夫か??

そんな心配は全くの杞憂
この不便さをアクティビティと喜んで動画を撮りまくっていた…



息子が声をかけたからとはいえ
冬のノルウェーの片田舎へやってくるだけあって
自然が好きな様子でホッと一安心



「うぉー!めっちゃ景色キレイ!」
「どこ見ても絶景しかない!」

うんうん
あたしも最初はそう思ったよー

3泊ほどの短い滞在で
満天の星とオーロラ(弱いけどしっかりグリーンの光の帯)と
野生の鹿も何頭か見て帰った彼ら
誰かの普段の行いがよっぽど良かったのか本当にラッキーな若者たち



オスロからうちまでの長い道中では
切符を買ってあった電車に乗れなかったり違う駅で降りたり
多少のトラブルはあったものの
周りの人に助けてもらったらしく

「ノルウェーの人ってみんなすげー親切でびっくりしました!」

とは嬉しい限りです

2年前にわたしが引越した当初は
自分の1人暮らしが楽しみすぎて
ノルウェーに全く興味を示していなかった息子が
夏にまた来ようかな、などとのたまうほど
どうやらここはなかなか良いところのようです

オリンピックとチェス

2018-02-14 20:53:59 | ノルウェー Norge
オリンピックの真っ最中
お家芸のクロスカントリーをはじめ多くの種目で
すでにメダルを11個も獲得しているノルウェー

そうです
ここではオリンピックといえばそれは冬季オリンピック
牛乳のパッケージもオリンピック一色



もちろんテレビ中継も充実しています

そんななか5日間にわたって
オリンピックに負けず劣らず盛り上がっていたのがチェスの中継

現在のチェスの世界王者がノルウェー人なので
ノルウェーではチェスがとても人気なのです

オリンピック期間にかぶって9日から13日まで行われていた
フィッシャー・ランダム・チェスの対戦は
くだんの世界王者マグヌス・カールソン VS ヒカル・ナカムラ

ん?なかむら?日本人⁉︎と一瞬びっくりしましたが
彼はアメリカ国籍の凄腕チェスプレーヤーだそうです
どうりで聞いたことがないはずだわ…

ピョンチャンが真夜中になる午後4時半から
国営放送のNRKがコマーシャルなしで9時半頃まで生中継

最初の一手は著名人が駒を動かすという
野球の始球式のようなセレモニーがあるのですが
なんとノルウェー首相が登場する一幕もあり
チェスの人気ぶりをうかがわせます



チェスの中継というと
日本の将棋のように静かな番組かと思いきや
解説者やゲストがひっきりなしにしゃべり詰めでかなりうるさいです

しかも何度も繰り返し聞く「ナカムラ」の発音が変で
気になって仕方がありません

Rの発音がとても強いノルウェー人
Nakamura を字面に忠実に読むと「ナッカムゥラ」になってしまうようです
(「ラ」は軽く巻き舌気味)
ちなみにファーストネームで呼ぶときは「ヒッカゥル」
どっちも変

ところでチェスは報道などのカテゴリーとしては「スポーツ」です
それもわたしにとってはすごく変



カーリングのピンクのハートのパンツもね…
変さ加減ではいい勝負ですけどね…

フィンエアーで映画

2018-02-11 22:57:41 | 映画 movies
この冬の一時帰国では
飛行機の中でけっこう映画を観ました

行きの便はいつも時差ボケが軽いので
心身へのダメージを気にせず気分でチョイス

この映画、観たことあったかどうか思い出せなかったので
とりあえず見始めたジョニー・デップ主演の「ダーク・シャドウ」



好きな女優さんの1人、エヴァ・グリーンが出ていて嬉しかった
(そして観たことなかった)

いやー
やっぱり映画はいいなあ
もう1本観よう!何か新しい映画!と勢いづいて
「ハムナプトラ」ですごくチャーミングだったレイチェル・ワイズが
謎めいた未亡人を演じる「いとこのレイチェル」をスタート


(この画像コワイ…)

ずっと謎の答えを探して見ていたのに
最後が釈然としない終わり方で消化不良…

気を取り直して
何かスッキリするもの、と思い「メイズランナー」を観たら
なんとこの映画も次作へ続く的な終わり方で
またしても不完全燃焼



むむむ
続編も観ろってこと?
でも続編はもういいや…

帰りの便はいつも具合が悪くなるので
やや慎重に選びます

心が温まりそうなドラマ系が無難と踏んで選んだ
実話に基づいたテニスの話「Battle of the Sexes」が
意外にもとてもよかった!


