東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

ウサギの子育て

2022-07-30 11:57:26 | ノルウェーの動物 dyr
夏になるとうちの周りでは
その年に生まれた小さなウサギたちが可愛い姿を見せてくれます

去年の今頃も同じように
ウサギの話を書いていました
👉脱兎のごとく

去年のおそるべきオコジョ事件の教訓からか
今年の子ウサギはとても用心深いです



きっとお母さんウサギに言い聞かせられているに違いない…


(お見事な保護色)

ここノルウェーでは「ウサギ」と言えば
子育てをしない野生動物の代名詞らしく
(そして生殖活動が盛んな動物としても有名らしい)
ときどき授乳するほかは放任主義とのこと

たしかにウサギの親子が一緒にいるところというのは
全く見ることがありません

ところが今年はその貴重な育児シーンを初めて見ました



午前1時頃なので少し暗めですけれど
お母さんウサギのお腹の下に子ウサギが3羽います

授乳はそれほど長くなく
ものの数分ほどするとなんの前触れもなく
お母さんウサギがさっと飛びすさって消えてしまい…

残された子ウサギたちはしばしかたまったまま
「あれ?」
という様子でたたずんでいますが
やがて三々五々散らばっておのおの草を食べ始めます


(走り出した右の1羽がゴーストのように…)

どうやらこの場所と時間は
親子の間で取り決めがあったようで
その後も何日も同じ光景が繰り広げられていました

でも10日ほど経った頃でしょうか
いつものように子ウサギがお母さんウサギに近づいていくと
お母さんウサギがそれを追いかけ回して追い払っているのを見て
蜜月期間が終了したのを知りました

もう草だけ食べていればいいのね、きっと



初めの頃はヒョコヒョコと上下に跳ねながら
不安げに移動をしていた子ウサギたちも
もうすっかりスピードを上げて走り回るようになりました



兄弟でかけっこをしたり
ガレージのドアの下の隙間から中に入ってみたり
まさにいたずら好きなピーターラビット


(これを見たあと慌ててフタをしました)

でも小さいけれど凛々しいのは
さすが野生のウサギ



ヒコの小さい頃をふと思い出しました


(あ、きみは野生じゃないけどね…)

新顔の鳥たち

2022-07-19 00:22:22 | ノルウェーの動物 dyr
今年の夏は
家の周りで初めて見る鳥が2種類います

ひとつめはツバメ
日本でも見慣れているので珍しくはないですが
突如として8羽ほどがやってきて
家の周りをビュンビュンと飛び回るのを見たときには
思わず笑ってしまいました

とにかくすごいスピード!
とても写真に撮れそうにはないと思いつつ
デタラメに何度かカメラのシャッターを押したら
偶然写っていた写真がありました


(食糧庫の左側と右側に1羽ずつ)

その後も気まぐれに現れては楽しませてくれていましたが
最近になって地面に卵の殻が落ちているのを発見

ただ遊んでいただけかと思いきや
巣作りをしていたペアがいたようです



この食糧庫の軒下は
義父が子どもの頃住んでいた頃には
ツバメの天国だったらしいんですけれど
わたしと相方が住み始めてからは今回が初めての営巣


(写真では見えにくいですが巣がひとつ)

気をつけて観察していると
時おりこの巣の縁に親鳥らしきツバメの尻尾が見えていたり
小さな鳴き声が聞こえることがあったりします

ツバメは幸運を運んでくれるような気がして
なんとはなしにウレシイ

そしてもう一種類の新顔の鳥ですが
こちらは猛禽類のdvergfalk
ノルウェー語名を英語に直訳すると「ドワーフ・ファルコン」
ノルウェーの切手モチーフにもなっています


(右側の切手がdvergfalk)

郵政発行のイヤーブックの説明文を読むと
この種族では最小サイズとのことで
なるほど名前にも納得

これまでも空高くを飛んでいる猛禽類の姿を見たことはありましたが
今年はなぜかこの小さなハヤブサが自宅の周りで出没を繰り返していて
わたしにとっての注目株です


(距離感が伝わりませんが柵のすぐ外で家から十数メートルほど)

先日も庭仕事中に小鳥の鋭い警戒音が続けて聞こえてきたので
手を止めて顔を上げたらdvergfalkがすぐ近くでホバリングしていました



身体を斜めに傾けて細かく翼を動かしながら一点にとどまっています
すごい技だなあ…
ツバメの超絶飛行テクニックといい
鳥の身体能力は想像を絶するものがあります

あ、でもちょっと待って
感心している場合じゃない!
庭ではいまセキレイやウサギが絶賛子育て中
チビッコはみんな気をつけてね


(飛ぶのがまだ下手でよく窓にぶつかるセキレイのヒナ)

夏よ続け

2022-07-09 16:50:03 | ノルウェー山暮らし fjellgård
日本ではもう梅雨も明けて暑い日が続いていると聞きますが
こちらはここのところまるで梅雨のようなお天気…



霧が多くて肌寒いので
薪ストーブをつけたり毛糸のカーディガンに手が伸びたりと
まるでもう夏が終わってしまったかのようです

ほんの先月までは晴天の日が多くて気温も高く
橋の上では水かさの増した川からの水しぶきが気持ちいいくらいでした



もうしばらくして水流が落ち着いたら
橋のたもとで岩の上に座って足を水につけたりもできます


(いまは川岸の岩も全て水面下)

ああ、何もかもが気持ちいい!
外での食事や庭仕事が楽しくて
ようやく夏が始まった!と思っていたところだったのに…



でも確かに夏至を過ぎたので
少しずつですが日が短くなってきていますから
真夏のピークは過ぎてしまったのかも


(夜の10時半頃の西陽)

でもベリーの収穫はこれからが本番です
あちこちで花がよく咲いていて豊作が見込めそうなので
実が良く育つように晴れの日々を期待したいところ


(可愛らしいブルーベリーの花)

ちなみに
今の季節たいていのお宅の庭にはガーデンファニチャーが並び
食事をしたりお茶を飲んだりするのはもちろん
何をするでもなくただ日光浴をしているだけの人もよく見かけます



わたしの職場でもガーデンファニチャーを扱っていて
以前は冬場は倉庫に片付けていましたが
通年展示できるよう壁と屋根を作ってからは出しっぱなし



一年を通して買う人がいるのか
出し入れする手間を省きたかっただけなのかは不明…


(バーベキューグリルも夏の定番)

ガーデンファニチャーもバーベキューグリルも
まだまだ活躍したりないはず

職場でもこれから夏休みをとる人が多くいることですし
ぜひとも夏らしい気候に戻ってきてほしいです



あ、そうそうきみたちも
上質な毛皮を着ていて雨なんて平気だろうけれど
ときどきは羊毛乾かしたいよね…

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