東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

「翼をください」

2009-02-25 20:54:00 | 息子 my son
すっかりご無沙汰してしまいました
退職の1週間くらい前は仕事がやたらと忙しく
退職したと思ってホッとしたのもつかの間
小学校の行事に借り出されることに

PTA主催の卒業イベントで
母によるハンドベル演奏とコーラス、
それから児童と母が一緒に歌を歌います
これまで6年間、仕事でなかなかPTAのお手伝いができなかった
後ろめたさもあり
指揮とピアノ伴奏を引き受けたのですが…
久しぶりのピアノ、初めての指揮
これが実に腕が疲れるのでした

曲目はハンドベル&コーラスが「Believe」
合唱が「翼をください」です

小学校で習う歌はどれも
子供が歌うのにふさわしく素晴らしい歌詞で
きっと当の児童たちは歌詞やメロディーについて
深く考えたりしないのでしょうが
大人になって改めて歌ってみると
「なんていい歌なのかしら~」と
いちいち涙が出そうなくらい感動してしまいます

少し前にテレビ番組を見て知ったのですが
「翼をください」は歌謡曲として初めて学校の教材に採用された曲だそうです
今では歌謡曲だけでなくアニメ映画の主題歌なんかも
息子の学校教材でよく見かけます
「きみを乗せて」(「天空の城ラピュタ」)や
「散歩」(「となりのトトロ」)はもうすっかり定番のようです

ちなみに去年の学習発表会の6年生の合奏曲は
アース・ウィンド・アンド・ファイヤーの名曲「セプテンバー」でした

「翼をください」はそれらに比べればすでにクラシックかも?


 いま富とか名誉ならばいらないけど
 翼がほしい
 子供のとき夢見たこと
 今も同じ夢に見ている


連日の練習で腕はとても疲れますが
こんな機会でもなければ一生関わることのない曲です
しっかり堪能したいと思います

…とはいえ引越しまであと1週間
荷造りもしないとね!


引越し業者(続き)

2009-02-10 14:37:40 | 準備 preparation for moving
前回の続きです

さて、そんなことをしているうちに時間がどんどん過ぎて
そろそろ出かける準備をしないといけなくなってきました
何度も押し問答をした挙句、面倒くさくなったわたしは
「じゃあ、例えば消費税分を引いてもらえるならこの場で決めます」
と言ってみました
見積もり金額を提示した際のギリギリ感から
たぶんそう言えば諦めて帰ると思ったのでした

ところが予想に反して
「…ではちょっと上司に相談してよろしいでしょうか」
と携帯で電話をかけ始めたではないですか
わたしは干していた布団を取り込んだりして出かける用意を開始
やがて携帯をパタンと閉じた営業の方は
「すみません、もうこれ以上の金額はどうしても無理でした」
「ハイ、それじゃあ後でお電話しますね」
「そこをなんとか今決めていただけないでしょうか」

ええ~?また振り出し?
本当に時間がないのに…
だんだんイライラしてきました
「だって値引いてくれたら決めると言ったわけですから
 それが無理なら後でお電話しますよ
 そちらにお願いする可能性は決して低くないですから」
「…」
困ったわ、帰ってくれない
するとなんだか意を決した様子で
「すみません、ちょっと外でもう一度電話してもよろしいでしょうか」
よろしいんですけどもう時間があんまりないんです

営業の方が玄関を出て外で話をしている間に
さらに出かける準備をして
息子にも用意をさせて
ようやく戻った営業さん、また電卓を取り出しで計算をして
「それではっ、消費税込みでこちらのお値段で」
と、最初の金額から消費税分を引いた金額を提示されました

それはこちらの言い出したことですのでもちろん承諾しますが
なんだか心配になってしまいました
「本当にいいんですか?だって後でお電話して最初の金額で
 お願いするかもしれないんですよ
 そんな『決定』にこだわらなくても…」

でも彼にとっては何よりも『決定』が大事だったようです
結局その金額でその場で契約しました


その日の夜、改めて3社の見積書をよく眺めてみて
ちょっとびっくりしたことがあります
それは最初の2社が「2tロング車積み切り・作業員2名」に対して
最後の『決定』重視の業者さんの見積もりには
「2tワイドロング・作業員3名」
と書いてあったのです
この点は営業の方が特に説明をしなかった部分ですが
2名と3名では人件費にずいぶん差があるのでは?

ちなみに2tロング車の説明には「4.5畳分」
2tワイドロング車は「6畳分」とあります
さらに最初の2社は「積み切り」でしたが
3社目は「このお部屋にあるお荷物は全て積めます」
とも言っていました

こうしてみると
3社目の営業の方が最初に提示した金額自体
ぎりぎりどころか赤字だったのかもしれないと
思えてきました
「妥当な値段」なんて言って悪かったかも

それにしても気になるのが
2度目に外で電話していた内容です
会社の仲の良い同僚Sさんの推測によると
「消費税分を自分が持ち出すことにして
 奥さんに許可取ってたんじゃない?」

大変だなあ、営業って
引越しが滞りなく済んだら
たくさん褒めた口コミを投稿しようかな、と思いました

引越し業者

2009-02-10 13:47:24 | 準備 preparation for moving
先日、引越しの業者さんに見積もりをしてもらいました
もうあまりのんびりできないので
土曜日の午前中に時間をずらして
立て続けに3社に来てもらいました