(邦題がわからない…)

ちなみに主役の2人は 「Crazy, Stupid, Love」で父娘役でしたが
今回は敵同士のテニスプレーヤー
エマ・ストーンもなんとなくスキ

気を良くして
似たようなカテゴリーかつ
「英国王のスピーチ」でドクター役だった人(なんとなくスキ)が出ている
「優しい本泥棒」という映画を見始めたものの
半分くらいで頭が疲れてきてしまいリタイア
ナチス政権下のドイツが舞台だったせいかも…



これが日本へ向かう便だったら見続けていたと思うのですが
なんといってもノルウェーへ戻る行程は要注意なのです
頭痛のタネが芽生えたら大変
(酸素吸入した前々回の悪夢が蘇る…)

ここはひとつ楽に見られるもの、と思い
キッズカテゴリーから探してみることに
すると思いがけずノルウェー語吹替えのある映画がありました
その名も「トロルズ」



しばらくノルウェー語に集中して見ていたのですが
ポップすぎるというか動きが多すぎるというか
またしても疲れてきたので途中で断念

他にノルウェー語吹替えの映画はないかと探してみましたが
どうやらこれ1本らしい…
トロルだから?

かわりにスウェーデン映画がいくつかあることに気付きました
スウェーデン語はノルウェー語にかなり似ています
以前、飛行機の中で隣になったスウェーデン人と
スウェーデン語とノルウェー語で会話ができたことを思い出して
スウェーデン映画「Siv sover vilse」にチャレンジ!



Siv という名前の女の子が夜に不思議な体験をする
ちょっとファンタジックな映画

父親が眠っている小さな娘に声をかけて起こし
窓の外を見るとオーロラが



「朝にオーロラが見えるとマジカルな1日になる」という台詞を聞いて
ああ、そうか、暗いけど朝なのね、と
北欧の極夜を思い出しました

それにしても主役の女の子がとにかく可愛い〜



台詞も少なくて静かな映画で気持ち良く見ていたのですが
いつの間にか眠りに落ちて最後どうなったのか覚えていません

残りのフライトが3時間程度になった頃
目が離せなくてあっという間に時間が経つ映画を求めて
日本でも映画館で上映中だった「キングスマン ゴールデンサークル」にトライ



前作「キングスマン」を先に観たいと思って探したのですが見当たらず…

ところが
このゴールデンサークルを観ているうちに
前作を以前同じようにフィンエアーの機内で観たことを思い出しました

コリン・ファースの他にもお気に入りの俳優さんが出ていて
思いのほか面白かった!

映画を楽しめたせいか
無事9時間半のフライトを乗り切れました
次回もこの策で行こうかなー

1週間経ってもなお

2018-02-08 19:42:08 | ノルウェー山暮らし fjellgård
奇跡的なことに
わたしが戻る前日に
相方が家中掃除機をかけて
ベッドのリネンを洗濯してくれていたおかげで
家事へのプレッシャーがとても少なくて助かったこの度の一時帰国

思い起こせば前々回
戻って早々動きすぎて体調不良に陥り
今後は一時帰国から帰ったら慎重に過ごそうと決心したのでした

そして今年の抱負は「自分に優しく」
そう、あれもこれも出来てなくてもヨシ
コンディション維持が第一
ちょっと疲れたと思ったら休む
眠けがしたら目を閉じる

会社勤めをせずに暮らせることに
深ーく感謝しつつ
まる1週間はオフモードで過ごしました

外を散歩するのも
最初は欲張らずに10分程度で切り上げて
少しずつ時間を増やすよう用心



なんといってもここは雪山の中腹にある一軒家
どちらへ向かっても平地はすぐに途切れて坂道になり
おまけに雪の深さもまちまちで
油断しているとズブズブと膝まで沈んで疲労度アップ