最初の2社は全く同じ金額でした
会社の規模も同じくらいです
どちらにもなるべく安く上げたい旨お伝えして
2tロング車積み切り、作業員2名
積み切れない荷物があればわたしが自分で運ぶと
申し出ました

どちらにも、まだ他に見積もりを取るので
一両日中に連絡しますと言って帰っていただきました

そして3社目
荷物をチェックするまでは最初の2社と同じでしたが
それからが違いました
大きなかばんからパンフレットを取り出して
梱包が丁寧であることや作業員のレベルが高いことなどを
ひとつひとつ説明し始めて
いつまでたっても料金の話が出ません

そしてようやく電卓を取り出し
他の業者さんはいくらでしたか?と聞いてきました
ここは嘘を言っても仕方がないので
2社共通の金額をお答えしたところ
パチパチと電卓をたたき始めて
「うちではその金額は難しいのですが
 そういうことでしたらお値引きさせていただいて…」
そしてサッと出された電卓には先の2社と全く同じ金額が

「なるほど。それが妥当な金額なんですね」
とつい言ってしまいました
「う、うーん…妥当といいますか…」
なぜかかなり困り顔の業者さん
その理由は後になって分かるのですが

とりあえずその日は午後に出かける用事もあったので
検討して近日中にお電話しますと立ち上がろうとしたら
すかさず
「いま当社に決めていただけないでしょうか」
と言われました

でも条件も金額も一緒なのにすぐには決められません
ゆっくり考えて冷静な状態で決めたいのです
それでも業者さんはどうしても帰ろうとしません
そういえばインターネットの口コミなどで
「見積もりに来た営業がその場で決めろと言って
 しつこかった」
という書き込みが複数あったことが脳裏をよぎりました
口コミはあまりあてにはしていませんでしたが
今回ばかりは当たっていたようです

「どうして今じゃないとだめなんですか」
「わたくしども営業の立場としましては…」
「だって今契約取るのも、あとで電話がかかってきて取るのも
 一緒でしょう?」
「いえ!いえいえ!全然違うのです」
「どう違うんですか?」
「『決定』『保留』『復活』というくくりになっておりまして
 いまこの場で決めていただかないと『決定』にはならず
 一度お宅を出て10分後にお電話で契約をいただいても
 それは『復活』になり営業としては評価にはならないわけで…」

そんなことこちらの知ったことではありませんが
わたしも長く営業をしていたこともあり
ちょっと気の毒になってきました
その営業の方はとても感じが良かったので
なおさらその会社の方針が気に入らない気持ちになってきました
「そうなんですか。それはなんと言うか会社の評価基準が
 間違っているように思いますが」
「わたしもそう思いますが、会社の方針でして…」
「だってしつこく粘られてその場で決めちゃうっていうのより
 何社も比較して最終的に決める『復活』のほうが
 営業の方の説明が素晴らしかったってことですよ」
うーん、いったいどうしてこんな話をしているのか?

めずらしく長くなってしまったので
続きは次回にします~

なんでも手に入る

2009-02-06 11:50:00 | 準備 preparation for moving
気が付けばもう節分も過ぎて
都心の会社に通うのもあと10日を切りました
会社の近くで便利に買い物していたもの、
この際まとめて買っておこうかなあ

わたしの勤める会社はアメ横が近くて
息子のスポーツ用品など値の張るものは
大特価で買うことができるので重宝しています
輸入食品の卸屋さんでは箱つぶれや賞味期限が近いものを
破格で売ってくれるので
会社の同僚の多くの御用達

会社から地下鉄の入り口までの間にある百貨店も
近道なので毎日店内を通るのですが
1階に並ぶバラエティに富んだ専門店は
眺めているだけで楽しい

おしゃれな花屋さん、有名なスイーツのショップ、
ヨーロッパの輸入雑貨店、アウトドア専門店、
量り売りのヨーグルトのお店に軽井沢のジャム専門店…

そして地下食品売り場を通ると(特に夕方)
お金さえ出せば美味しいものはなんでも
カンタンに手に入るんだなあとしみじみ思います

なんでもなんでも手に入る
それが東京ですね

物に限らず例えば映画館や水族館やプラネタリウムや
日本屈指のアミューズメント施設にも簡単に行けますし
海外へ行くための空港も近いです

でも、いつでもなんでも手に入るなあと感心することはあっても
実際に特別なものを買ったり特別な場所へ行ったりすることは
そんなに多くはないので
その代償がわたしの苦手なコンクリートジャングルと
酔いそうな人の波と当たり前の交通渋滞なら
まあなくてもいいか、と何度も思います

ひとそれぞれ求めるものが違うし
そのときどきでも変わりますけど
ここ何年かわたしにとっては物や便利さよりも
自然とのんびりした環境の比重がだんだん増して
今回の脱出計画にたどり着いたわけですが
そして
新しい町、新しい仕事、新しい暮らし、というもの全般に対して
不安よりも楽しみのほうを圧倒的にたくさん感じるので
実現できることは嬉しくて仕方がないのですが
別の見方をする知人からは何度も
「だいじょうぶなの?心配じゃないの?」
「すごく行動的だね」
「変わってるね」
などと言われます

うーん、すごく行動的とか変わっているとか
そういうことではないと思うんですけど

そういえば先日の社長面接の際
社長が他の求職者の一人に
「友達はあなたのことをどんな人だと言いますか?」
という質問をしていました
わたしには同じ質問はされませんでしたが
もしも聞かれたらなんて答えたかなあ?

ああ、聞かれなくてよかった…

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