日本では毎日ヒコの散歩で朝夕1時間ずつ歩いていましたが
住宅街や公園をちんたら歩くのとは心肺の使用量が違うので
動悸・息切れ・めまいに見舞われないよう注意を払わねば…

と、これだけ慎重にリカバリーに勤めているのに
1週間経ってもまだ体内時計がイマイチで
夕飯を食べるやいなや猛烈な眠気に襲われます



太陽が限定的なのも一因かも?
(1日のうち1時間半程度しか陽が射さない)

ちなみに
戻ってきた日は気温が低くて
オスロから自宅までの道のりのうち最低気温はマイナス23℃

麓から自宅までは車を置いてATVなので外気温の影響大
でも20分強だけだから大丈夫だろうと思っていたら
途中IKEAで買い物した家具をソリに積む作業に1時間かかり
家に着く頃には両足の爪先が冷えきっていました

10年目の防寒ブーツ
そろそろ新調しようかな…



冬のフライト

2018-02-05 12:03:04 | 一時帰国 temp. return
日本にいる間
今年の冬は特別に寒いと幾度となく耳にしましたが
ノルウェーの冬に多少慣れたせいかそれほど寒さを感じませんでした

わたしの実家のある川崎市で
明け方の気温マイナス4℃というのが滞在中の最低気温
確かに首都圏でマイナスはめずらしい
でも日中はお日様のおかげで気温が上がるうえ風もなく
ヒコの散歩に1時間くらいウロウロしてても平気の平左



ところが
ノルウェーにいる相方からは
何年かぶりのストームで食料小屋の窓が吹っ飛んだとか
私道の雪かきに5時間かかったとか
穏やかではない話をしばしば聞き
帰りのフライトが少し心配になりました

果たしてヘルシンキ空港に降り立つとあたり一面結構な雪で
何台もの除雪車が忙しく働いている…
飛行機からターミナルまでのバスもときどき立ち往生

接続便、遅れてもいいから飛んでほしい!
と願いつつゲートへ


(欠航便 inställt もチラホラ)

1時間半遅れの案内を見て
とりあえず飛んでくれそうと安心しました



窓の外では除雪車がひっきりなしに作業をしています



結局オスロに着いたのは当初の予定より2時間半遅い午後7時
成田からヘルシンキまではたった9時間半なのに
川崎の自宅を出た朝の7時半から数えると20時間が経過
体内時計は午前3時
もうクタクタ感いっぱいです

でもとにかく飛んでくれてよかった
日本で過ごすお正月は最高なんだけど
やっぱり冬の帰省は時々にしよう…と改めて思いました

STAR WARS The Last Jedi

2018-02-04 18:01:39 | 映画 movies
一時帰国中に一本映画を観に行きました
思えば2年前に日本からノルウェーに引越す前に観た
「スターウォーズ フォースの覚醒」以来の映画館

偶然にもというか必然なのか
今回観たのはその続編
「スターウォーズ 最後のジェダイ」



ディズニーランドのスターツアーズでさえ
乗り物酔いのように若干気持ち悪くなったことがあるので
3Dにはどうしても手が出ませんが
IMAXシアターに初挑戦してみることに

座席に座った瞬間
スクリーンが大きすぎるというか近すぎるというか
とにかく視界いっぱいがスクリーンで
これで字幕を読んだり画面全体を見たりできるのかと
不安と後悔が頭をよぎったんですけど

映画が始まって少しするとすぐに慣れて
大迫力と臨場感を堪能しました

スターウォーズのこの新シリーズのいいところは
ストーリーにすんなりついていけるのに
先が読めないこと

それから
登場人物がモデルのような美男美女ぞろいではなくて
一見、身近にいそうなごく普通の人間だという点も
すごく好きです

そんな彼らが自分以外の誰かのために
目に見えない大切なもののために
迷わずひたむきに生きている姿をこれでもかと見続けるうちに
心が洗われる気がします

いやー
やっぱり映画館で観る映画っていいですね
次の帰省のときも忘れずに映画を観に行こう!

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